先日、また同じような話を耳にしました。
何故ハウスメーカーを選んだのか?
理由は「信頼できると思ったから」
(-ω-;)ウーン
って感じになります。
ここから先は、正直・・・
全ハウスメーカーを敵に回す内容です(笑)
もしかしたら、家づくりをしている人も。
初めに言いますが・・・
あくまでも僕個人の意見です。
初めに結論をいいます。
ハウスメーカーで「寒い」家を建てると、日本にとって、赤字はまったく解消されて行かないと思います。
また、空家問題、待機児童問題など、なんの改善も無いばかりか、悪化すると思います。
そして、ハウスメーカーの協力業者は、廃業したり、精神的に病んでいるのは事実です。
それらの原因に加担している一つの要因は・・・
「住まい手」です。
これらがどういった事なのか、お話致しますね。
「家づくり」
ここでは木造を例に挙げますね。
まず、木造住宅って・・・
「木」が無ければ、そもそも建てる事が出来ません。
では、その「木」ですが、勝手に山から誕生していくと思いますか?
違います。
今、この世に木造住宅を建てる事が出来るのは、『林業』のおかげです。
山を管理したり、山を守っている人たちがいるから、木造住宅を造る事が可能なのです。
少し前にブログで書いた事がありますが・・・
林業とは、100年前から続く、リレーのバトンのようなものを受け継いでいく、壮大なものだという事を皆さんにもわかっていただきたい。
明治を生きる人から現代に残してくれた「木」を使って、我々は家づくりをしているのだという事を。
我々が造っている木造住宅は50年~60年以上、生きている木を伐採して、柱や梁に使います。
それより前の木というのは、これから未来へと受け継がれて行くために、管理されて行きます。
つまり、木造住宅というのは、木が生きてきた年数以上・・・
50~60年以上、建たないと、次の木が生まれ変わる前に、どんどん山が無くなってしまうのです。
60年生きた木を使わせてもらうのだから、使わせてもらう側である「家」も60年かけて、別の姿で生きるのです。
それこそが、未来へ託してくれた木を管理してきた人たちへの感謝なのだと思っています。
ここで、もう一度先代の林業を行ってきた人たちの事を考えてください。
コスト重視で安さ勝負の家づくりを今後も続けていくのだとしたら、未来の事を思って、木を育ててきた、林業の人達への冒涜ではないかとさえ思っています。
これって、いつまでもハウスメーカーがそういった事を続けていくから、家づくりの全体的なコストが下がらないんですよ。
もともと、広告費や人件費で膨大なコストが掛かっているハウスメーカーが、我々のような地場の工務店と同じ価格帯だとすると、それって、何処でコスト削減されてるんですかね?
【協力会社】
ですよ。
馬鹿らしいと思う金額で、外注させられているのです。
外注先も、ちょくちょく仕事をもらえれば、食べていくために、その安い金額を飲むしかないという悪循環。
太陽光無料だの、高性能窓無料だの、カーテン無料だの、オプション200万円相当無料だの・・・
それらのしわ寄せを食らうのは、協力業者です。
ハウスメーカーは、「クレーム」に対応した家づくりは一流です。
僕は・・・ただそれだけ。
そう思っています。
ただ、これはハウスメーカーが可哀想な話ですが・・・
例えば図面に勾配天井高さ3124mmとか、CADで描いたまんまになっていて、
施主が実際に完成後に測る。
3115mmくらいしか実際には無かった。→壊してやり直し
アホか!!
3mもある天井高さが9mm違ったからと言って、なんの影響がある?(笑)
そもそも測らないと分からないだろ!?(笑)
こんなクレイジーな人は、家づくりをしない方が、日本の家づくりの為には良いと思います。
もし、そんな事が起こった場合、魔女狩りが始まるでしょう。
ハウスメーカーは協力設計事務所に実施図面を描いてもらう事が多いと思いますが・・・
設計事務所が悪いのか?
大工が悪いのか?
監督が悪いのか?
で、その修繕費用は、大抵協力会社持ちなのではないでしょうか?
その他、工期重視だったりします。
これは、営業さんが設定した工期が適切なのかという事もあるでしょうが・・・
もうね、「お客様の為の家づくり」ではなく、「ハウスメーカー自身の為の家づくり」と化しています。
これは、実際に、超大手のハウスメーカーで監督をやっている人間が言っている事です。
ここで、一度整理ますが・・・
設計や施工など、他では外注する工事を自社でまかなっている数が少ないハウスメーカー・工務店ほど、
そして、適切な工期を設定しているほど
「お客様の為の家づくり」が、最低限出来ていると思います。
基本、安い業者ほどテキトウですよ。
これは事実です。あくまでも基本ね。
その作業に慣れているから安い業者と、慣れていないから高い業者もあるかと思いますが・・・
安いと高いを比較する場合、しっかりとその内容をチェックする必要があります。
そのチェックが出来ないのが、設計事務所などが介入しない家づくりですよね。
現在、ハウスメーカーで長年働く人も、自分の会社の家は寒いと言っているし、実際に自社で建てた家に住んでいる人も寒いと言っているし、
「ハウスメーカーは信頼できる」と思って、依頼して家建てて、その家に住んでいる人も寒いと言っている。
もう、これが一般的な「答え」ですよね。
高いお金出して家建てました。
でも寒いです。
数十年後、地球温暖化で住環境が厳しくなる中、エアコンフル稼働、光熱費UP、家を売ろうとしても高値が付かない、誰かが住もうと思っても、断熱リフォームが必要。
息子世代、孫世代が住むなら、その世代にお金を使わすことになる。
もう、これって、エネルギーも自分のお金もかかる家をこの世に生み出しているという現実に他ならないですよね。
これが、「空き家問題」に繋がります。
現在、省エネ基準などが決まっていますが、これらは数年後、改定されるでしょう。
現在は省エネ基準をギリギリクリアしていたとしても、改定後、基準を満たすことが出来ない家になってしまった場合、間違いなく家の査定額は暴落しまくるでしょう。
では、エネルギーを使いまくる!
これはどうでしょう?
お金持ちだから、電気代が少し高くてもいいって?
これは、自分の事しか考えていない典型ですね。
実は、日本はアメリカや韓国から、もの凄く黒字を出しています。
ですが、中東からエネルギーを買う為に、その黒字以上のお金を払っています。
日本はエネルギー自給率6%程度しかないのに、使いまくるからそうなるのです。
その中でも、「家」というのが、一番身近ですよね。
原発反対運動はするくせに、している人たちは、勿論、エネルギーがかからない家を造ってんでしょ?
と聞きたい。
もう一度、「ハウスメーカーを選んだ理由は?」を考えてみる。
「信頼できると思った」
・・・
何に?
恐らく、欠陥住宅を造らないだろうという所ではないだろうか?
後は、アフターとか。
ある人達は、「値段が高いから信頼性もあるのかな」と考える。
いえいえ、広告費などが高いのだと思います。
もう一度よく考えてください。
「信頼できる」とは何なのか。
欠陥住宅という観点で考えるとしよう。
昔、TVでも良くやっていた、床にビー玉転がして、勢いよく転がっていくとか、
断熱材が天井内に置いてあるだけとかね。
こんな欠陥住宅は、今時、新築住宅で探す方が難しいです。
これらを心配するのであれば、ハウスメーカーという名前で決めるのではなく、地場の工務店に施工写真などを見せてもらってください。
僕が考える欠陥住宅とか、そんな低レベルな話ではありません。
温熱に対する欠陥住宅
耐震性に対する欠陥住宅
この辺を強く考えてもらいたいと思っています。
例えば、「夏涼しく、冬暖かい」なんてうたい文句で、暖房を28℃設定にしても全然寒いとか、冷房効かないとか・・・
こういうのは、温熱に対する欠陥住宅ならぬ、「詐欺住宅」ですよね。
耐震性に対する欠陥住宅は、「構造計算を行っていない住宅」ですね。
木造住宅のような小さい建物は、基準法で構造計算は不要と、プロでも思いっきり勘違いしているのですが、
「確認申請には不要」というだけなのです。
住宅展示場を回れば〇〇工法とか「地震に強い家」的なものはよく目にします。
しかし、温熱に関して宣伝している所はほとんどありません。
これからの家づくりとは、温熱に関しても、地震に関しても、全てしっかりと考えられているものが、
「信頼」
なのだと思うのです。
下記は、ラファエル設計が標準で考える家づくりの大きな項目です。
- 省エネ住宅(エコハウス)
- 無暖房でも暖かい家
- 健康住宅
- 自然素材の家
- 地震に強い家
- 資産価値のある家
- 光熱費半分以下の家
- 動線に配慮した家
- 光(日照)に配慮した家
- デザイン住宅
- ストーリー性のある間取り
どれかだけに特化するわけではございません。
家づくりで、設計事務所や建築家にお願いした時のネックとして考えられるのは・・・
「設計料」がダントツだと思います。
ですが、僕の場合、間取りや外観デザインだけ考えているわけではありません。
「設計」という仕事に対して、正直、皆さんが軽く考えすぎている、というのが正直な所です。
今の時代、訳の分からない工務店に依頼するよりは、ハウスメーカーなりに依頼した方が、
施工不要による欠陥住宅はほぼ無いでしょう。
僕が言いたいのは、ハウスメーカーで建てたいと思うなら、それは否定しません。
しかし、建てるなら、しっかりと高断熱仕様のオプションを選んでくださいという事です。
坪単価のマジックに惑わされたり、オプション無料攻撃に負けない判断をしてもらいたいという事です。
「信頼できるか?」
という話ですが、自社の強みである家づくりの取り組みよりも、
「オプション無料」などの話が全面に出てくる場合・・・
本当に信頼できますかね?
自社の強みが「値引き」「割引」ってさ・・・。
そうなった場合、大工さんなどが泣いているという事実を知らないとダメですよね。
やはり、ハウスメーカーというだけあって、会社のブランド力は世間的に絶大です。
そんなハウスメーカーが、値引き勝負の家づくりをしていたら、日本にとって本当にダメだと思っています。
一条工務店は、made inフィリピンみたいなものなので、地場の工務店にはお金が落ちてきません。
他のメーカーも、一条並みの性能で勝負できるようになれば、「高断熱住宅」というものが
「高額なもの」ではなくなると思うんですよね。
本物の高気密高断熱を造るという前提での安さ勝負をするのはいいですが、断熱の仕様などを落としての安さ勝負は、全く同感出来ませんよね。
ラファエル設計は、ハウスメーカーに比べたら、会社のデカさは蟻と象のような大小関係ですが、
家の性能としては、特に温熱に関して言えばハウスメーカーが蟻で、僕が象くらいに大きな違いがあるという事は、相談で来社していただければ、温熱シミュレーションでお見せ致します(笑)
一応今ままで、大手ハウスメーカーたちが競合他社にいても、お客様がラファエル設計を選んでくださったから、
仕事が出来ております。
最近、相談者も増えてきましたので、お気軽にご相談ください。
それって、「高気密高断熱」に興味がある人達が増えてきたって証拠ですので、嬉しく思います。
僕のHPは、栃木の人よりも、長野の人が、もの凄い見てくれています(笑)
最近、栃木県もかなり増えてきましたが!
本当にありがとうございます。
↓ここ最近見られたページ数です。
いずれにしても・・・
家づくり=信頼
というのは当たり前の事実ではありますが、住んでからも後悔がないような家づくりを目指してもらいたいと、願うばかりですね。