間取りの指摘

最近、やたらとSNS(Xやスレッド)で

「この間取りで何かアドバイスください」

「もっとこうしたら良いなどアドバイスください」

って感じのやつを見かけるのですが・・・

 

そもそも、間取りは構造計画を大前提に考えるものでもある。

凸凹した外周面にL字の間取りだったり、

2階の一か所が凸ってしてたり、

多分床面積を坪単価で考えているであろうな感じで2階の必要部屋以外が屋根で歪なかたちになっていたり・・・

1階と2階の外壁面が全然あってなくて、ちょい屋根みたいなのができそうなやつだったり・・・

まあ、構造計画ちゃんと考えたらほぼやり直しみたいなプランが多いという構造的視点の話の他に、

どの家も基本的にLDKが南側で水回りが北の方という間取りがとにかく多い。

そのプランにちゃんと理由があればそうなっても良いとは思いますが、

私は南側に理由もなくリビングをもってくるのは積極的にプランする事はなくなった。

 

南側に大きな窓設けてシャッターとか、そうした理由って何ですか?って話。

南に出ることが無いのに南に掃き出し窓を設計する理由はない。

で、常にシャッター閉めてなくちゃダメなら、そこにそもそも窓は不要と考える。

 

そして近年、10月くらいまで低気密低断熱の賃貸は冷房が必要だったりするし、Q1.0住宅でも太陽高度が下がる9月の冷房使用量が増えているのをみると、

とにかく冷房期が長くなっている。

ホームズ君やQPEXでは計算ロジックに使われるアメダスデータが2023年とか2024年のものより古いため、近年の冷房期の設計をシミュレーションによって適切に出すのは無理なので、これまでの実測データなどから設計者が窓の設計をどうすべきかを考える必要が出てきていると思っている。

 

 

2025年06月06日