色(カラー)の原理
『色』って皆さんは普段気にしてますか?
ジャッドさんという方が1955年に発表した色彩調和論でこんな事を述べています。
- 『色彩調和は、好き嫌いの問題であり、情緒反応は人によって異なり、また、同一人でも時によって異なる』
- 『我々は古い配色に飽きて、どんな変化も好ましく思う事がよくある』
- 『また一方でもともと無関心であった色の配色を度々見ているうちに、好ましく思う事がよくある』
どうですか?
私は、好きな色は、年齢と共に変化していくと思っています。
ジャッドさんの言う通り、インターネットで洋服などを見ていると、
「黒で探していたつもりが・・・青もいいかも・・・なんてよくあります(笑)」
さらにジャッドさんは4つの原則を指摘しています。
ジャッドさんの見解は、商業上で利用される色の現場の立場をよく言い当てていて、その指摘は現在でも現実的な場面で通用するものであるようです。
- 秩序性の原理
- 『等間隔性で成り立つ色空間から、秩序のある、または単純な幾何学的関係によって選ばれた配色は調和する』
これはマンセルシステムの様に「知覚的等歩度性」を持つカラーオーダーシステムを使用する事の有用性を説いたものです。
等色相面での明暗の系列、
マンセル表色系で対向関係の位置を『補色』など、正三角形や正方形などの幾何学的位置にある色の調和を説明しようとするものです。
赤の反対側(対向)は青緑というものが補色になります。
手術中、血の『赤色』を見るので、赤を見続けて他の壁などの「白色」を見た時など『残像』が起きます。
その時に補色関係である『青緑』を見た時に、そういった残像をなくす役目も「補色」は担っています。
秩序性の原理の配色例
トライアドという配色形式名がある
- 親近性の原理
- 『通常、見慣れた色の組み合わせは、なじみやすい。例えば、自然界に見られる色の変化やその有機的連鎖における配色は調和する』
これは、私たちが生まれてから見続けているなじみ深いものに対する『見慣れ』の調和間を説明しようとするものである。
例えば・・・
「植物の緑に当たる光」の明暗の系列
「紅葉」
など、その色彩序列から体験的に学んだ調和間『親和性』とし、その有効活用を示唆(しさ)するもので、ほとんど異論の余地はない。
どういうことかというと・・・
直物の緑に太陽が当たり、光と陰により明暗階調に見られる、
『明るい色は黄み方向へ』
『暗い色は青紫方向へ』
色相が傾いて知覚されるという例があります。
この原理は現実の場面でもまず失敗のない調和が得られる配色として多用されています。
『見慣れ』は人の受け入れやすさに直結しているという事ですね。
親近性の原理の配色例
明るい色が黄み方向の色相に傾くよう配色したもの
- 共通性の原理
- 『構成された配色間にある種の共通性や類似性をもっている配色は調和する』
これは、色相の共通性、あるいはトーンの共通性など、お互いに同質性をもつ色の調和を説明するもので、互いに共通する支配的な【ドミナント】という要素を与えてある配色について述べたものです。
『色相支配』
『トーン支配』
という考え方は、現実の色彩調和を図る上で、常套手段で用いられています。
共通性の原理の配色例
色相に共通性をもたせた配色
ドミナントカラーともいわれる配色手法 - 明白性(明瞭性)の原理
- 『色が曖昧でなく安定して見える配色は調和する』
これは、互いの色が明確に知覚されることを良しとする考え方です。
例えば、『赤と白』の配色や『黒とオレンジ』の配色など、明白性に関しては特に『明度差』がある程度大きいことが重要になります。
この原理に関しては、和服などにみられる「ぼかしの技法」などはその範疇に入らないことになるようです。
明白性の原理の配色例
明度、彩度にハッキリとした違いがあり、安定した配色になる。
気付いたかも知れませんが・・・
Raphael設計のホームページもこの原理で作成しています♪
ミッキーマウスの服もそうですね(笑)
- 最後に・・・
いかがでしたか?
個人的には明白性の原理がファッションでも多用している所です(笑)
ファッションで言えば・・・
『明白性の原理』=ロック系って感じがします♪
はい!そして、神長=ライフガードと言われるほど、
ライフガードを小学生の時から愛して止まない私ですが・・・
原理は?というと・・・
はい!
親近性の原理ですね(笑)
そして部分的に明白性の原理!
ライフガードの凄い所は・・・
液体のジュース部分も含めて色彩が考えられている事!
皆さんも、身近にあるものが何の原理に当たるのか考えてみると、『色』に対しての考えや面白い発見があるかもしれませんね♪
そして、ファッションに対するカラーコーディネイトがセンス良くなるかもしれませんよ(笑)