『建てた後も家づくり』だってさ・・・

今日は、使用しているソフトの会員メルマガで、面白いというか・・・

今日もまた残念な内容のブログを書く事になりました(;´∀`)

 

『建てた後も家づくり』注文住宅の失敗談でも残念過ぎる内容は悲しいですね。

 

多くの人が、新築で建てた後も家づくりをしているそうなのです。

2件目ではありません。

自分の家の『補修』です(;´∀`)

 

新築時には予算の関係で諦めた事、住んでみて改善点が見つかったりと・・・

そんな事で、アンケートには下記の項目がありました。


棚や間仕切りを造る
暑さ・日差し対策
防犯の対策
外構まわり
外構まわり(DIYで)
後からカーテン
照明の追加
太陽光発電
PM2.5対策
手づくり室内物干し


 

 

今回は、その中で「暑さ・日差し対策」について突っ込みたいと思います。

それぞれの回答者別に紹介します。

大阪府・モズドリさん・男性
西日が階段の窓に差して、夏場はものすごく暑いです。階段なのに欲張って窓を4つもつけたのが、裏目に出てしまいました。

夏場は窓に断熱材をはめ込んで、西日を遮断してます。廊下は暗くなりますが、効果はかなりあります。

また、夏場の暑さ対策として、2階天井裏にグラスウールを敷き詰めました。自分でしたので2万円程度の費用でした。結果はあまり変化なく1℃程度ましかなというくらい…。

20万円だしてフォームライトを屋根裏に追加で+80㎜厚で吹き付けしてもらったほうがよかったかなと思います。
千葉県・メタルギアさん・女性
外に物置と外壁に庇を。日当たりよく、明るくと窓をたくさん設置したが、夏暑くてたまらない。ちょうど屋内の収納が不足しており、外に自転車が乱雑に置かれていたので、日よけを兼ねて、物置と自転車用の屋根を設置した。
長野県・ビアンキさん・男性
リビングからウッドデッキにつながる大きな窓が開放的で気分がいいのですが、外からは丸見えになってしまいます。目隠しも兼ねて夏場はサンシェードを使用しています。
大阪府・イエナガさん・男性
屋上に日陰を作るためのシェードを設置。西日が強く、シェードを使っても、日陰になりにくいところは非常に暑いです。

 

何だか残念な感じというか・・・

これらは、「設計者」である我々が、計画段階にしっかりとシミュレーション出来るか出来ないかで、上記の様な結果になるわけです。

 

例えば、中から外がどのように見えるか?というのは、内観パースでシミュレーション出来ます。

 

 

夏場の暑さ対策として、2階天井裏にグラスウールを敷き詰めました。って話も、気流が発生しないようにしないと、グラスウールの効力は発揮されません。

ましてや、天井なんて、普通に施工しても高難易度で、グラスウールの性能が担保出来ないと思っているので、ラファエル設計は、天井断熱は採用しません。

 

西日がまぶしいというのは、これも太陽・日照シミュレーションで分かります。

基本的にラファエル設計は、西側に窓を設けるのが好きではありません。

 


基本的に、冬は日射を取り込み、夏はカットする!

これが出来ないと、窓の計画は全然出来ていない事になります。

 

正直、ラファエル設計が行っているシミュレーションって、全ての設計者が行わなければいけない事だと思っています。

南に窓を設ければ、日射が入るはずとか・・・

明るいはずとか・・・

風通りがよいとか・・・

そんなのは、何の根拠もない、自分に都合の良いように解釈しているにすぎません。

「勘が働く」というかもしれませんが、シミュレーション未経験の人に、「勘」なんて働くはずがないのです(笑)

 

家づくりって・・・

窓を多くとか、住まい手の希望があると思いますが、それをそのまま言う通りに設計していたら、設計士なんて不要ですよね(笑)
それはプロの仕事ではありませんよね。

 

ラファエル設計では、他では行わないような温熱設計も込みで、間取りの計画を行います。

 

世の中、UA値やQ値やC値が、どの会社はいくつくらいになっているか?というのを自慢げに競い合っていますが・・・

そんな数値よりも、重要なのは「窓」です。

窓は、デザインにも、温熱環境にも、重要な役目を担っています。

 

窓を小さくして、UA値を良くしているのなんて、ラファエル設計的にはあり得ない事です。

日射エネルギーを有効に利用出来なければ、

高いお金出して建てた家なのに、エアコン使わないと寒くなります。

もしかすると、エアコン使っても寒いという事にもなりますよね。

 

高いお金を出して建てる家・・・

一度、そこに窓を配置している理由を聞いてみるのもいいかもしれませんね!

2018年06月08日