ラファエル設計さんの仕様を教えてください

「ラファエル設計さんの仕様を教えてください」

問い合わせの際に、このような質問というかメッセージが書かれている事があります。

 

中には、断熱の仕様、換気の仕様を聞かれる事があります。

断熱の仕様などは、トップページに書かれています。

 

特に隠すつもりもないのですが・・・

改めて書く事にします。

断熱材
壁:210mm
屋根:300mm
耐震性
耐震等級3(許容応力度計算)+ 制震構造(限界耐力計算)
省エネ性能
BELS★★★★★

こんな感じです。

 

ここでね?

 

断熱材の種類は何ですか?とか

換気は一種(給気と排気が機械)ですか?
三種(排気のみ機械)ですか?

という質問する人は、まず、契約になった事は無いと思います。

 

断熱材=冬は家の中の熱を逃がさない為

断熱材=夏は暑さを家の中に入れない為

です。

それは、プロである私が、貴方の為に考える事です。

断熱材の種類で、高断熱とか高気密という事にはなりません。

どんな断熱材を使っても、断熱材の本来の性能を発揮させるのが設計者と施工者の役割です。

 

住まい手が希望を言って決めるものではありません。

ラファエル設計は、落雷が多い栃木県では、燃えやすいウレタンは使用せずに、高性能グラスウールを使う事を徹底してますけどね。

 

一般のお客様は、燃えやすい断熱材か?

という事だけ気にすれば良いです。

 

次に換気についてです。

最近、エアコンに換気機能がある無しで、くだらない議論がメディアで繰り広げられていますが・・・

エアコン嫌いな人は、それだけエアコンが頑張ってJET運転しなくちゃならないような住環境というか、家が悪いのに、エアコンを嫌いになるのと同じで・・・

換気が悪いのはエアコンに換気機能が無いからとか・・・

またまたエアコンを悪者にしようとしていないか!?

 

換気っていうのは、換気扇がするのだよ。

窓で換気をしたいなら、入口と出口をつくってやらないとダメだよ?

 

でね?

その換気だけど・・・

 

高気密というのは、換気を設計上、狙ったように空気を動かすために必要なのが、「高気密」

です。

ハウスメーカーのように、低気密だと、給気口から入った新鮮空気は、トイレとかの24時間換気から、狙ったように排気されません。

低気密という事は「隙間だらけ」という事。

24時間換気扇で排気される前に、他から排気されたり、隙間風で給気がされてしまったり・・・

いわゆる、スタートからゴールまで、障害物競走をしていて、いつまで経ってもゴールできないのが低気密住宅です。

それなのに、悪いのはエアコンの換気が出来ないからだって?

エアコンが排気のゴールだとしても、結局障害物競走しているだけに過ぎないよ。

 

つまり、「高気密・高断熱」で区切るのではなく・・・

高気密高断熱

で1つの用語という事。

 

ここまで説明してきたけど、もう一回、ラファエル設計にしてくる質問を書いてみるよ!

 

断熱材の種類は何ですか?

換気は
一種(給気と排気が機械)ですか?
三種(排気のみ機械)ですか?

 

「高気密高断熱」

というものを目指すうえで、それらの質問を聞いた所で何の意味もない。

 

高断熱を目指すうえで、落雷火災とかの話を抜きにすれば、断熱材は何だって高断熱を可能とします。

高気密を目指すうえで、一種も三種も基本は関係ない。

『高気密の為』に、一種か三種か?熱交換がいるのか?

という換気の話ではない。

 

『換気の為』に高気密が必要なのだ。

 

高気密高断熱というものには、

それを形成する「ストーリー」が多くの人が間違っている。

 

僕からすると・・・

「オオカミと七ひきのこやぎ」という物語に登場する人物は「三匹の子豚」

みたいなね。

ガラスの靴にピッタリな女性を探すのが白雪姫とかさ・・・。

鬼が島を目指すのが、三蔵法師、孫悟空、猪八戒、沙悟浄・・・
みたいなね。

 

ようは、鬼を倒すのは、桃太郎じゃなくて、孫悟空の方がよいのでは?

みたいな事を聞いてくるのが

「断熱材は何ですか?」

って質問です。

 

ラファエル設計は・・・

 

こういった無暖房でも真冬の朝に18℃近くなる暖かい家を目指そうとしているのですが、

相談者が重要なのは、断熱材の種類とか、換気のメーカー、種類だとするとさ・・・

全然見ている所が違うのですよ。

↑は、クッソ高いハウスメーカーのUA値0.46の家ですが・・・

無暖房でラファエル設計の家とは9~10℃も違うわけです。

この寒い家はロックウールです。

断熱材の厚みも140mmです。

窓は全てトリプルガラスです。

 

でも、こんなに真っ青で寒いです。

 

分かります?

暖かい家を造るのは、断熱材とかではなく・・・

窓とか断熱材の厚みとか、換気とか・・・

全てが適切にそろった時に、生まれるんです。

 

ラファエル設計の仕様というのは・・・

真冬の朝に無暖房で17~18℃を目指す仕様であり、

耐震は、許容応力度計算をしての、耐震等級3、

限界耐力計算をしての制震構造をプラスしたものです。

 

それらがラファエル設計の仕様です。

2020年07月16日