建築知識ビルダーズ連載の歴史

2018年から始まった建築知識ビルダーズの連載

第1回 超高断熱にしたのに暖かくならない理由
建築知識ビルダーズ35号
第2回 窓の性能を上げたのに暖かくならない理由
建築知識ビルダーズ36号

予想通りでしたが、著名な方から苦情のメールがきた内容です。
言ってる事は間違ってないという事でしたが。
第3回 遮熱タイプの窓で夏が涼しくならない理由
建築知識ビルダーズ37号

色々シミュレーションして検証してます。
家づくりにおいて、窓はトリプルにすべきか、体感解らないからペアで良いとか…
設計者としてはきちんとバックデータを持っておくべきと考えてる。

2019年4月に執筆した連載原稿です
第4回 高断熱住宅は夏暑いのか?
建築知識ビルダーズ38号


シミュレーションにて分かること。
2019年8月に執筆した連載原稿です。

今(2025年現在)はちょっと考えなども変わった部分ある。
そのあたり、東大で行われている環境塾で、講師として登壇した時に話している。
第5回 UA値を疑え!
建築知識ビルダーズ39号

UA値は、平均値ですから、目指すべき目標みたいな感じになるのはちょっと違う。
これを元に、ビックサイトでジャパンホームショー&ビルディングショーで講演会やりました。

2019年11月に執筆した連載原稿です。
第6回 日影の特性を理解する
建築知識ビルダーズ40号

平屋だからといって建物の日影を考えずに設計するなんて有り得ないよ?
日影図は建築士の試験でも苦手で日影問題は捨てる人多いのでは?
実務ではCADで日影図は簡単に出せます。
じゃあ、日影規制ラインを越えてしまったりした時、どうすればよいか。
低層住居専用地域に北側斜線以外でかかってくる日影規制。
建物のどの部分が影のどの部分になるのか?
影を小さくするにはどこを見れば良いのか?
基準法ではなく、南北に親世帯、子世帯で建てるときに、北側の家に影響が少なくなるように設計する場合にもかなり有効な設計手法を解説してます。
ここまで日影について雑誌などで解説されたのは見たことがないと著名な方からも大絶賛された内容です。
2020年2月に執筆した連載原稿です。
第7回 外観デザインや間取りで家が寒くなる?
建築知識ビルダーズ41号

この時は特別6ページです。
日本海側と太平洋側の室温シミュレーション結果も載せております。
結構データ沢山作るのが大変な内容だったな…
2020年4月に執筆した連載原稿です
第8回 窓を変えれば室温はどれだけ上がるのか? 
建築知識ビルダーズ42号

窓の面積を変えればどれくらい室温に影響があるか?
窓の日射取得率を変えたらどれくらい室温変わってくるか?
この時も、紙面に載ってる以上に室温シミュレーションをやりまくってます。
2020年8月に執筆した連載原稿です
第9回 寒すぎるコの字型の平屋を改善する(前編)
建築知識ビルダーズ43号

人気のあるコの字プランの屋根の影響を考える。
間取りをより凹ませる。
東西の隣家が2階建てになったらどうなるか。
日射熱取得と室温の関係を理解する。
室温シミュレーションの結果から室温を1℃上げるには、5282Wh÷1.5℃=3521Wh
が必要になることが分かる。
という内容などなど…になっています。
2020年11月に執筆した連載原稿です
第10回 寒すぎるコの字型の平屋を改善する(後編)
建築知識ビルダーズ44号

連載9回目の続き。
南の窓をトリプルガラスにしてみたり、屋根の形状変えて高窓設けてみたり、日照条件変えて日射量の影響を把握したり…
実例の物件を取り上げてみたりしましたが、この実例は知り合いの工務店さん。
賞取ったようです。
この回も、かなりシミュレーションしまくってます。
多分、この時点で日本一室温シミュレーションやってるんじゃないかと思いましたよ
2021年2月に執筆した連載原稿です
第11回 寒すぎるUA値0.29の家を改善する
建築知識ビルダーズ45号

太陽の位置の把握と窓の設計がちゃんと出来ないと、UA値ばかり良くたって、パッシブ設計にはまったくなりません!
日射取得のための窓とした窓でも、太陽当たらなきゃ意味ありません!
2021年5月に執筆した連載原稿です。
第12回 実測のススメ
建築知識ビルダーズ46号

連載12回目は、引き渡し前に必ず行う『味見=実測』の内容です。 
内部発熱がない設定で、シミュレーションと実際の室温はそれほどズレがない家をラファエル設計は作っている。
この家のお客様から
『外がマイナス6℃の2月の朝5時に、暖房を2日前からOFFにしているのに20℃あるって驚異的です!本当にシミュレーション通りになるんですね!』
とメールきた。
2021年8月に執筆した連載原稿です。
建築知識ビルダーズ46号『断熱★気密』特集
ラファエル設計は、4つの特集記事を担当致しました。
・『どこの性能を上げるのが省エネ効果が高いのか?』
・『夏の暑さはどのように対策すればよいのか?』
・『遮熱窓と断熱窓はどう使い分ければよいのか?』
・『日射遮蔽設備は何を設置すればよい?』

2021年8月に執筆した原稿です。
P.S
特集記事4つに連載1つ、かなりハードでした(笑)
断熱ブラインドには注意点があります。
設置の仕方や設置する窓など。
メーカーにも問題点問い合わせていますが、全然回答がこない。
まあ、根本的にメーカーのうたい文句を揺るがす話ですからすぐにはこないけど、一年経ってる。
第13回 実測をして分かった、秋の中間期の室温状況
建築知識ビルダーズ47号

高気密高断熱住宅で、重要な設計ポイントの1つが
『中間期』
通風が今の気候には合わないとか、高気密にしているのに窓開けたら意味がないとか、高気密にする意味がまるで分かっていない実務者のそういった話は無視しましょう。
高気密にするのは、通風による換気や通風による風通しを、設計通りに行えるようにすることが目的です。
寒さ(隙間風含む)を解消するのは気密ではなく断熱です。

2021年11月に執筆した連載原稿です。
第14回 実測をして分かった、春の中間期の室温状況
建築知識ビルダーズ48号

16箇所、温度と湿度の測定器を置いてあるものから、データをとって、シミュレーション通りなのかの比較や、通風がどのように有効に働いているか?
また、連載13回目で書いてる秋の中間期とどういった部分がポイントとして違うのか?
出来るだけ分かりやすく解説したつもりです!

2022年2月に執筆した連載原稿です。
第15回 小さな家ほど、『燃費』は良くなるのか?
建築知識ビルダーズ49号

皆さんは、家の燃費という概念を考えた事がありますか?
連載第5回(UA 値を疑え!)
でも取り上げたが、発生熱・取得熱W はQA 値(総熱損失係数)で割ることによって温度に変換できる。
これを応用して「1 kwの熱が何℃室温になってくれるか?」というものを「燃費」として、エンドユーザーに分かりやすい伝え方の一つとして説明の引き出しにし
ている。
※この燃費の考えは、車の1L 当たりの走行距離と同じような考えであり、新住協顧問の会沢健二氏考案による一つの考えである。
QA値(Q 値× 床面積A )は内外温度差1℃の時に住宅全体から1時間に逃げる熱量W である。数値が低いほど必要な暖房熱は少なくて済む。
例えばQA値が111では
『1000W÷111W/ ㎡k =9.0 ℃/ kw・h』とな
る。つまり、1kwで9.0 ℃暖められると考えることができるというものです。
Q値は今でも必要

2022年5月に執筆した連載原稿です。
第16回 熱交換換気が室温にもたらす影響
建築知識ビルダーズ50号

高気密高断熱住宅には一種換気(一種熱交換換気)がマストとか三種換気でも十分とか、何の根拠を元にそれ言ってるの?
全国の都道府県別に、熱交換換気を設置した場合と三種換気で、無暖房時の室温がどれくらい違うのか?というのを表にしました。
3時間くらいかけてひたすらシミュレーションを淡々とと繰り返すのが辛かったですが…

分かりやすくホームズ君の室温と同じような色になるように表に着色したのに消されたのはある意味ショックでした(笑)

宇都宮では、朝5時の無暖房時の室温が5℃くらい違います。三種の場合は、この5℃をエアコン等が補うのでその分暖房費が大きくかかるという考えになります

2022年8月に執筆した連載原稿です。
『換気★空調 設計術』特集。
建築知識ビルダーズ50号は、エンドユーザーも大好物と思われる『換気★空調 設計術』特集。
ラファエル設計は3つ担当したよ。
その中の1つが、
エアコンはつけっぱなしが良いのか?
というもの。
夏の暑さに大きく関係するのは、『湿度』です。
湿度には、相対湿度と絶対湿度がある。
温度は、レジ袋で言えばS、M、Lみたいな感じで、水分を含める量が決まってます。
取りあえず10℃がS、20℃がM、30℃がLみたいに思ってもらえれば。
温度計でみる湿度は相対湿度。
50%であれば、そのレジ袋に半分の水分入ってるよ!という話。
SとLでは、同じ50%だとしても、Lの方が沢山水分入っているのがイメージ出きるよね?
その水分を除湿するのはエアコンしかないので、除湿のためにはエアコンはつけっぱなしとなる。
2022年8月に執筆した原稿です。
P.S ネッククーラーに関しての記事も載せてます

その中の2つ目が
『部屋ごとのエアコンと全館に1台、どっちの光熱費が安い?』
というもの。
これ、シミュレーションだと断熱性能あげると冷房負荷が増えることになるのがQPEXとかでも同様なんですが、基本的に日射遮蔽できるかどうかにもよったりするので、1ページの解説では少し説明しきれない部分が正直あった。

その中の3つ目が
『全館冷暖房に必要な断熱性能はどのくらい?』
というもの。
シミュレーションしてみると、非常に難題だったのですが…
2022年と今の2025年では外気温が大きく違うけど、考えは変わらない。
シミュレーションも、実測による設計者の確かな考えがないと、実情に合わない設計になりかねない。

2022年8月に執筆した原稿です。
第17回 室温を均一にするために吹き抜け必要か?
建築知識ビルダーズ50号で実は没になった、吹き抜けの特集記事。
早い話、つまらないから(笑)
ビルダーズ51号に掲載の連載17回目は、
『室温を均一にするために吹き抜け必要か?』

結果的に面白みに欠けると編集の方にも言われましたが(笑)
吹き抜けって、あった方が良いのは確か。
私の空調方式では、空気を引っ張るので、まああっても無くても同じような環境になっているけど、室温が一定になるスピードとかが違うなと実測していると思う。

2022年11月に執筆した連載原稿です。
第18回 断熱リフォームは窓だけでも効果があるのか?
建築知識ビルダーズ52号

昔の家が寒いのは、床下から間仕切り壁の間を上昇気流によって暖気が小屋裏へ逃げたりしてしまうから。
断熱リフォームも新築もだけど、かなり重要なポイントがある。
それは・・・
『気流止め』

2023年1月に執筆した連載原稿です。
第19回 換気方式の違いによる省エネ性能への影響
建築知識ビルダーズ53号

・換気による熱損失を知る意味
・高気密高断熱住宅になると換気の熱損失がどれくらい増えるか?
・付加断熱をしない家は熱損失がどのように変わるか
・窓の性能が変わると換気の熱損失はどのように変わるか
これらのことをシミュレーション結果から建物の屋根や外壁、窓など、どのように熱損失がかわるのか?
UA値別に表にまとめました。
窓から何%逃げるのがセオリーとか、そのような単純な話ではないことが分かる内容となっています

2023年4月に執筆した連載原稿です。
第20回 日射熱と通風を生かす建築的工夫
建築知識ビルダーズ54号

私が設計してきた中で、パッシブ設計(建築的工夫)をした結果から導き出した設計手法を書いてます。
連載の題材になっている家は、軒ゼロ、日射遮蔽物(カーテンなど)でも、2025年の夏でも冷房設定温度は基本27℃で快適な暮らしを実現出来ています。
■季節で変わる必要自然エネルギー
自然エネルギーの必要度合いは春夏秋冬で変わってくる。
太陽熱が欲しいのは「冬」、通風やナイトパージ(夜の涼しい外気を取り入れて室温を下げたりする)が有効となる「春秋」、そして夏に関しては「除湿」が必要で、真夏に関していえば、日射遮蔽は除湿に寄与せず、冷房
は必須になる。
つまり、太陽光による創エネルギーを日中沢山利用したいのが真夏なのだ。

2023年8月に執筆した連載原稿です。
第21回 カーテンを付けたくない二世帯住宅
建築知識ビルダーズ55号

カーテンを付けたくない二世帯住宅の設計手法を書いた

連載20回目と実は連動しています。
このお宅は日本エコハウス大賞で、ロングライフグループ賞を受賞頂いたお宅です。
この家も採光の視点から軒ゼロ。
カーテン一切無くても2025年の夏でも冷房設定温度は基本27℃固定で快適な暮らしを実現出来ているようです。
東大で開催されている環境塾で、私は講師として参加していますが、環境塾の実例勉強会でも東大生や前先生、新建ハウジングの取材など沢山ご協力いただいて住まい手には感謝しております。
14帖のエアコン1台で全館冷暖房してます。
このお宅は線路沿いですが、建て替えによって、ラファエル設計の高気密高断熱住宅によって、初めて夜熟睡が出きるようになったくらい、電車の音なんて聞こえない。

2023年11月に執筆した連載原稿です。
第22回 エアコン使用量が一致した理由
建築知識ビルダーズ56号

連載20回目、21回目で取り上げた二つの家の実際のエアコン使用量が年間でほぼ同じになったことを書いた

非常に面白いのが、外壁の付加断熱の断熱材が違うのに同じ使用量になったということ。
一方はグラスウール105mm、もう一方はネオマフォーム60mm。
グラスウールの付加断熱では熱橋がどうだとかいってる人たちが何も言えないだろう結果。
この家の特徴は、日射遮蔽物がないにも関わらず、共に冷房設定温度は27℃が基本で快適という所。
シミュレーションと実測を繰り返し、シミュレーションから得られた結果と実測から実際の暮らしを設計に落とし込む。
ラファエル設計の設計手法はどんな間取りでも、どんな家族構成でも、どんな家の大きさでも、同じエアコン使用量に設計する事ができる結果を出しているのが、実績としてある。
YouTubeとかで性能などを勉強しているという方々は、ラファエル設計と契約した瞬間、勉強をやめて任せしますとなるのが住まい手皆さんの特徴。
今はこの設計手法にフィオレマテリアルの造作家具が追加されている

2024年2月に執筆した連載原稿。
べた基礎が危ない!
連載22回目が載ってる建築知識ビルダーズ56号では基礎の特集記事が別にある。
2024年2月に執筆した連載原稿。
基礎に貫通配管を無くし
人通口もない
基礎を考え出したラファエル設計の設計手法を執筆しています。

ラファエルの床下空間の高さが分かる納まり図も掲載しています。
何故このような基礎にしているのかも執筆しています。
第23回  無視できない冷房期の実情の変化
建築知識ビルダーズ57号

2024年5月に執筆した連載原稿。
2023年9月を私は魔の9月と名付けた。
連載は、QPEXバージョン3.71で設計した住宅を
バージョン5.0で新たに入力してみての変化の内容を書いている。
8月は2.8℃平均気温上がっている結果。
変化の項目はコメント欄に画像貼っておきます。
今は、シミュレーションがすべてではなく、実測などから設計者が適切に窓の設計など出来ないと、単に断熱等級6だから良いとかそういったことにはならない。
第24回 家の快適性とエアコン使用量の関係
建築知識ビルダーズ58号

皆さんはエアコン設定温度は何℃ですか?

ラファエル設計で建てた高気密高断熱の家(Q1.0住宅レベル3)5物件を元に調査し、これからのパッシブ設計の答えが出ました。
設定温度が27℃基本の家の特徴、
設定温度が25℃基本の家の特徴
その場合はエアコン使用量がどれくらいになっているのかも書いてます。
UA値やQ値、日射取得熱、自然温度差も分かるようになっています。
懇親の内容になっております

2024年8月に執筆した連載原稿
第25回
建築知識ビルダーズ59号

日射取得してパッシブ設計がうちは出来ない!
東京とかは特に日射取得が出来ないという設計者が多い。
東京じゃなくても、敷地の南に高い建物、もしくは南をそんなに空けられない!などなど…。
そんな時どんな設計をすべきか?

宇都宮
練馬
新潟
と3都市についてそれぞれ7プランを元にシミュレーションしまくった懇親の内容です


2024年11月に執筆した連載原稿