確認申請
現在実施中の『住宅』の確認申請を提出しました。
『確認申請』とは、市役所の建築指導課や民間の検査機関に・・・
- この図面の通り、建物を建てます
- 建築基準法をちゃんと厳守してますよ
という内容を確認していただき、建物を建てる『許可』を得るわけです。
私が独立する前に勤めていた設計事務所では、住宅と比べて大きい建物ばかり扱っていたので、図面を何百枚と折って確認申請に提出していたのですが、住宅は数枚です(笑)
書類をそろえるのはメチャ簡単です(笑)
まあ、提出する図面は少なくて済むのですが、基準法などを検討した図面を提出しなくてもいいけど、
- 「建築士が設計してるんだからちゃんとそのへんは確認してよね!」
という事になっています。
勘違いしてはいけないのが、審査に必要な書類じゃないから、ちゃんとやらなくてもバレないだろ?って考えは・・・
終わってます・・・Ω\ζ°)チーン
例えば、一般的な2階建ての住宅で構造計算の添付は必要ないですが、
- 「建築士が設計してるんだからちゃんとそのへんは問題ない事確認してるんでしょ?」
という事です!
Raphael設計では、必ず構造計算を行っております。
理由は、建物が安全かどうか、計算をすればより正確に分かるからです。
『部材表』と言われる、ものがあるので、スパンが2.7m飛んだら、梁の高さをいくつにしなさいというようなものはあるのですが、建物って・・・
地盤の強さや建物の重さ、耐力壁の配置によるバランスなど、そういった見当も必要なのです。
構造計算をすれば、余裕をみて柱や梁を大きくしておくかとか、そういった考えもすべて、『計算結果』によって、正確な構造体が出来上がる訳です。
耐震等級3取ってます!
などとうたってる工務店さんなんかもいくつもありますが、それは地震保険に関して優遇されるとかだったりするので、詳しい構造計算を行っていない場合もございます。
話を戻しますが、昔の建物は、確認申請と実際に建っている建物が違ったり、違法な増築している建物もございます。
何故そうなるかというと、『完了検査』を行っていないからですね。
建物は『確認申請』をしたら、その通りに建ったかどうかの『完了検査』をしなければなりません。
これは法律で決められています。
嘘に嘘を重ねた建物だと、今度リフォームやリノベーションを行うときに、かなりの確率で許可になりません。
後にしわ寄せがくるので、『確認申請』は嘘偽りなく行う事が、当たり前の事です。
まあ、とりあえず現在の案件の工事開始に向けて、さらに前進しました!
工事状況はその都度このブログで発信していきたいと思います。