Q1.0住宅、遂に無暖房で20℃を切る
先週、今年4月に竣工したQ1.0住宅のお客さまの所から、
『パッシブエアコンのタイマー設定はどうすればいいの?』
って相談を受けたので、行ってまいりました!
そこで、「設計温度は何℃がいいとかあるの?」
という事だったので、シミュレーション上は、『20℃』という事をお伝えすると・・・
『今回、外気温が2℃だったせいか、初めて無暖房で20℃を切ったんだよ~~』と。
19.8℃
だったらしいです(笑)
新築する前は、9月から暖房器具のお世話になっていたらしいのですが、11/21日だったか、22日の朝方と夜、初めて暖房を付けたそうなのです。
それまで無暖房で朝でも20℃を切る事は無かったそうなのです。
で、ほとんど20℃超えているからパッシブエアコンの設定温度20℃だとほぼ止まっちゃう!?みたいな(笑)
印象的だったのは、『贅沢な悩み』と、奥様が話されていた事です。
写真撮るの忘れましたが、その日の朝エアコン22℃設定にしてみたらしいのですが、室温は21℃台、湿度は48%くらいでした。
結構いい感じの環境です。
高気密高断熱の家に住むと、「あるある」の1つがあるのですが、それは・・・
『室温と湿度に敏感になる』
です(笑)
僕は、理想的なというか、快適な環境というのは、「着衣量で調整できる」という環境が「快適」と多くの人が感じる事が出来る環境だと思っています。
寝ながら育児をせず、スマホをいじっている旦那さん、家事をしている奥さん、走り回っている子ども達・・・
それぞれ、身体から発する熱が異なります。
つまり、誰もが快適に過ごせる空間というのは、着衣量や作業量で大きく異なる条件となる為、きまった快適環境みたいなものは存在しません。
やっぱり、Q1.0住宅ではないですが、ダブル断熱で建てたお宅は、旦那さんが帰宅すると、
「よくこんな暑いなかいられるね!」と真冬に言うそうです(笑)
寒がりの女性と、暑がりの男性・・・
同じ空間で「快適性」は違いますよね(笑)
別なダブル断熱で建てたお宅は、真冬の朝、バルコニーに出たら、凍っていて、滑ってしまったらしいのです。
家の中はTシャツ短パンだったらしいですが、家の中が暖かすぎて、外が凍る程寒いとも思わなかったらしいです(笑)
暖かい家に住めるって、本当に羨ましい・・・。
Q1.0住宅が20℃を切るって言ってもさ、外気温2℃の早朝、無暖房で19.8℃ですよ?(笑)
室温で寒さは評価出来ませんが、床も壁も自然素材の家なので、表面温度は以前測定したら、ほとんど変わりませんでした。
つまり、体感温度が室温に近いって事です。
何か、暖かい家に住んで、色んな感想を聞くのですが、みんな「笑顔になっている」という事。
最近は、これらの笑顔を見れる事が、何より幸せな気分になります。
住んでから1年経っても「笑顔が生まれる」って素晴らしい。
僕は、そこに住まう、「家族の未来」も考えて設計しています。
すぐに30年とか先の未来がどうなっているか、知る事は出来ませんが、今はただ、住まい手の笑顔を未来への1ページとして解釈させてもらっています。