無垢の杉板の気持ちよさ
皆さん、家づくりにおいて、「床材」はどうしたらいいの?
という事で悩まれることが多いと思います。
基本的に、いくら安かろうと「合板フローリング」を選択することはないですが、無垢のフローリングで悩むのは、
「硬い」オークとか
「柔らかい」杉とか
僕は、断然・・・
杉派
です。
杉派って、なんだか苗字みたいですけど・・・
杉って、八溝杉がよいのか、とにかく肌触りもよいし、踏んだ感触もよい。
ただ、思いものとか硬いものを落としたりすれば、陥没します。
傷だってつきます。
そういうのが嫌な人は、硬い無垢が良いと思います。
少しでも気になる人は「硬い」ものを選ぶべきです。
神経質な人も、同じだと僕は思います。
硬い無垢板って、やっぱり少し冷たい感じします。
室温が一桁の部屋に、オークと杉を敷いて、踏んでみるとわかります。
やっぱり床というのは、常に人間が接している部分なので、僕は何より一番重要なのは床だと思っている。
現に、うちの双子たちは、仕事部屋に杉の床を敷いてから、引っ越し前も引っ越し後も、仕事部屋に来るようになっている。
特に息子は寝っ転がっている。
なんで寝てるの?
って聞いたら、
「床が気持ちいい」
って返答だった。
今、設計室は、余った八溝杉とか、オスモフローリングとか、サンプルで溜まってきたものを、踏んでみる体験コーナーとして、色々敷いた。
保育園とかで、無垢の床にした場合、子供たちの重心が低くなったという話も以前聞かせてもらったことがある。
オスモフローリングの硬い床で設計したお宅も、小学生と中学生のお子さんがが寝転んでいた。
なので、初期の熱移動がすぎると、無垢の床というのはなんて気持ちがいいんだろうとシミジミ思う。
子供の行動や言動って、ある意味無垢ですよね。
嘘がないというか、真実がほとんど。
硬い床は、長時間建っていると結構疲れる。
これは、住まい手さんも言っていた。
杉板は↓こんな感じで陥没したり傷がつく。
これは、設計室に無塗装で敷いてある八溝杉です。
塗装したもので、少し剥げると、同じ八溝杉でも↓こんな感じになる。
合板フローリングってさ、柔らかい無垢に比べて傷がつきにくいなんて思われているかもしれないけど、そんなことないんだよね。
下記は今の我が家(賃貸)です。
こんな感じで陥没したりするわけです。
で、紫外線とかでやられたのか、わからないけど、補修が
「ペンキ」
だったりする。
わかります?
とにかく、みっともない・・・。
で、こういった事が出来ないと、最終的には
「木目調」
の塩ビタイルになる。
これは、玄関の合板フローリングの劣化がひどかったので、こうなった模様。
で、これは一般の人にはフローリングとの区別はつかなかったりする。
床って、傷がついたり汚れるのが「当たり前」なんですよ。
僕は、「数年後の傷や汚れの劣化」を無垢床で気にするよりも、やっぱり・・・
「裸足で歩いた時の気持ちよさ」
を重視したいですけどね。
それは、子供が証明してくれていると思います。