寒い家はダメだと感じている4歳児の息子

初めに・・・

先日↓のスーツをきて東大に出かけました。


その時の格好を真似たかったようで、今日は↓の服を懇願(笑)



まあ、それだけなんですけど(笑)

 

本題!

息子が仕事部屋にきて突然、一生懸命語り出した・・・。

『パパはおうちを沢山つくってるんだよね!
あったかいお家つくってるんだよね!
寒いとさ、ジャンバー着なくちゃいけないんだよね!だからー、寒くちゃダメなんだよね!
いっぱいいっぱいあったかいおうち造らなくちゃダメなんだよね!』

思わず笑ってしまった(笑)

そして写真撮ってしまったのが上記(笑)

寒くちゃダメとか、ジャンバー着なくちゃいけないとかは特に教えたつもりはないんだけどね(笑)

電話とかで話している内容を聴いているのか?
謎だ(;´∀`)

 

4歳の息子も寒い家はダメだと感じ取っているようだ(^^;)

 

でも、ホントにさ・・・

2000万とか3000万で家建てて、冬にユニクロのフリースとか着ている人には申し訳ないが・・・

寒い家はダメ!

住宅の省エネ計算義務化になったら、資産価値、暴落だと思います。

 

昔の様な見える欠陥住宅を気にする人もいますが、

この異常気象の世の中、「温熱の欠陥住宅」ばかりですからね!

 

冬寒い家とか、温熱欠陥住宅です。

 

そんな欠陥住宅が、今の日本の家のスタンダードです。

構造計算をしない家づくりもスタンダードです。

次世代省エネ基準、長期優良住宅、それらは、構造計算しなくても、寒い家でも数値上クリアすれば、認められるという、とんでもないものです。

なんでそんなに酷いのが標準なんだって?

それは、厳しくすると、我々プロ側の人間が猛反発をするからです。

かまくら以下の室温にしかならないローコスト住宅を、「質はそのままに」とか言っちゃって、インスタ映えするような写真を餌に、家づくりしているんです。

何故ローコストにこだわるかって?

それは、住まい手の人達が、栃木には高断熱なんて必要ないとか、低レベルな性能な家と比較して、真剣に住まい手の未来を考えて高気密高断熱の家を造っている人たちを「高い!」と一刀両断する人が多いからですよ。

そして、審査する側の人間たち!

こいつらの業務が大変になるから、大変にならないような、いわば「カタチだけ」の法律が生まれて行きます。

 

この前、県庁にZEHや住宅性能表示のセミナーに参加した時、県の住宅政策課の人達に、

「栃木県は家の中での冬の死亡率日本一って知っていますか?」

と質問した所、誰も知らないというね・・・。

 

僕は思わず聞きましたよ。

「住宅フェアって何やってるんですか?そういった現状を県民に知ってもらった上での住宅政策してくださいよ」と。

 

つまりね、今の日本の家づくりは、住まい手の事を考えた家づくりなんて、核心突いたら、8割くらいの人達がやっていないんですよ。

 

「大変になる」

 

これがまず初めに「いいわけ」で出てくる言葉です。

 

例えばね、

構造計算(許容応力度)をしたら30万かかります。→高いからやりません


これが一般的な流れです。

法律では住宅の場合3階以上の規模からです。

 

でも、ラファエル設計は2階建てだって、平屋だってやりますよ。

 

省エネ計算だって・・・

そんなの毎回やっていたら大変だからやりません。

 

おいおい・・・

 

住宅を造る仕事辞めた方がいいよって感じです(笑)

 

住宅はね・・・

見た目のデザインも大切ですが、命の基本仕様である「見えないデザイン」という名の温熱デザインが、あってこそですからね。

 

教えたわけではない4歳児だって感じ取っている問題点を、大人は忘れちゃうというか、感じる事が失われちゃうんですかね?

2018年09月22日