超ローコスト専門住宅

最近、Facebookの広告でも回ってきますが・・・超ローコストで家を建てるという会社です。

ちょっと、今回は社名こそ出しませんが、思いっきり突っ込みます。

何故か?

これから家づくりをしようとしている人の為です。

 

では早速、HPを見たかぎりでの、その会社のポイントを羅列します。

  • ローコストで栃木県NO.1を目指す
  • 地域最安値級でお客様満足度No.1を目指す
  • 安くて良い家なんて本当にあるの?
  • 新築住宅が768万からの家づくり

 

はい、まずですが・・・

上の2つは何ら問題が無く、お客様にとっては魅力的でもありますし、これが実現出来たら日本の家づくりも、家にお金がかけなくて済む時代の到来の気がします。

 

問題なのは下2つ。

 

  • 新築住宅が768万からの家づくり

 

ふざけんなよ!付帯工事別じゃね~かよ(笑)
土地も当然別だわな。

こういうの、768万からの家づくりって言いません(笑)
見た人は768万円で家が建つと誤解します。

 

ここで問題なのが、上記の返済額で「変動金利0.75%」って所。

これ、どこの銀行か分かりませんが、栃木で言えば、足利銀行や栃木銀行などだとすれば・・・

足利銀行は0.625%に三大疾病みたいなのをつけて+0.3%=0.925%です。

栃木銀行は、年収500万以上の公務員とかであれば、三大疾病とかつけて0.75~0.775%くらいになります。
もしかすると、この例を言っているのかもしれませんが・・・
ちなみに、井戸水の土地だと、これは使えません。

 

家づくりの金額ってのは、家の本体工事だけ表記しても駄目なんだってば!

意味ないから!

本体価格を安くして、付帯工事を高くして、見かけの安さの表示をしたって、合計というか、総額は変わらないわけですよ。

 

もっと言うとね、上記の金額が1598万(税抜き)なので1600万借入の想定になっていますが、そもそも10%では1600万借り入れでは足りないし、ローンを組む場合、実行融資手数料とか、保証料が掛かってきて、50~100万くらいかかり、銀行によって差があります。

更には火災保険や土地の登記費用、建物の登記費用もかかってきます。

つまり、建物以外の所で、100~150万くらいは、別な費用がかかるので、頭金とかない人は、もっと借入しなくてはならなくなります。

 

家づくりってのは、いくら借入するの?

って所が一番重要なんですよ。

  • 安くて良い家なんて本当にあるの?

あるわけないだろ!(笑)
一線を超えたローコストは、人がヒートショックで死ぬ確率が激高の家です。

 

建物の仕様や断熱仕様を見て見ましょう。

屋根(コロニアルグラッサ)
紫外線に強いグラッサコートで屋根のキレイが長持ち。
ご家族の大切な家と暮らしを守ります。

こう書いてあります。

でもね!?
下記を見てください。
屋根の部分が黒くなっています。
これは、断熱性能が悪いのと、気流止めがしっかりされていない為に、屋根が部分的に真っ黒になっているのです。つまり、屋根が優秀だとしても、たいてい、今の時代のローコストならこうなる可能性が高いって事です。
外壁(窯業サイディング)
美しさと耐久性、そして地球と人にやさしい環境性能を実現。

こう書いてあります。

でもね!?
下記を見てください。
これも屋根と一緒で、気流止めなどがしっかりされていない、シート付断熱材を使っている為、「漏気」「放射冷却結露」によってこうなります。

「美しさと耐久性、そして地球と人にやさしい環境性能を実現」
何処が!?
ってなりますよね。
窓(高性能ハイブリッド窓 サーモスL)
アルミと樹脂のハイブリッド構造で、断熱性能が大きく向上。

こう書いてあります。

今時、ダブル断熱でもなく、普通の充填断熱でアルミ樹脂とか、クソ寒い家決定です。
窓の熱貫流率はQPEXで計算すると、1690x2300の掃き出し窓で2.49とか・・・終わってる。
ラファエル設計が使用する樹脂窓K-windowは1.68になります。
数値が低い方が高性能です。
断熱材


壁断熱に驚愕・・・
まさかの85mm

さらに、耐久性に優れた防湿フィルムを採用だって・・・。※旭ファイバーグラス
18ミクロン=0.018mmがシートの厚みです。
高性能でも50ミクロン=0.05mmです。
ラファエル設計で使うのは0.2mmです
0.2mmって、ビニール傘触っている感じですよ!

どのへんが高耐久で優れているのかわかりません。
構造見学会や、最近のQ1.0住宅粟野でさわり比べをした方々は、この違いが容易に想像できるでしょう。

これらの断熱材がダメな理由は下記で詳しく説明しています。
耐震等級3相当
出たよ・・・耐震等級3相当・・・(笑)
構造用合板24mm使うのなんて、根太レス工法なら当たり前だから。
24か28mmだからね。
何も凄い事でもない。

「大人が、10m歩けます!」
って言っているようなもの。
赤ちゃんが10m歩けたらすげぇけどね(笑)

下記はデ〇ジー&ド〇ルド相当耐震等級3相当とデ〇ジー&ド〇ルド相当・・・
意味は同じ事です。

取り合えず、この辺で止めておきますが・・・

グラウウール85mmって、舐めてんのか?って感じですね。

これで高品質とか間違っても言わないでもらいたい。

 

まさに、下記のキャラクターが、「高品質」と言っているようなものです。

 

まあ、確かに夢の国のキャラクターと分かる所で言えば、高品質なのかもしれませんよ。

でも、偽物ってわかりますよね?

それは、皆さんが、本物のキャラクターを知っているからです。

 

でも、超ローコスト住宅と言っている会社のHPを見て、今回僕がご説明した事をどれだけの人が認知してますか?

別に、このローコスト住宅の会社に恨みはありません。

でもね・・・

これからの時代、グラスウールで断熱材が85mmなんて家、つくるんじゃね~よ!!って思います。

無断熱の家とほとんど室温、変わりませんから(笑)

気休め程度の断熱だと思ってください。

いいですか?
ZEH基準という、日本で最高クラスの省エネ性能基準の家をつくってもこんなに寒いのです。

グラスウール85mmとか・・・そんな商品、メーカーも製造中止しろよ・・・。
遮音専用にするとかさ・・・

こんな家造って、未来の子どもが住む家に、喜ばれると思っているのか?

断熱リフォーム確定。

ヒートショック高確率だろ。

 

でもまあ、人によっては予算的にローコストを建てるしか選択肢はないという方もいらっしゃるかと思います。

ローコストを別に否定しているわけではありません。

安かろう悪かろうのローコストを否定したいわけです。

 

最後にお尋ねします。

夢の国のキャラクターが購入できるとします。

2体で768万の超ローコスト
安くて良いキャラ
2体で1500万の超高性能キャラ
本物の性能です

どっち買いますか!?

 

Q1.0住宅なんて高い!住めればローコストでいいだろ!

って言ってこっち買うのが日本です。

 

 

ドイツとかはこっち買います。

 

お化けのQ太郎にくちばしと帽子被らせたようなキャラを買うのが日本です。

そして、そういう家を、自信満々に作ろうとする会社もいれば、求める人もいる。

 

世界的に見て、笑われるのはどっちですか!?

2019年06月15日