本物のZEH(ゼッチ)と偽物のZEH

最近、巷を賑わせているZEH(ゼッチ)。

※出典:環境省

 

ハウスメーカーでもZEH(ゼッチ)、ZEH(ゼッチ)言ってアピールしている所もあります。

お客様でも問い合わせがありました。

「ラファエル設計はZEH(ゼッチ)が出来るのか?」

と。

答えとしては「出来ます」

 

そんなZEH(ゼッチ)ですが、簡単にまとめて見ましょう!

ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスをZEH(ゼッチ)といいます。

何だか名前だけ見ると凄い感じしますよね!!

その名の通り、エネルギー(年間)が正味ゼロとなる住宅です。
正味ゼロというのはプラスマイナス0という事です。

※出典:環境省

 

ここで大きな勘違いが1つ!

「エネルギー」がゼロであって、「光熱費」がゼロではありません。
「光熱費」の事は一切触れていません。

 

原則が3つあります。

  • UA値基準
  • 一次エネルギー削減
  • 太陽光

まあ、これについて、思いっきり突っ込んでやろうと思います。

これから語る事は、こんなZEH、目指しても意味ないぜ!?って事です。

 

本物のZEHと偽物のZEHというやつを、教えて差し上げましょう!

UA値基準
はい、とりあえず、ZEHをクリアするには、室温とは全然リンクしない、比例しない、UA値の基準をクリアする必要があります。
夏涼しく、冬は暖かい住宅って、上の絵にも書いてありますが、UA値がZEH基準クリア出来ればそうなると思う勘違い野郎たちが増えるだけですので、本当にこのような書き方は止めていただきたい(笑)

下記がZEHのUA値基準です。
栃木県は那須とか日光以外は5地域です。
次世代省エネ基準は0.87に対して、ZEHは0.6で最近登場したZEH強化型は0.4となっている。
地域区分 地域詳細(一部) H25省エネ基準 ZEH支援事業 ZEH+
1地域  北海道(旭川・富良野・釧路・稚内) 0.46 0.4 0.3
2地域  北海道(札幌・苫小牧・室蘭) 0.46 0.4 0.3
3地域  函館・青森・山形・秋田 0.56 0.4 0.4
4地域  宮城・福島・栃木県(那須、日光) 0.75 0.6 0.4
5地域  宇都宮(4地域以外の栃木県) 0.87 0.6 0.4
6地域  千葉・横浜 0.87 0.6 0.5
7地域  長崎・鹿児島 0.87 0.6 0.5
8地域  沖縄    
で、ZEH強化型でUA0.4とか基準有るけど、これ、守らなくてもいいんですよ(笑)
なんだそれ!?そんな基準造ってんじゃね~よって思いますよね(笑)
意味不明です。
日本の家づくりを本気で良くしようと思っている感が全く伝わらないですよ。
一次エネルギー削減
こんな感じで、「高性能設備」で省エネしましょう!ってやつですね。
省エネ設備に頼りまくるZEHを「メカメカZEH」と呼んじゃいます。

これね、気を付けないと、逆に「増エネ」になります。

エネルギー削減で、個人的にマンションで実践していて有効だと思っているのが、「手元止水」です。
マンションって、基本的にプロパンガスです。
これがまたクソ高い。
うちは、年間13万くらい、電気代の他にガス代を払っているというクレイジーな光熱費地獄です。
結構毎月1万~1.5万円くらいかかっていて、どうにかしようと思って購入したのがこちら↓

アラミック 3Dアースシャワーヘッドスパ 3D-B1A これで、月3~4千円くらいはガス代節約できるようになりましたよ!

新築の場合で、キッチンとかシャワーには、必ず手元止水は付けるようにした方がよいです。
ラファエル設計はBELSの★5を取得しますので、手元止水は標準で考えています。

まあ、後はやっぱり、暖房エネルギーをどれだけ減らせるか?って所になってくるわけですが、窓が弱点と言って、窓を小さくしてUA値を良くしてみたり、窓だけ高性能にしても、暖房エネルギーは全く減りませんからね。
これは、最近連載が始まった「建築知識ビルダーズ」でも、触れている所ではあります。
太陽光
この太陽光がZEHには必須です。
太陽光ですが、ラファエル設計は標準です。
基本的に、エコテクノルーフという太陽光一体型屋根を使用します。新住協に加入していますし、太陽熱の「集熱」も行う考えを持っていますので、やはりエコテクノルーフを選択します。

 

ここで、偽物ZEH撲滅の為、インチキUA値について、触れましょう。

UA値(外皮平均熱貫流率)
建物には、どんなに高性能な家を造ろうと、屋根や外壁、窓や基礎で熱貫流が発生します。
※U値【熱貫流率(W/㎡・K)】※窓や外壁から熱が移動・通過する量を表します。

数値が小さい方が高性能

ここで注意なのが、UAのAはアベレージ(平均)のAなのです。
つまり、外壁の北側だけ無断熱とか、玄関のタイル下、立上りが無断熱でも、平均が良ければUA値は基準を超える事が楽勝だという事です。

 

このUA値って、窓をトリプルガラスにしたり、窓を小さくするだけで、0.5は簡単に切れます。

下記が某有名ハウスメーカーのUA0.47のトリプルガラスを使った仕様の室温です。

 

ラファエル設計が間取りを同じ条件で設計をすると↓ここまで上がります。

 

いいですか?

ハウスメーカーの家は、朝7時の外気温マイナス8.2℃の時、無暖房でほぼ6℃台。
ラファエル設計の仕様なら無暖房で14℃台。

これだけで、暖房は8℃分の働きの違いがある訳です。

 

何が言いたいか分かります?

 

これが増エネです。

8℃分の暖房エネルギーを、「エアコン」でどうにかしようとしているわけですよ。

ラファエル設計は、「太陽」でどうにかしようとしているわけですよ。

 

はい、ではこの8℃分のエネルギー・・・

ハウスメーカーは、太陽光設備で0にしようとするわけですね?

でも、ラファル設計は、そもそも太陽光の力を8℃分も借りなくても、済むわけですよ。

 

この辺の概念は、建築知識ビルダーズの連載2回目で少し触れています。

 

皆さん、言いたい事分かりましたよね?

 

ハウスメーカーも、ラファエル設計も、さっきの家はZEHはZEHで、同じなんですよ。

 

でも、本当にエネルギー0を目指すなら、どっちが本物のZEHか理解出来ますよね?

つまり、Q1.0住宅という土台があってこそ、太陽光も活きるという事なのですよ。

 

普段のラファエル設計の基準は↓こんな感じですけど。

 

 

最終的に何を皆さんに伝えたいかというと・・・

ZEHという言葉に踊らされるな!

って事です。

 

北海道産のウニが美味しいのではなく、ミョウバンが入っていないウニが美味しいのです。

これと同じです。

北海道産でも、北海道で食べても、ミョウバンが沢山入っていると、苦いです。

不味いです。

 

ZEHを目指すのはとても良い事でありますが、そもそもの家の性能が、数値だけ良くたって、意味がないのですよ。

ZEH基準を見極めるのも、普通に家の性能を見極めるのも同じ事になりますが、これを確認してください。

聞いてみてください。

 

「燃費ってどれくらいになるのですか?」

「無暖房での室温ってどれくらいになるのですか?」

 

これがきちんと答えられた場合、しっかりとエネルギー削減をしてくれる会社だと思いますよ♪

2019年02月19日