平屋の坪単価と2階建ての坪単価
最近、平屋流行ってるんですか?
現在設計中のQ1.0住宅栃木も平屋です。
そして、問い合わせがくる方も、平屋を検討している方が多いように思います。
それも「平屋の30坪」
基本的に、平屋の30坪って、デカいですからね!?(笑)
その辺、ご理解ありますか?
広い土地が無いと、基本的に出来ませんよ!
10.92m×9.1m≒99.37㎥(30坪)
はい、前置き長くなりましたが・・・
タイトル通りの話をします。
【平屋の坪単価と2階建ての坪単価】
のお話です。
さて問題です。
平屋と2階建て(総2階)・・・
どちらが坪単価安いでしょうか~~~!?
正解は総2階です。
皆さん、平屋の方が坪単価
安いと思ってません?
大丈夫ですか?
基本的に、坪単価というのは結果論です。
選定する住宅設備のグレードが上がれば同じ断熱仕様でもその家は坪単価が上がります。
バルコニーがある家と無い家では、ない家の方が当然安くなります。
僕は、先日、10か月計画を進めてきたお客様と、私から依頼を破談とさせたわけですが、この話も理由の1つでした。
そのお客様は、有名なハウスメーカーの営業マンに、本当にそうなのかを聞いたみたいなのです。
で、その営業マンは「そんな事はありません。平屋の方が安いですよ」
と言ったらしいのです。
僕は耳を疑いました。
僕は嘘つき呼ばわりです。
その営業マン、今すぐここに連れてこいよ!って感じでしたね(笑)
では、平屋がどうして坪単価が高くなるのかご説明します。
- 坪単価の算出
坪単価というのは・・・
工事金額÷家の坪数で出された答えが「坪単価」となります。
工事金額¥2400万
坪数=30坪
この場合は2400÷30=坪80万
となります。
- 平屋が坪単価高くなる理由
家の坪数というのは、2階建ての場合は、1階の坪数+2階の坪数です。
平屋の場合は1階のみです。
今回は、両者同じ30坪という前提でお話します。
- 【理由1】基礎の面積が倍
- 総2階の場合、基礎は15坪、平屋は30坪になります。
基礎工事の坪単価が、5万/坪なら、75万の差が出ます。
これだけの説明で、十分ですよね。
次に、総2階の50坪と平屋の30坪でも説明します。
これも同様に、平屋の30坪のほうが、坪単価は高くなります。
- 【理由1】基礎の面積が大きい
- 総2階の場合、基礎は25坪、平屋は30坪になります。
基礎工事の坪単価が、5万/坪なら、25万の差が出ます。 - 【理由2】総2階はキッチンやお風呂の割合が小さい
- 平屋の場合は、キッチンやお風呂の住宅設備が30坪に対してですが、総2階の場合は50坪に対してです。
分母(坪数)が大きくなるので、後は小学生でも分かりますね。
例えば住宅設備が同じ¥150万の場合・・・
150万/50坪=3万
150万/30坪=5万
30坪の方が住宅設備に対する坪単価が高いですよね。
つまり、全体の坪単価も増えるという訳です。
- 総2階50坪と平屋30坪、坪単価が高いから総工費が高い?
そんな訳ありませんよね(笑)
僕は言いました。
坪単価は結果論だと。
工事費は、当然、延べ面積(坪数)が大きい方が、高くなるに決まってるじゃないですか(笑)
総2階50坪で坪70万=3500万
平屋30坪で坪80万=2400万
1100万も違いますよね。
だから、坪単価とか、あてにならないというか・・・
単純に坪単価が上がれば「高い」ってだけで終わっちゃうんですよ。
特に高齢者というか・・・
50歳以上くらいの方は、比較的坪50万くらいで家が出来ると思っている人が非常に多いように思います。
私の親も含めてね。
今・・・
消費税8%ですからね!?(笑)
これから10%ですよ!?
消費税5%の時に建てた人が、8%のこの時代に建てるのが親族の場合、同じような家で何でこんなに高くなるんだ!?とか言いますが・・・
消費税3%も違うのよ?
それ、分かってる?
って話です(笑)
2000万の家なら、3%の差というのは60万違いますからね。
もう・・・
消費税を上げようとする自民党を、選挙で何故選ぶのか・・・。
- まとめ
坪単価で「高い」「安い」を決めるのは、大きく間違っています。
その理由は下記で説明しています。
今回話題に上げたお客様のような感じの流れが一番僕が嫌うパターンです。
大手ハウスメーカーの営業が言うんだから間違いないとか・・・
そんならその会社へ依頼しろよってなりますよね?(笑)
家づくりって、ハウスメーカーに決めようと思った理由が、「営業マン」という要因が大多数のようです。
衝撃ですけどね・・・
いずれにしても、「坪単価」というのは、結果論です。
しつこいようですけど何度も言います。
「結果論」です。
施主様が、あれがいい!これがいい!って言って、住宅設備なんかを決めて行った結果の、坪単価です。
なので、「同じ様な家建てて何でこんなに金額違うんだ?」というのは、同じように見えて、仕様が大きく違うからです。
基本的に、金額は分子、坪数は分母に来るという事を頭において、坪単価を判断出来るようにしましょう!