HEAT20のG2、G1を目指す家づくりは少し間違い
最近、ラファエル設計のHPやブログをみた事によって・・・
「HEAT20のG2やG1にしたからといって暖かくなるわけではないのですね?」
という問い合わせが増えてきました。
その通りです。
東京に、LIXILのショールームでG2レベルの体験が出来る施設があるのですが・・・
6地域のG2の為、全然大した事ないと思えるのが正直な所です・・・。
今まで、G2レベルの内容に触れたブログはいくつか書いてきました。
ここで、ハッキリ言いましょう!
単純にG2を目指して暖かくなるわけではありません!
詳しくいうならば・・・
「冬の日射取得と夏の日射遮蔽が出来たHEAT20のG2の家」
というのが、目指すべき家づくりです。
それを、別名・・・
Q1.0住宅と呼ぶわけですね。
いいですか皆さん。
G2というのは、あくまで性能値です。
G2をクリアしたからと言って、暖かくなるなんて保証された数値ではないのです。
つまり、「基準」ではないのですよ。
ここ、非常に多くの人達が勘違いしています。
勘違いして欲しくないのは、HEAT20を批判している訳ではありませんからね。
「基準」ではなく、一つの「目安」という意味では、非常に多くの人達が、省エネ住宅を建てる目標値としていることでしょう。
う~~ん・・・
これから書く事は、有料セミナーで話するような内容です。
ちょっと、サービスし過ぎで、書こうか迷いましたが、書く事にしました。
こういった内容をネットで書きすぎると、ちょっとネットで調べて、簡単に手に入る情報だと思われるのも本音はちょっと嫌だなって思うのですが、同じような回答を何度もしているのも、機械的になりそうだったので・・・。
今まで書いてきた、ブログの室温シミュレーションを集めて見ました。
全て無暖房の真冬の朝一番寒い時の室温です。
- UA値0.27
- 栃木で那須方面の4地域です。
UA0.27っていったら、北海道でもG2基準クリアとなりますがこの寒さです。 - UA値0.46
- 栃木の5地域ではG1ですが、東京方面で6地域ならG2です。
- UA値0.51
- 6地域ならG1クリア、もう少しでG2クリアの平屋です。
- UA値0.3
- 栃木以南では当然G2。
Q1.0住宅粟野の当初。
南側の山で朝日射が取得出来ないので、ここから改善していった。 - UA値0.26
- これも上記と同じQ1.0粟野で北海道でもG2をクリアできる。
しかし、UAが良くなっているにも関わらず、室温は低いよね?
この理由は、ここでは説明致しません。
他にも結構あるのですが、外注物件とかは掲載できないので、この辺にしておきます。
どうでしょうか?
どれも、皆さんがHEAT20のG1、G2グレードをクリアすれば暖かいと思っているものを、室温シミュレーションした結果です。
良いですか皆さん、
もう一度いいますね!?
これが、単に、誰でも出来る、HEAT20のG1、G2の「目標値」を単純にクリアした結果です。
ポイントは「単純に」って所です。
つまり、これが何も考えずにHEAT20の目標値をクリアした残念な結果なのですよ。
ハッキリいうと、エアコンをつけて、初めて暖かいって事なのです。
実際に、他社で建てて、G2クリアしている家のオーナーにヒヤリングした事があるのですが、シミュレーションでもQPEXの計算結果でも、出ていたように・・・
「寒い」
でした。
でね・・・
これらをラファエル設計のQ1.0住宅レベル仕様にすると、何処まで改善出来たのかお見せしますよ。
- UA値0.27
- 栃木で那須方面の4地域です。
UA0.27っていったら、北海道でもG2基準クリアとなりますがこの寒さです。
これがこうなります。 - UA値0.46
- 栃木の5地域ではG1ですが、東京方面で6地域ならG2です。
これがこうなります。これは、ハウスメーカーの間取そのままで窓はあえてALL樹脂でやったから、ここまでしか室温UPしませんでしたが、もっとちゃんとやればもっと上がります。 - UA値0.51
- 6地域ならG1クリア、もう少しでG2クリアの平屋です。
これがこうなります。 - UA値0.3
- 栃木以南では当然G2。
Q1.0住宅粟野の当初。
南側の山で朝日射が取得出来ないので、ここから改善していった。
これがこうなります。 - UA値0.26
- これも上記と同じQ1.0粟野で北海道でもG2をクリアできる。
しかし、UAが良くなっているにも関わらず、室温は低いよね?
この理由は、ここでは説明致しません。
これも同じ家なので、さっきと同じくなります。
如何でしたでしょうか?
「HEAT20のG2グレードどまり」と「Q1.0住宅」
の差の違いが分かりましたか?
それは、室温という所もそうなのですが・・・
Q1.0住宅というのは、単にUAをいくつクリア?ってんじゃないのですよ。
つまり、冬の暖房エネルギーが、次世代省エネ基準よりも、60%OFF以上になる家を、Q1.0(キューワン)住宅と呼ぶわけです。
それは、何が違うかというのは、ここで詳しくレクチャーするつもりはございません。
Q1.0住宅を求めようとしている人に、ラファエル設計が提案するものです。
もしくは、他県などであれば、新住協の会員さんが、提供するものです。
1つだけいうならば・・・
「冬の日射取得と夏の日射遮蔽」
を徹底的にやる。
これが基本中の基本という事です。
先ほどのQ1.0住宅粟野のように、温熱設計のテクニックで、悪条件の中、あんなに室温をあげる事が出来る訳ですね。
一応・・・
Q1.0住宅粟野の実際の室温(工事途中ですが)をお見せしますよ。
4月10日の雪が降った日でAM9:53分、外気温1.2℃。
玄関ドアついていなくて室温11℃
PM19:54
外気温1.1℃
玄関ドアついていなくて室温11.2℃
これ、1日を通じて、工事段階にも関わらず、0.1℃しか変わってないのが理解出来ますか?(笑)
しかも、約20時。
この日は雪の為、太陽は一度も出ていないわけです。
4/15日 PM20:32
外気温8.5℃
室温16.3℃
玄関ドアはまだついていません。
ラファエル設計に依頼してくださる方は、このように、違いを出せた家に住むことができるわけですね(笑)
色んな所で、色んな質問されます。
- 〇〇ホームでは、付加断熱をしていないけど、断熱材を厚くすれば十分暖かいですよ!って言ってました
- 外断熱で本当に十分なのでしょうか?
- ウレタンにトリプルガラスで本当に暖かい?
これらの答えを知っているのは、「家が建つその土地」だけなんですよね。
多くの住宅会社は、この土地が持つ答えを出そうとしないまま・・・
もしくは、出せないまま、家を建てちゃうわけですよね。
このシミュレーションって、何て言うか・・・
「土地の声」
「自然の声」
っていうんでしょうかね?
土地は、こうやって建ててくれと。
太陽は、こうやって動くからね!と。
そういったものが聞こえてくるというか、見えてくるというか・・・。
まあ、メールでも「もっと早くラファエル設計さんを見つけたかった」って言ってくださる人、今まで数名いらっしゃいました(笑)
これから、契約してくださる方は、土地から一緒に探します。
つまり、暖かい家になる土地を、一緒に探すという事です。
家づくりってさ・・・
後でこういった事が出来る事を知らずにスタートした方と、ラファエル設計で契約してくださった方々・・・
家の価値に結構違いが出ますよね。
資産価値が違うという事です。
ラファエル設計と契約していないけど、他社で契約中・・・
室温シミュレーションで適切な窓の大きさや位置、その他改善点を詳しく相談したいって方いますが・・・
「窓の大きさを考える」
これは「設計」なのですよね。
契約してくださった方が手に入れる事が出来る「設計」なのです。
たかが窓1つではないのです。
家族の未来の住まいを良くしてくれる役割を担う、重要な窓1つです。
それくらい、窓1つの設計にしても、プロが行う家づくりの設計というのは、大金頂いて行う仕事なのです。
温熱診断では、「アドバイス」を行います。
取り合えず、みんなに言われますが・・・
このブログとか、無料でよくあそこまで描けますね!って(笑)
それは、みんなにいい家を建ててもらいたいから。
ですが、すべてをボランティアでやっていたら、僕も生活出来ませんので・・・(笑)
まあ、僕もまだまだ未熟で、独立してから約5年。
2年は双子たちを育てるのに必死だったから、本格始動から約3年。
家づくりのチームも徐々に出来上がってきたし、皆で住まい手の為の家づくりが出来たら、本当に嬉しいです。
下記は、暇なら読んでくださいレベルです(笑)