土地探し、住んでる土地、防災に強い家!ハザードマップを必ず確認しよう!

先日は、過去最強クラスというだけあって、凄まじい台風によって多くの被害にあった日本。

 

皆さんは

 

「ハザードマップ」

 

を一度でも確認した事がありますか?

 

結構ピタリと合います。

 

宇都宮を紹介しておきましょう。

実は2019年1月に改定されていたのをご存知ですか?

 

宇都宮は下記から行くと下の方から見れます。

https://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/kurashi/anshin/bosai/1003241.html

 

ラファエル設計の所は、薄いピンク色です。(0.5~3m)

 

50cm以上は浸水していましたので、当たっています。

この為、避難しました。

 

宇都宮駅周辺も見て見ましょう。

 

同じく薄いピンク色です。(0.5~3m)

黄色(0.5m未満)もちらほらあります。

 

駅周辺では結構被害の大きかったというか、床上1.5mとかあった千波町なんかもハザードマップ通りなわけですよ。

 

下記の写真は、ラファエル設計近くの、氾濫した田川沿いにある公園です。

 

台風当日の写真です。

 

↑この写真は深夜2時くらいでしたかね。


大体深夜0時以降、雨が止み、避難所から、自宅兼事務所の床上浸水具合を見に行こうと、戻った時の写真です。

 

警察の方々が通行止めにしていまして、徒歩で許可を取って、様子を見に行きました。

結果、自宅兼事務所の周辺は同じように浸水していましたので、戻る事は出来ず、再度避難所に戻り、一夜を過ごしました。

 

 

いずれにしても・・・

今回、多くの方が田川の氾濫を予想外と思っているかと思いますが、ハザードマップではきちんと浸水被害の予想がされています。

 

地震がいつくるか?の予想などは出来ませんが、台風はあれだけ報道でもされていましたし、ハザードマップのように、浸水被害の可能性の水位まで出ています。

つまりこれは、「予想が出来ている」という事なのですよ。

 

田川沿いの土地、土地探しをしているお客様に、氾濫時の危険性もお話していたのは1、2か月前の事でした。

 

あと2年後以内には実家の鹿沼市に戻って家を建てるので、自宅周辺も見て見よう。

 

両親に、当時の状況をきいた感じとハザードマップは結構一致していると思われる。

だいたい、黄色(0.5m未満)です。

 

これらのハザードマップ、宇都宮の人なら自宅に送られているはず。

 

結構馴染みが薄いようなのだが・・・

やっぱりこれは、家を建てる時などに、床の高さを決める際、こういった事を説明受けていないのが原因だろう。

 

  • 水害を設計である程度防ぐ

ちなみに、今回床上浸水はギリギリしていないけど、床下が泥まみれの場合は、「通気パッキン」からの流入だろう。

下記の黒い所ですね。

 

ラファエル設計の場合、床の高さは、浸水被害の事も考慮して、また、その他空調システムの事など、床下点検の事を考慮して、GL+90cmくらい上げています。

 

一般的な高さは下記なかんじです。
床断熱なので、通気パッキンが発生します。

 

この場合、地面から43cmで泥が流入し、55.5cmで床上浸水する事になります。

その場合、床を支える大引きの下で36cm、床断熱材の下で40cmくらいしか高さがありませんので、泥の撤去なども、容易じゃないですよね。

ラファエル設計の設計の場合は、ダイニングテーブルの下にもぐっているくらいの高さ、若しくは少し高いくらいになりますので、メンテナンスなどもし易いのです。

その分、玄関に入るまでに、高さが必要ですが・・・。

 

やっぱり、その土地それぞれで、色んな角度からの設計をするのが建築士としての役割です。

 

つ~か、設計士としての設計の仕事ですよね。

 

それが「設計」です。

ラファエル設計の設計だとしても、浸水2mとかになってしまったら、泥がどうこう言っても防ぎきれない話になるかもしれませんが・・・

 

  • 耐風圧と水密性の高い窓とは?

ラファエル設計が使っている窓(K-WINDOW)は、水密性にも台風にも、日本の窓より遥かに性能が良い窓を使っています。

 

下記はYKK-APのトリプルサッシAPW430の性能値です。



【水密性能】

『K-WINDOW』
W-5(500PA)

『APW430』
W-4(350PA)

 

【耐風圧】
『K-WINDOW』
S-7(3600PA)

『APW430』
S-3(1600PA)

K-WINDOWは、沖縄の台風における最大風速にも対応できるレベルであり、13階建て以上のビルに吹く基準の風にも耐えられる性能なのです。

 

窓にこんな事しなくてもOKという事です。


気象庁では、下記の様に台風の強さの段階分けがされています。

階級 最大台風
強い 33m/s以上~44m/s未満
非常に強い 44m/s以上~54m/s未満
猛烈な 54m/s以上

 


風速10m/s〜15m/s未満の風(やや強い風)
  • 風に向かって歩きにくくなる
  • 傘がさせない
  • 樹木全体が揺れる
  • 電線が揺れ始める
  • 取り付けの不完全な看板やトタン板が飛び始める
風速15m/s〜20m/s未満の風(強い風)
  • 風に向かって歩けない
  • 転倒する人もでる
  • 屋根瓦・屋根葺材が飛散するものがある
  • ビニールハウスが壊れ始める
風速20m/s〜30m/s未満の風(非常に強い風)
  • 何かにつかまらないと転倒する
  • 看板が落下、飛散する
  • 道路標識が傾く
  • 鋼製シャッターが壊れ始める
  • 風で飛ばされたもので窓ガラスが割れる
風速20m/s以上の暴風(暴風)
  • 立っていられない
  • 屋外での行動は危険
  • ブロック塀が壊れ、取り付けの不完全な屋外外装材がはがれ、飛び始める
風速30m/s以上、最大瞬間風速が50m/s以上の風(猛烈な風)
  • 樹木が根こそぎ倒れ始める
  • 走行中のトラックが横転する
  • 屋根が飛ばされたり、木造住宅の全壊が始まる

風速25~38m/s以上になると造の住宅において、目視でわかる程度の被害、飛散物による窓ガラスの損壊が発生する。比較的狭い範囲の屋根ふき材が浮き上がったり、はく離すると気象庁で示しています。

 

まあこんな感じで色々書きましたが・・・

シャッターなども含めて、防災に強い家というのは、これからの課題でもあるでしょう。

2019年10月17日