消防フェアに参加して思う事

先日、双子たちの通う幼稚園主催?なのか・・・

消防フェアに行ってきました。

来客者は幼稚園の決まった年齢のクラスでした。

お歌から始まり、消防車に乗ったり、放水体験、綱渡り体験など、息子はとても楽しんでいました。



すげ~~バランス感覚のいい息子(笑)


足を付けないと出来なかった娘(笑)

 

で、僕的にというか、設計者として真剣に体験したことは、この「煙体験」

 

感想は一言・・・

全く見えない!!

 

正直、方向感覚が狂います(;´Д`)

とても恐ろしいものでした。

出口がいきなり登場するレベルです!!

 

妻も、体験してビックリ!
Σ(・ω・ノ)ノ!

娘と手をつないでいる距離でうっすら見える感じ
(;´Д`)

 

 

実は、火災時の煙と避難の話は、一級建築士の試験問題でよく出題されます。

まず、『避難』についてですが・・・

廊下を避難するときの『群集の歩行速度』は1秒間に約1.0mです。

 

次に『煙』について・・・

煙には、水平方向と鉛直方向のいわゆる、横方向と縦方法で、2種類のスピードを持っています。

常識的に、イメージ的に想像すると容易に分かると思いますが、『縦方向』への煙は「横方向」に比べて、1秒間に流動するスピードが3倍以上速いです。

水平方向】の流動速度は約0.5~1.0m/s
垂直方向】の流動速度は約3~5m/s

です。


その為、建築基準法では「竪穴区画」というものがあるのですが、ここでは割愛します。

簡単に説明すると、エレベーターとか、階段部分で、火災に対して考えられたものです。

 


やはり、火災を想定した家づくりは重要だと再認識。

特に栃木県の田舎は『落雷』火災にもアプローチしなければならない。

 

落雷火災は、屋根から燃えて行きます。

その為、外壁が防火認定取っていても、全く意味がないというか、無効化してしまう恐ろしいのが「落雷火災」。

栃木県は「雷様県」としても有名ですよね?

ご当地ヒーロー『雷様剣士ダイジ』がいるくらいですから(笑)

 

 

あ!今は「真」がつくか!

 

全国的にも、落雷火災は多いと思います。

2016年12月 新潟
2012年5月 新潟
2007年6月 山形
2015年4月 北海道
落雷による火災が各地で発生というニュース(群馬)
落雷による火災が各地で発生というニュース(福岡)
落雷による火災が各地で発生というニュース(佐賀)

 

 

皆さん、消防車に乗せて写真撮ったり、放水体験など、「写真ポイント」で写真を撮る為、遊ぶために大行列でしたが、この煙体験には一切行列はなく・・・

室内の「家庭用の自動火災警報器」などの展示コーナーには、ほとんど人はいませんでした。

 

我が子との楽しい時間を過ごす為、写真を撮ったりするのに夢中になるのはいいですが、そんな我が子を守る為の知識として、住宅火災について、親はもっと知る事が沢山あるのにな~って思いました。

 

室内の方では、揚げ物している時の出火の映像が流されていました。

 

恐いですよね。

 

火災警報器を格好悪いから、設置場所を見えにくい所に変えたがる気持ちも分からなくもないですが・・・

天井なんて、新築時とか見学時以外、そんなに見つめないですからね!(笑)

 


建築基準法の防火は、兎に角、横方法からの燐家からの火災を外壁を、外壁材、グラスウール、室内側の石膏ボードという感じで、30分とか45分以上、避難の時間を確保する感じです。

↓こんな感じでね。


これら全体で、「防火認定」となります。
でも、落雷火災は、断熱材とか柱を直接燃やそうとする事が出来るわけですよね。

まあ、そんな訳なので、ラファエル設計は、断熱材を使うとしたら、ウレタンは絶対に使う事はないです。
高性能グラスウール、セルロースファイバー辺りです。

ロックウールでもOKですけどね!

 

まあ、そんなわけで、消防フェアも、もっと家づくりに対して、アプローチ出来ると、単に子どもと遊ぶための場ではなく、未来を守る家づくりの礎にもなると思うのですけどね・・・。

2018年12月04日