ラファエル設計さんの仕様を教えてください
「ラファエル設計さんの仕様を教えてください」
問い合わせの際に、このような質問というかメッセージが書かれている事があります。
中には、断熱の仕様、換気の仕様を聞かれる事があります。
断熱の仕様などは、トップページに書かれています。
特に隠すつもりもないのですが・・・
改めて書く事にします。
こんな感じです。
ここでね?
断熱材の種類は何ですか?とか
換気は一種(給気と排気が機械)ですか?
三種(排気のみ機械)ですか?
という質問する人は、まず、契約になった事は無いと思います。
断熱材=冬は家の中の熱を逃がさない為
断熱材=夏は暑さを家の中に入れない為
です。
それは、プロである私が、貴方の為に考える事です。
断熱材の種類で、高断熱とか高気密という事にはなりません。
どんな断熱材を使っても、断熱材の本来の性能を発揮させるのが設計者と施工者の役割です。
住まい手が希望を言って決めるものではありません。
ラファエル設計は、落雷が多い栃木県では、燃えやすいウレタンは使用せずに、高性能グラスウールを使う事を徹底してますけどね。
一般のお客様は、燃えやすい断熱材か?
という事だけ気にすれば良いです。
次に換気についてです。
最近、エアコンに換気機能がある無しで、くだらない議論がメディアで繰り広げられていますが・・・
エアコン嫌いな人は、それだけエアコンが頑張ってJET運転しなくちゃならないような住環境というか、家が悪いのに、エアコンを嫌いになるのと同じで・・・
換気が悪いのはエアコンに換気機能が無いからとか・・・
またまたエアコンを悪者にしようとしていないか!?
換気っていうのは、換気扇がするのだよ。
窓で換気をしたいなら、入口と出口をつくってやらないとダメだよ?
でね?
その換気だけど・・・
高気密というのは、換気を設計上、狙ったように空気を動かすために必要なのが、「高気密」
です。
ハウスメーカーのように、低気密だと、給気口から入った新鮮空気は、トイレとかの24時間換気から、狙ったように排気されません。
低気密という事は「隙間だらけ」という事。
24時間換気扇で排気される前に、他から排気されたり、隙間風で給気がされてしまったり・・・
いわゆる、スタートからゴールまで、障害物競走をしていて、いつまで経ってもゴールできないのが低気密住宅です。
それなのに、悪いのはエアコンの換気が出来ないからだって?
エアコンが排気のゴールだとしても、結局障害物競走しているだけに過ぎないよ。
つまり、「高気密・高断熱」で区切るのではなく・・・
「高気密高断熱」
で1つの用語という事。
ここまで説明してきたけど、もう一回、ラファエル設計にしてくる質問を書いてみるよ!
断熱材の種類は何ですか?
換気は
一種(給気と排気が機械)ですか?
三種(排気のみ機械)ですか?
「高気密高断熱」
というものを目指すうえで、それらの質問を聞いた所で何の意味もない。
高断熱を目指すうえで、落雷火災とかの話を抜きにすれば、断熱材は何だって高断熱を可能とします。
高気密を目指すうえで、一種も三種も基本は関係ない。
『高気密の為』に、一種か三種か?熱交換がいるのか?
という換気の話ではない。
『換気の為』に高気密が必要なのだ。
高気密高断熱というものには、
それを形成する「ストーリー」が多くの人が間違っている。
僕からすると・・・
「オオカミと七ひきのこやぎ」という物語に登場する人物は「三匹の子豚」
みたいなね。
ガラスの靴にピッタリな女性を探すのが白雪姫とかさ・・・。
鬼が島を目指すのが、三蔵法師、孫悟空、猪八戒、沙悟浄・・・
みたいなね。
ようは、鬼を倒すのは、桃太郎じゃなくて、孫悟空の方がよいのでは?
みたいな事を聞いてくるのが
「断熱材は何ですか?」
って質問です。
ラファエル設計は・・・
こういった無暖房でも真冬の朝に18℃近くなる暖かい家を目指そうとしているのですが、
相談者が重要なのは、断熱材の種類とか、換気のメーカー、種類だとするとさ・・・
全然見ている所が違うのですよ。
↑は、クッソ高いハウスメーカーのUA値0.46の家ですが・・・
無暖房でラファエル設計の家とは9~10℃も違うわけです。
この寒い家はロックウールです。
断熱材の厚みも140mmです。
窓は全てトリプルガラスです。
でも、こんなに真っ青で寒いです。
分かります?
暖かい家を造るのは、断熱材とかではなく・・・
窓とか断熱材の厚みとか、換気とか・・・
全てが適切にそろった時に、生まれるんです。
ラファエル設計の仕様というのは・・・
真冬の朝に無暖房で17~18℃を目指す仕様であり、
耐震は、許容応力度計算をしての、耐震等級3、
限界耐力計算をしての制震構造をプラスしたものです。
それらがラファエル設計の仕様です。