大谷石廃材の美しさ

2年前から、大谷石廃材の再生について色々と考えています。

 

玄関ポーチ・アプローチの階段とかを廃材を利用する。

今まで、グリーンハートとかイペとかクマルとか、無塗装で15~20年とか持つ木材によるデッキが玄関ポーチの主力だったのですが、廃材はほぼ値段変わらなく、自然の石ですから100年だって余裕で持ちます。

カーポートのコンクリートも、廃材に変えることで30~40万減額になる。

門柱なんかも、かなり荒々しく格好良さが増している。

弊社で家を建ててなくても、こういった外構に魅力を感じる方には積極的に対応したい。

優秀な庭やさんとコンビ組んでいるため、植栽も合わせて提案もできる。

コンクリート、とにかく高い。

コンクリートを使わない事で、Co2(二酸化炭素)の排出を抑え、減額にもなっている。
経済産業省、日本建設業連合会によると 「1m³ のコンクリートあたり約270kgのCO2が排出される」 というデータがある。


今回の外構の実際の大谷石を敷いた面積は35㎡なので、コンクリートを使用した場合の m3に換算すると・・・

5.25m³×270kg/m³ = 1418 kg の二酸化炭素が発生する計算になる。

当初は60㎡のコンクリートを住まい手が考えていたので、
9m³×270kg/m³ = 2430 kg の二酸化炭素が発生する計算になる。

コンクリートではなく大谷石の廃材を使う事で、㎡あたり1万円安くできたので、 価格高騰によって建築費が高騰する中、魅力的な 「脱炭素外構」 を提案できる。

こういった外構は、カフェとか飲食店にも非常におしゃれさを増すことができる。

大谷石の産地でもある宇都宮で魅力ある建築物や風致という名の景色・・・

外構も含めて家の佇まいを形成する上で、違う年月を生きてきたもの同士が織りなすハーモニー的な要素を感じる大谷石の廃材たち。

汚れた大谷石の塀などはかなり嫌われ者というか魅力を感じないと思う人たちがかなりいる印象。

私も昔はそうだった。

大谷石の表情というか、大谷石そのものに魅力を感じてから、大谷石は新品を使うだけでなく、毎日のように解体・撤去されて捨てられるだけの大谷石を救う意味でも、「再生」というジャンルで大谷石の廃材を蘇らせる働きをしたい。

汚れていくという点では、ブロック類だって同じ。

メーカー品を使って、それが何十年後に割れたりしたらそこだけ色が変わったりする。

 

こういった商品は、同じように経年変化したものを補修で見つけるのは無理に等しい。

まあいずれにしても・・・

大谷石の廃材を利用した外構工事は積極的に受けていきたいと思っている。

2025年07月30日