値引き200万円!別なHMは700万(笑)坪単価のからくりを暴く!
皆さま、GW満喫してますか?
僕は、仕事とお勉強の為、今年のGWは遊びに行きません♪
GW、ハウスメーカーは打合せや展示場で大忙しですかね?
そんな中、ハスメーカーで出してもらった見積書を見せていただきました。
値引き約200万円。Σ( ̄ロ ̄lll)
Q:ラファエル設計さんは、どれくらい値引きしてくれるのですか?
A:しません(笑)
値引きって、してもらわないと損だと思う方が殆どだと思います。
某オークションでも値引き設定とかありますし、
家電買う時は値引き交渉する人も多いかと思います。
車を買う時も値引き交渉は1つの駆け引きだと思います。
それを「家」を買う時に、全く同じ考えでするのは、違います。
値引きしないと、ケチとか、サービス悪いとか思うかもしれません。
でも、値引き出来るっていうのは、そもそもの表示金額、これくらいで本当は売りたいなという設定金額が高めだという事です。
ラファエル設計は、値引きしていい金額をそもそも提示しません。
予算を伝えると、その予算いっぱいまで使った設計を考えられてしまうかもしれない!
って思う人が結構いると思います(笑)
でも、そんな事は設計では考えません(笑)
- 断熱工事
- 気密工事
これらはQ1.0住宅を造る上で、必ず必要になる工事であり、それを実行してくれる職人さんたちへのお金を叩く事は、絶対にしません。
絶対にです。
相談者には、ラファエル設計の施工の様子をお見せ致しますが、ハウスメーカーでもやっていないような丁寧な施工と、断熱処理、気密処理を、しっかり厳しく行っています。
「家」という大きなくくりで考えたら、どこも同じ「家」を造っているわけですが・・・
「性能」「デザイン」の部分で差別化があるわけです。
例えば・・・
というか実際にあった話をします。
本体価格から700万サービスというか、695万円値引きという見積書。
- ハウスメーカー見積書
-
建築本体工事 ¥4400万 値引き ▲¥695万 合計 ¥3705万
得意の『付帯工事』に入っています。
家の面積60坪。
ここまでで考えると・・・
坪単価は62万円/坪
という事になります。
がしかし!!ですよ(笑)
では、その付帯工事の中身を見て行きます。
【付帯工事】付帯工事 屋外設備工事
・電気工事
・給排水工事
・浄化槽工事
・電気引込工事¥210万 その他工事
・空調工事
・床暖房
・地盤改良
・照明
・カーテン¥515万 付帯工事合計 ¥725万
地盤改良とカーテンは付帯工事で良いと思いますが、給排水とか、それがないと家が成り立たないんだから、ラファエル設計は付帯工事には入れません。
つまり・・・建物本体工事 ¥3705万 付帯工事合計 ¥725万 合計 ¥4430万
建物と付帯工事合わせて、この家は¥4430万円の家という事ですよ。
695万というフザケタ値引きが無ければ¥5125万円(税抜き)の家という事です。
この金額にローン手数料とか登記とか、諸々かかって、+200万くらいになります。
値引きして¥4430万円の建物請負い工事とするならば・・・
坪単価は74万円/坪
という事になります。
ハウスメーカーに、坪単価いくらなの?
って聞いて、付帯工事を入れないで回答されれば、坪62万(税抜き)ということになり、
付帯工事をちゃんと入れた金額で回答されれば坪74万円(税抜き)ということになります。
税込みで考えるなら・・・
坪62万(税抜き)→坪67万(税込み)
坪74万(税抜き)→坪80万(税込み)
という事です。
ちなみに・・・
この税込み坪80万の家は・・・
UA値0.46
床:普通のフローリング
壁:安いクロス
天井:安いクロス
外壁:塗り壁
換気:第一種(熱交換)
窓:樹脂トリプルガラス
空調:全館空調
断熱材:充填140mm
というもので、自然素材のものは室内に一切使っていません(笑)
あ、ちなみに、ここのハウスメーカーは、設計料等を別途明記していて、¥85万くらいです。
設計料をキチンと明記している点は、良い事ですよね!
まあ、とりあえず、695万値引きして、坪80万のお宅という事でした。
で、ラファエル設計ならどれくらいで出来る?
という話になり・・・
全く同じ間取り&外観で下記を変えて見積もりしてみました。
Q1.0住宅仕様
UA値0.34
床:無垢フローリング(自然素材)
壁:漆喰(自然素材)
天井:安いクロス
外壁:塗り壁
換気:第一種(熱交換)
窓:樹脂ダブルガラス
空調:全館空調(パッシブエアコン)
断熱材:ダブル(210mm)
天井以外はほぼ変えてますが、自然素材です。
で、付帯工事なども合わせて、税込み¥3900万円くらいでした。
勿論、値引きはしてません。
坪単価にすると坪65万(税込み)という事になりますね。
Q1.0住宅でダブル断熱で、¥695万も値引きしたハウスメーカーの家よりも、
値引きしてないラファエル設計の方が、¥530万も安いんですよ(笑)
ハウスメーカーが値引きしてなかったら1225万も、ラファエル設計の方が安いという事になります(笑)
まあ、このケースではないケースもあって、依頼しようとしている工務店とラファエル設計、全く同じもので見積もりを取った所・・・
総工費で600万、ラファエル設計の方が安かったです。
設計料入れたとしても300万くらい、ラファエル設計の方が安いという事になりました。
まあ、これまで話していると、ラファエル設計は相当安いのか?と思うかもしれませんが・・・
これまでの内容は、他と比べた場合で、全てがラファエル設計の設計ではないので、その点は注意です。
以前も↓で書きましたが・・・
坪70~80万以上と目安で考えていただけたらと思います。
Q1.0住宅以外は設計しませんので、これより安くお考えの方は、住宅設備のランクを下げるとか、
照明を施主様が楽天で揃えるとか・・・
そのへんは一緒になって考えて行きたいと思います♪
如何でしたでしょうか?
『坪単価』と言っても、結局基準が何なのか良く分からない部分もあり、
『値引き』と言っても、ラファエル設計と比べたら値引きになっていない所か、性能も低いという・・・。
家づくりというのは、『坪単価が安い』とか『値引きどんだけしてくれる』とか
『オプション無料』とか『太陽光無料』とか『トリプルガラス無料』とか・・・
『今週決めてくれたらあと100万安くする』とか・・・
目の前に、ちらつかせられた餌に飛びつくような真似はしない方がいいのです。
だって、よく考えてください。
『設計力』という物で、自信をもった最高の提案が出来ないから、『お金』という餌で釣るのです。
太陽光無料にしても、トリプルガラス無料にしても、カーテン無料にしても・・・
それらを製作している何処かのメーカーが無料でハウスメーカーや工務店にプレゼントするわけないんですから、自腹きってるわけですよ(笑)
同じ金額提示するなら、『値引き』『プレゼント』という言葉に、日本人は目が輝くわけです。
初めから、平等に、同じ金額を提示している方が、よっぽど良心的だと僕は思っています。
トリプルガラスにしたって、使い方間違えれば、電気代かけないと暖かい家にはならないですしね。
200万も値引きしても電気代がかかる家になり、値引きしてもらった分の200万は、数十年分の電気代に変わります。
仮に家が2000万ならそれは工務店・ハウスメーカーに支払うお金。
200万は東京電力に払うお金。
しかし、200万を断熱材や窓の性能UPに使えば、極端な話・・・
2200万を工務店に支払い、東京電力に支払うお金は0円になる訳です。
お金の支払先が変わるだけなんですよね。
断熱材薄くして減額という、残念な減額を提示すれば・・・
「安くなった分、電気代払ってね」
と言っているようなものです。
現に、この家は200万安くしているけど、床暖房なんてつけるんですから(笑)
僕からすれば、やっている事がめちゃくちゃです(;´∀`)
値引きされて凄く安い車購入したけど、燃費も悪くハイオクガソリンじゃないと動かない!
という車を買っているようなもんです。
まあ、とにかく・・・
契約に向けての『餌』をちらつかせてきた場合・・・
UA値、Q値、C値はどんな家ですか?
と一言聞いてください。
直ぐに応えられない場合、そういった計算を普段やっていない事が証明されます。
『値引き』で判断するよりも、『UA値、Q値、C値』の話題で判断できるようになって下さい。