夏涼しく、冬暖かい・・・ってホント?冬編

よく、住宅の広告などでも目にしたり聞いたりする

夏涼しく、冬暖かい・・・ってホント?

今回は「冬暖かいって本当?」

について触れたいと思います。

 

現在、省エネ基準がH28年度基準という事で法律が変わって、これを満たしたのが

「次世代省エネ基準クリア!」

と謳っているわけなのですが・・・

前回、そんな激アマな基準をギリギリクリアしても意味がないという話をしました。


って記事を書きましたが、これを住まい手が感じるには、

設計手法・設計の意図を住まい手にきちんと説明して、

「住まい方の説明書」のようなものを引き渡しと一緒に贈呈すべきと考えています。

今、「通風」について、通風を考慮すれば、シミュレーションや冷房負荷軽減になると言われたり、そう考えられるものですが、僕は、通風は考慮すべきではないと思っています。

何故なら、じめじめした夏、窓を開けたら通風は確保されて、部屋の暖かい熱が逃げる!・・・

何て思っても、外から熱帯雨林のような熱風が入ってくる場合、どうなります?

窓閉めますよね?(笑)

そうなると、シミュレーション通りにはいかないですよね。
『夏涼しく、冬暖かい』って考えは、どれだけの会社が、キチンとシミュレーションソフトを使って、うたい文句にしているのだろう?って思います。

 

そのような実例をお見せしますね!

窓をトリプルLOW-Eガラスにしました!

UA値は0.47です!

断熱材は140mm入れます!

屋根断熱で、性能がいい断熱材を入れます!!

 

このような性能の家の室温です。
間取りはとある大手ハウスメーカーのものです。
家の総工費は¥5700万くらいする家です。

 

アメダスデータは「栃木県小山市」に基づいてシミュレーションされています。

床壁天井の表面温度を表しています。

(室温+表面温度)÷2が体感温度となり、室温よりも表面温度が重要で、体温は表面温度の低い床や壁面に熱を奪われますので、表面温度が高い家づくりでなければなりません。

栃木県小山市で最も寒い日の午前7時。
外気温は氷点下マイナス8.2℃の時、寝室などは暖房使わないと6℃ですよ!?

Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン

 

10時です。
外気温は氷点下マイナス0.3℃
全体的に10℃にもなりません。
LDKは9℃台

日射を取り入れられないので、室温は当然上がりません。



 

14時です。

外気温は5.3℃

全体的に11~12℃台。

 

 

暖房を入れないと寒くて仕方無いですよね!?

(;´▽`A``

 

これを、全く同じ間取り、同じ外観で、ラファエル設計の行う

Q1.0(キューワン)住宅仕様にしてみましょう!

ただしワザと、トリプルガラスではなく、安い値段の複層のLOW-Eガラスにしています。

UA値は0.35です。

 

全く同じ時間で比較します。

 

栃木県で最も寒い日の午前7時。(同じく暖房無し)

※上がQ1.0住宅、下の画像は全てハウスメーカーです。比較の為に上下させています。

 

外気温は氷点下マイナス8.2℃の時、寝室は14.7℃で子供室の2つは15℃を超えています。

ハウスメーカーのトリプルLOW-Eの¥5700万家よりも1千万以上も遥かに安いラファエル設計の家の仕様の方が

寝室だと8.7℃も高いです。

全体を通じて8℃以上違う感じですよね(笑)

※上がQ1.0住宅

 

 

 

10時です。

 

LDKは18.6℃です。

同じ様に8.7℃も違います。

ちょうど、家事をしている時間になるそうです。

寝室には多分誰もいませんが、20.9℃です。

※上がQ1.0住宅

 

 

 

14時です。

全室20℃超えています。(北東クローゼット19℃(笑))

12時でLDKは20℃超えます。

大手ハウスメーカーよりもLDKは10℃も違います。

※上がQ1.0住宅

 

この後、夜19時までLDKは20℃を保っています。

 

 

氷点下マイナス1.6℃の夜23時でこんな感じです。

 

 

一応再確認ですが・・・

1年で「最も寒い日」の氷点下の世界の結果ですからね?(笑)

 

Q1.0住宅であれば12月の大晦日とか、日中は27℃くらいありますし、深夜でも17℃くらいはあります。

ほとんど暖房いらずで過ごせます。

 

大晦日、Q1.0住宅なら寒さいらず&暖房いらずで年を越せますよ♪(笑)

 

※21℃以上というのが、昼間の『居間』の最低推奨「室温」という事で、
健康な温度としてイギリスの保健省で定められています。

 

栃木でも宇都宮より南に位置する小山市で氷点下マイナス8℃とか行く事に驚きでしょうが、

ハウスメーカーのUA値0.47というZEH(ゼッチ)をクリア出来る、基準としては最高レベルと言える「数値」の結果がこのような惨劇なわけです。

 

建物以外の金額も含めた値段で

¥5700万のハウスメーカー仕様(内装:自然素材未使用)

¥4500万以下のラファエル設計仕様(内装:天井以外自然素材)

その差¥1200万円

※断熱材・窓・内装以外は全て同じ仕様なのでこんなに高いです(笑)

 

これは、ハウスメーカーで見ているものと同じ床暖房や住宅設備なので、当然床暖房なんて不要だと思いますし、自然素材も使わなければもっともっと金額は下がります。

全館空調なども導入なのですが、ハウスメーカーのものより安く導入出来るので、さらに実際は安くなります。

 

如何でしょうか?

UA値が良くて、ZEH(ゼッチ)もクリア出来る仕様だとしても、暖房を使わないならこれだけの性能差があるのです。

 

当然、暖房をガンガンかけないと、寒いという事です。

つまり、光熱費が上がると言うわけです。

 

一応、今回のQ1.0住宅の1年間の冷暖房費です。

1日中連続運転なのに¥27,932円(笑)

年間約3万円以下という感じですね。

我が家は年間20万以上です(笑)

 

 

UA値のおさらいです。

次世代省エネ基準のUA値は0.87ですから、ハウスメーカーは北海道の一番寒い地域とほぼ同等の「性能値」なわけです。

地域区分 地域詳細(一部) 熱損失係数 外皮平均熱貫流率 冷房期の平均日射熱取得率
1地域  北海道(旭川・富良野・釧路・稚内) Q1.6 UA値0.46 -
2地域  北海道(札幌・苫小牧・室蘭) Q1.9 UA値0.46 -
3地域  函館・青森・山形・秋田・栃木県(日光) Q2.4 UA値0.56 -
4地域  宮城・福島・栃木県(那須) Q2.4 UA値0.75 -
5地域  宇都宮(4地域以外の栃木県) Q2.7 UA値0.87 ηA値3.0
6地域  千葉・横浜 Q2.7 UA値0.87 ηA値2.8
7地域  長崎・鹿児島 Q2.7 UA値0.87 ηA値2.7
8地域  沖縄 Q3.7 - ηA値3.2

 

 

それなのにこのような表面温度の差が出ています。

如何にUA値が当てにならないかって事ですよね。

例えば北面の断熱材を半分無くしても、場合によっては次世代省エネ基準をクリア出来ます。

ハウスメーカーは床断熱ですが、玄関などの「土間」部分は無断熱です。

しかしUA値0.47という数値を出しています。

ここらへんの所から熱が逃げまくっているのです。

 

トリプルLOW-Wガラスや超断熱玄関ドアにお金を掛けても、上手く日射を取り入れられないとこのような結果になるという事です。

一方、断熱やヒートブリッジとなる部分を防いで、日射を取り込んであげられるような設計であれば、
トリプルLOW-Eガラスなどを使わなくても、室温は保てるという事です。

 

今回は、そんな違いを見ていただく為のシミュレーションです。

 

「夏涼しく、冬暖かい」

の冬についてお伝えしました。

例えば今回のハウスメーカーの仕様で¥2500万
ラファエル設計の仕様で¥3000万

どちらを建てたいと思いますか?

僕なら¥1000万でも前者の仕様の家なんて建てません。

 

まさにこれが、光熱費を考えたローンの基礎となります。

 

一生に一度の家づくり・・・

「夏涼しく、冬暖かい」

という、うたい文句に安易に飛びついては行けないという事を知っておいてくださいね♪

 

2017年08月26日