契約後の相談について

最近・・・

セカンドオピニオンとしての役割を僕に求める相談者が増えてきたように思います。

 

中には・・・

今から契約しようと考えている工務店で、契約しても大丈夫か?

とか、

窓などの設計を大丈夫か見て欲しい

とか、

エアコン1台で全館冷暖房出来そうか?

とか、

間取りが使いにくくないか、見て欲しい

なんてのもあります。

 

まず・・・

契約後の場合の方でほとんどの質問で思う事は、僕よりも先に、契約する予定で進んでいる会社の設計士に何故聞かない?

という事ですね。

ネットで検索・質問するのもそうです。

「ネットで調べても、何が正しいのか分からなくなってしまいました」

というのが、大抵行きつく先。

 

基本的に、しっかり質問されている方も、勿論いらっしゃる。

で、ここで同じようなケースは・・・

「納得のいく説明をされなかった」

というケース。

 

僕、質問されると、内容によっては2時間くらいかけて、文章打ったりしています(笑)

何度もやり取りが発生すると、正直、相談料を頂いてもおかしく無いくらいの時間、答えてます(笑)

 

まあ、いずれにしても、契約後の方に対して思う事のほとんどが・・・

『契約した理由』

ですよね。

 

ONE条工務店さんなんかでは、やっぱりハウスメーカーの中でも独り勝ち状態で、コストに対しての性能を出してますので、信頼性は高いですよね。

 

ただ、ONE条さんで惹かれた理由で皆さん口をそろえていわれる事は・・・

「床暖房に惹かれた」

という事です。

 

やっぱり、ここで皆さんに疑問に持ってもらいたのはですね・・・

床暖房を付けない時、室温何℃なの?

って事です。

 

ここで、ONE条さんに限らず、多くの工務店さんでは、答える事が出来ないと思います。

シミュレーションをやってないと、出来ない事だと思います。

 

もし、答えるとしたら・・・

『UA値が〇〇なので暖かいですよ』

って事だと思います。

 

「C値は0.4くらいだから暖かいですよ」

って発言かも知れません。

 

「断熱材の厚みが厚いので暖かいですよ」

かもしれません。

 

ラファエル設計の場合はどうするか?

↓室温見せますよ。

 

暖かい方が弊社、青くて見るからに寒い方が「次世代省エネ基準」ですよ。

 

ウレタン使っているから暖かいと言われました!
ってお客様には・・・

↓ウレタン使って暖かくなるもんじゃないというのを見せますよ。
青い方がウレタンです。

高性能グラスウール105+105mm付加断熱(1階)
Q値:1.19
UA値:0.32

ウレタン105mm充填(1階)
Q値:1.64
UA値:0.50

高性能グラスウール105+105mm付加断熱(2階)
Q値:1.19
UA値:0.32

ウレタン105mm充填(2階)
Q値:1.64
UA値:0.50

熱抵抗がとてもいい断熱材のウレタンですが、他がしょぼいので、裸の王様状態のウレタン君です。

 

 

ここで皆さんに、ちょっと聞いてみたいです。

 

例えば、僕の存在を知っていました。

県外という理由などもあり、契約はちょっと信頼性に欠けるけど、地元工務店で契約しました。

 

一応、ラファエル設計に聞いてみよう!

 

「この間取りで大丈夫そうですか?」

「思ったより暖かくないってなりそうか?」

「エアコン1台で冷暖房が可能という事だけど、ホントに大丈夫か?」

って感じで質問します。

 

どう思います?

 

別に、質問してくださるのは、全然OKです。

でも・・・

それらの質問を、契約した工務店に、まずは聞きましたか?

 

「大丈夫」

って言われれば、信用してくださいよ。

だって、信用できるから契約したのですよね?

 

基本的に、家づくりというのは、ネットの掲示板とかで口コミ集めて決めたり、問題解決をしようとしても、半分は正解もあれば、間違いの情報もあります。

 

そもそも・・・

本州に関しては、間違いだらけの家づくりばっかりなのに、間違いだらけの中から真実を求めようとしたって、それは無理に近いよね。

だって、多数決にしたら、真実の方が少ないのですから(笑)

 

その極端な例が、「断熱材は何がいいか?」問題。

 

ウレタンがいいのか、セルロースファイバーがいいのか・・・

グラスウールはダメなのか?

 

これを調べ出すと、ほとんどの人が分からなくなりますよ。

 

ラファエル設計の中での答えは1つです。

「何だっていい」

です。

でも、それは、「温熱」の観点から。

落雷火災などにもアプローチするなら、やはりウレタンは頼まれても採用しません。

 

グラスウールのデメリットには、施工性の問題が必ず出てくるけど、それは、住まい手にとってのデメリットじゃないからね(笑)

上手く施工できない人たちがデメリットと思うものです。

結露の話にしたって、ウレタンならいいとかありますが、グラスウールだって、的確な施工が出来ていれば、何の問題もない。

これは検証実験でも明らかになっている事。

 

僕が言いたい事は何かと言いますと・・・

家づくりで信頼の工務店を探すのであれば、まずは「新住協」のHPを見て見る事です。

実は、関東支部のHPもあります。

これらの工務店は少なくとも信頼性が高いと思います。

 

新住協の本部に直接電話しての相談も最近多いようですよ!

 

契約後の相談だとしても、出来る限りお答えしますが、例えば僕の発言をそのまま契約した工務店にぶつけるのも、おかしいと思います。

とにかく・・・

「契約」というのは、信頼関係も結ばれます。

そして、施主様も設計士も、工務店も、「対等」でなくてはなりません。

2019年02月18日