遂に出た!HEAT20のG3

遂に出た!HEAT20のG3!!

 

はい・・・

こんな感じで、栃木県は那須方面が4地域、日光が3地域、それ以外は5地域になります。

なので、栃木県はUA値0.23というのが目指すべき目標値となるわけです。

HEAT20のこの数値たちは、「基準」ではありません。

あくまでも、目標値という位置づけです。

まず、そこら辺を勘違いしないようにしましょう。

 

HEAT20のG1、G2というのは、下記の様に、それぞれおおむね10℃を下回らない、13℃を下回らないというものです。

 

G3というのは、15℃を下回らないという考えのようです。

 

HEAT20に関しての僕の見解は、下記に書いております。

 

G3を誕生させた想いとか思惑とは、正直僕の中ではどうでもいい。

何故なら、その誕生した過程というのは、一般ユーザーは勿論の事、我々も含めて、その講習会などに参加したりして情報を得なければ知り得ない事だし、何より日本人は、過程よりも「結論」をいきなり聞きたがる。

そして求めようとする。

例えば、駅のトイレが何処にある?みたいなものは、そこに設置された理由なんてどうでもよくて、いきなりトイレの場所を聞きたいですよね?(笑)

 

でも・・・

G3なんかは、その過程も含めて知るべきなのですが・・・

目指すものがUA値という時点で、僕からしたらどうでもいいという結論になる。

このUA値は、いつも言っているように、「平均値」です。

つまり、平均値を高めたって意味がないのですよ。

建物の性能は、実際にはUA値できまるものではありません。

 

昨日もブログで書いたように、UA値というのは、「目指す」ものではないのです。


「結果」なのですよ。

 

つまり、UA値がG2やG3を超えるように断熱材とかを選ぶのは、間違っていると思っています。

 

何故か?

 

理由は、そのUa値だとしても、外気温がマイナス7℃とかの真冬の朝で、無暖房での室温が例えば17℃以上だったりするわけではないからです。


日中でも10℃前後だったら、住まい手はどうします?

寒いっすよね。

住まい手に、結構なお金出させて、寒いって・・・

エアコンつければ暖かいとか・・・

それって、UAがG3やG2をクリアしたという、設計者のマスター〇ーションに過ぎません。

設計者の自己満足ってやつです。

 

UAが例えばG3をクリアしたとして、お客様に「冬暖かいですよ!」というのは、なんの根拠もありません。

そして、「夏涼しい」というのも、場合によっては非常に危険になります。

これは、建築知識ビルダーズの連載4回目で書こうと思います。
ページ数に余裕があれば(笑)

 

でね、

今回のG3登場によって、間違いなく起こる事があります。

  • 窓を小さくする(日射取得の窓も)
  • ウレタン推しになる

ちなみに、アクアフォームは、熱伝導率λが高性能グラスウールとあまり変わりませんからね。

まあ、一番に確実なのは、「日射取得の窓も小さくする」ですね。

 

何度も僕は言っていますが、大切なのは「バランス」です。

  • UA値(外皮平均熱貫流率)
  • Q値(熱損失係数)
  • C値(相当隙間面積)※気密性
  • 換気

これらが、バランスよく設計されてなくてはいけません。

 

言いたい事が分かりますかね?(笑)

 

下記は、5地域でのUA値0.26なので、若干G3はクリア出来てませんが・・・
埼玉とか横浜とか千葉とか・・・6地域ではG3クリアしてます。

UA値0.26
室温は低いよね?

外気温マイナス6.2℃の真冬の朝の無暖房ですが・・・

UA値を単純によくした所で、この程度です。

 

こんな家を設計された日には・・・

 

「詐欺住宅か!!??」

 

って叫びたくなりますよね?(笑)

 

つまり・・・

家の性能というのは、住まい手から・・・

「G2をクリアできる家でお願いします」

な~んてお願いしないと、そうならない住宅会社やハウスメーカーで何故建てようと思うのか?

という所が一般ユーザーの人達にも浸透してくれると、日本の家づくりは大きく変わって行けると思います。

 

最後に質問です。

ヤフオクやメルカリなどで、「新品」と言って「1万円」で買った商品がバッグや洋服だったとして・・・


細いストローくらいの穴が沢山空いていたら、どうします?

苦情言いますよね?

 

そして、無視され続けたらどうします?

警察に通報しますよ!

って言いたくなります?

 

何が何でも返品したくなります?

 

では・・・

その穴の空いた商品の1000倍もする・・・

家を1000万で買いました。

C値が2~3もあります。(ラファエル設計は0.4前後を目指しています)

漏気も凄いです。

つまり、穴や隙間だらけです。

 

その時、何人の人が苦情言います?
警察に通報しますよ!
って言いたくなります?
何が何でも返品したくなります?

 

穴や隙間・・・

具体的にいうならば、気密コンセントBOXを設置していませんでした。

何故ですか?

上のグレード、上のオプションを選択していただけたら、それらは設置されました・・・

ってなるのがハウスメーカーじゃないすか?

 

穴や隙間を作らないのが、「オプション」なのですよ。

つまり、穴や隙間があるのが沢山あるのが「標準」なのが、ローコストメーカーをはじめとした、ハウスメーカーや日本の家づくりのスタンダードなのです。

つまり、こうなるのです。

 

 

Q1.0住宅なんかは、この辺を徹底して処理しますので、当然、その費用は発生します。

一般の人達は分からないですよね。

見えない部分です。

 

見える化すると、下記のハウスメーカーの家の様に、柱や梁が冷やされてんな~~~

ってのが、分かります。

 

これがラファエル設計の「見える化」です。

 

下記はラファエル設計のQ1.0住宅レベル3の家です。

一切、冷されているようなものは見えませんよね?

どちらも、冬に撮影しています。

 

まあ、こんな感じです。

いつもそうなのですが、家づくりというのは、G2やG3というUA値をクリアする事が重要ってわけでもなければ、単に長期優良住宅を目指せばよいというわけではありません。

長期優良住宅でも、北側が漏気で黒くなるような家が、認定おります。

 

皆さん、激アマな省エネ基準と比較して、G2やG3は凄い数値と思ってますが・・・


大切なのは、自然大切

大切なのは、無暖房での自然室温で、「冬暖かく夏涼しい」っていう事だと、僕は思っています。

2019年07月05日