一般的・普通ってどうなの?という質問
最近、新築の家の設計をしていると、必ず質問のある・・・
「普通はどうなのですか?」
「一般的にはどうなのですか?」
この手の質問は、ちょっと答えに戸惑うといいますか、いつも少し考えてから答えるようにしています。
また、この「普通」って自分が思っている「普通」と、相手が思っている「普通」が大きく違う事があります。
その結果、現場でトラブルになります。
僕が思う普通は、当たり前に施工側がやらなくてはならない事。
しかし、施工側の勉強不足でそれが出来なかったという事例がいくつもあります。
なので、僕はいつも自分の考えを伝え、相手の考えも聞くようにしています。
ただ、これが現場には面倒くさいのか、実践されるのが非常に難しい・・・。
その結果、施工ミスが生まれます。
当然やり直ししてもらいます。
現場っていうのは、本当に何かしらのミスが起きます。
監理をしていても100%防げるわけではないので中々難しい所もあります。
だから、第三者の現場監理が行われない工事って、本当に怖いです。
現場に限らず、これは日常でも起こる場合もありますよね!
例えば吉野家に行ったとして、牛丼注文します・・・
- 普通、紅ショウガ入れるでしょ?
- 普通、七味かけるでしょ?
- 普通、紅ショウガも七味もかけないでしょ?
- 普通、紅ショウガと七味かけるでしょ?
という「普通」がありますよね?(笑)
僕は紅ショウガも七味もかけます♪
で、「普通はどうなのですか?」
という質問。
これは、自分の判断に自身が持てないのだと思います。
大多数の人が選んだりしたものはある種の「正解」と自分に言い聞かせているのだと思われます。
僕は、家づくりの設計は、オンリーワンにこだわっています。
これが、答えに戸惑う所の1つです。
他の人達がそうしたものと、目の前にいらっしゃるお客様では全く違う設計を提案しています。
また、お客様の好みや趣味にあった設計も心掛けています。
なので、他の人には絶賛される事でも、目の前のお客様は全く評価されないかもしれないわけです。
僕は・・・
①第三者的意見
②他の設計者の立場に立った意見
③そして自分の意見
④体験談
をそれぞれ話すようにしています。
色選びの時には、僕の好みは・・・という話もします。
家づくりは、色なども細かく決めなくてはいけないので、お客様は毎回非常に疲れるものです。
そりゃあそうですよね、普段以上に脳みそ使ってるのですから(笑)
でも、家づくりって、そういった事を少しづつクリアしていくごとに、喜びを感じる事が出来れば・・・
「家づくり楽しんでます!!」
って言えるのではないでしょうか?
ドアなどを数時間、数日、かかって決め終わった後の、お客様の笑顔を見るのがとても好きなんですよね~~。
僕も嬉しくなります(笑)