『耐震性能』皆が知らない事

天井落下

2016年12月でも茨城で震度6弱もの地震が起きました。
ニュースを見ると、天井落下なども起きていたようです。
東日本大震災の時、かなりの数の震災復旧の業務の担当になりましたので、天井落下の恐怖などはよくわかっています。

下記は3.11東日本大震災直後の震災復旧業務で調査をした体育館の天井落下の様子です。

エントランスですが、全部落ちた後です。

 

メインコートの天井落下の様子です。

 

こんなもんが直撃したら、そりゃ死亡事故にもつながりますよね。

 

それなので、国も一定の規模の天井を「特定天井」として、新たな基準を作りました。

要は、体育館のような大きい面積の天井です。

今までの天井は、簡単に落下してしまう工法でしたからね・・・。
ですので、特定天井の基準前の建物は、当然基準を満たしておりません。
満たすように改修する業務も増えてきてはいますが、まだまだです。

要は・・・何か起きないと、新基準は作られないのです。

しかし特定天井は全部の規模で基準を満たすのが義務なわけではありません。

大切な事は、断熱設計などでもそうですが、「基準クリア」がゴールではないという事です。ゲームの様に。