家づくりブログなどについて

現在、ネットでは家づくりについてのブログやYouTubeが無料で沢山見れますよね。

で、今日書くことをはじめに言っておくと、どれが「有意義」なのか?ってことです。

先日も、換気の話を書きましたが、「一級建築士」が家づくりをしているブログでも、めちゃくそ無知な換気の情報発信をしたりしているわけです。

ただ、そういった人が書いているブログの中でも参考になるものはあるはずです。

 

つまり、何が言いたいかというと・・・

断熱や換気や結露、気密などなど、温熱や家の性能に関わる部分の情報発信として、「感覚的」な内容は、全然あてにならないという事です。

I工務店
室外機11個
SWハウス
室外機7個
S業
室外機4個(プラス1個かな)
SHム
室外機7個
Dハウス
室外機6個
Tハウス
室外機6個
Pホーム
室外機10個
ここはちょっとご丁寧に部屋名書いてありました。
Hハウス
室外機6個(見えた部分だけ)
Kホーム
室外機8個
K建設
室外機3個

これらは室外機の数を数えていますが、

例えば「気密」性能を示すC値というものが1.0以下なら高気密と言っていいと思いますが、これを測定するときは、エアコンのダクトを外壁貫通する部分、換気扇の貫通部、給気口の貫通部をすべてテープとかで塞いで測定をします。

↓気密測定のようです。

 

つまり、明らかに「穴があいていますよ」という部分がふさぐのです。

下記をみていただくと、

青〇の室外機の穴の数のほかに、赤〇の給気・排気の穴が写真でみえるだけで7つも空いています。

室外機が11個なら、穴は18個も空いています。

ラファエル設計は同じ部分を比較すると、大体エアコン1つ、給気2つ、レンジ―ド1つ、排気3つの6つです。

つまり、18個の穴をふさいで気密C値0.5でしたよ!ってのと、6つの穴をふさいで同じ0.5だったとしたら、実際に住み始めたら当然それらの穴は開いているわけですから、C値0.5になんてならないのですよ(笑)

 

なので、ラファエル設計は塞いだ場合と、塞がない場合で気密測定して、塞がないで0.5出てますので、換気などもしっかり、実測してもその気密性能が実証されています。

 

ですので、まず一つ。

気密性能をうたっていても、穴を塞いで測定した結果はあてにならないという事です。

目安にするのは良いかもしれませんが、その数値で甲乙つけるのはどうなの?って僕は思います。

 

次に、換気。

これも、窓をあける生活スタイルなら第三種とか、そんな理由で換気設備の選定方法を話しているブログは無視。

 

次に断熱。

僕なら、ウレタン使っている時点でアウト。

グラスウールは水に弱いとか言っている会社は、それだけ施工力と現場管理力が乏しいという事です。

施工に自信がないのです。

ウレタンなら気密が出やすいとか言っている時点で、職人の腕で気密を出そうとする姿勢が感じられません。

 

まあ、言ってみれば、こういった施工にかんする部分とか、温熱設計に関する部分は、1級建築士が言っていることが信頼性あるとかではなく、普段、そういった設計と実測をしっかりやっているか?という所が信頼性の大小は関係してくるかな。

 

素人が書くブログで、冷暖房効率が下がるので吹抜けはやめた!みたいな事が書かれていたら、そこの会社の設計士は、寒い家しか設計できないとかわかります。

逆に、そのブログ書いている方は、暖かい家の存在を知らずに書いています。

逆に、カーテンはどんなものをどんな気持で選んだとか、物干しはどんなことを考えた?とか、外壁の色はどういった理由で決めたとか、そういう所はどんどん参考にしたら良いと思います。

 

改めていうと、性能に関しては、新住協とかに加入して、QPEXなどのソフトを実際に扱っている方が書くブログは、温熱に関して参考にして良いと思います。

その時、資格の色は無視してください。

 

一番嘘くさいのが下記みたいな画像載せている会社。

 

ようは、わが社で建てればこんな温度差になるよ!みたいな「絵」を出している会社。

「実際に建てた家で実測した結果しめせよ!」

って思います。

その部屋間温度差8℃って、どんな根拠なの?って思います。

そもそも、ラファエル設計は部屋間温度差1~2℃以内でだいたい納まるので、8℃もあったら寒すぎだろ!って突っ込みたくなりますけど。

すべてに言えますが、家の性能は、イラストではなく、実際に建った家での実測を元に話をしているかどうかで、信頼性が変わります。

 

最後に・・・

HEAT20のG2グレードを目指しているみたいな会社は、併せて「エネルギー」が特に暖房エネルギーがどれだけ省エネになっているか?という説明も合わせて話をしているかどうか?がポイントです

HEAT20ってUA値の話で、失う熱の平均ですから、そんなもの(平均)を目指しても無意味だと、僕は思っています。

 

UA値を、目標定めて目指しているのか、結果論として話をしているか?で、温熱設計を理解しているかどうかが判断できると思います。

当然、目標UA値を目指している方は、無暖房での室温は寒くなる=冷暖房費が高くなる可能性が大だという事ですね。

2020年10月22日