着工式
皆さんが家づくりをする時、
「着工式」
って経験ありますか?
通常、家づくりをする上でのイベントと言えば・・・
・地鎮祭
・上棟式
くらいではないでしょうか?
大きい建物になると、建物が完成した時に
「竣工式」
ってのをやったりします。
住宅ではあまりやらないかな。
以前、設計事務所に勤めてた時、とある私立高校の武道場の設計に携わった時にやりましたね。
まあ、そんな中今回行った「着工式」ですが、
早い話、「着工おめでとうございます!!」って式です(笑)
業者さん20人くらいでしたかね・・・
集まって、1人づつ、お施主様に挨拶をしていく式です。
ちょっと私も施主様と同じ様な立場にいたので写真撮れなかったので後でもらいます!
〇〇を担当する誰々です!と自己紹介をしてから・・・
「真心こめて施工します」
「良品を納めさせていただきます」
「一生懸命頑張ります」
などなど、決意表明みたいな感じで、挨拶していきます。
工務店側は、自分たちを選んでくださりありがとうございます!
という挨拶になり、
各工事業者側は、住まい手の為を思った工事をします!
という挨拶になります。
お施主様から挨拶もしていただき、
私も設計者としてあいさつをしました。
どんな挨拶をしたかといいますと・・・
(ざっくりお話します)
「これから建てていただくのは日本最高レベルの温熱環境を持つ家ですが、現在は設計だけの話。それを実現してくださるのは、ここにいる皆様です。」
という内容の話をさせていただきました。
僕はですね・・・
家づくりって、「チーム」で行うものだと思うのですよ。
設計者が偉そうにしているのなんて、問題外。
デザイナーぶってる設計者も、話になりません(笑)
「僕の作品が~・・・」
とか言っちゃってる設計士なんて正直終わってます(笑)
作品って何だよ!?って話ですよ。
住まい手がいて、住まい手の為の家が「僕の作品!?」
作品とか言ってる人は、「模型でも作ってろ」って感じです(笑)
同じ設計者の立場として恥ずかしい限りです。
結構設計者って、こんなんだから、工務店によっては、設計事務所が設計した家を建ててくれない所、多いですよ!
自分の作品を造るのが設計ではなく、住まい手の未来を考えるのが設計者であり、
それを実現させてくれるのが工務店や大工さんをはじめ・・・
基礎やさん
電気やさん
ガスやさん
設備やさん
屋根やさん
内装やさん
左官やさん
塗装やさん
タイルやさん
プレカットやさん
クリーニングやさん
現場監督さん
そして、「お施主様」です。
皆の力や技術が集結して完成したもの・・・
そして、お施主様にも現場に何度も足を運んでいただき、完成したものこそが・・・
「本当に住まい手にとっての」マイホーム
じゃないかと思っています。
工事前に完成した設計図が最終で、お施主様を現場に来させないような家づくりが他ではいくつも発生していますが、
こんな事は僕にとってはあり得ない話です。
そんな工務店はだいたいこう言います。
「自分達に全部任せてほしい」
そんなの当たり前の話で、現場に来ないでくれ!
みたいな事とは一緒の話じゃないからね?といいたいです。
例えば、棚の高さが、設計図では床から2mの高さだったとします。
身長150cmの住まい手からしたら、結構高いです。
このような事が、設計図の段階で住まい手が2mという高さを認識出来ていたかというのが非常に重要で、
もしも、認識出来ていないまま工事が始まり、完成してから「設計図通りです!!」
って偉そうに言われても、住まい手からしたら・・・
「こんなに高いとは思わなかった」
ってなりませんか?
「自分達に全部任せて欲しい」
って事とは全然リンクしないし、住まい手の事なんて初めから考えられていない家づくりとなってしまいますよね?
だから、設計図通りで大丈夫か、工事段階で実際に住まい手に見てもらう事が、非常に重要であり大切な事なのです。
やっぱりあるんですよ、高さの変更って・・・。
設計段階で、実際に想定して決めたりするのですが、実際に工事になると
「思ったより高かった」
「思ったより低かった」
ってのが。
なので、ラファエル設計が行う家づくりは、住まい手が工事段階でほとんど現場を見ない・呼ばないなんて事はあり得ないのです。
誰の為の家を造ってるのですか?と思います。
家づくりて、設計段階も工事段階も、打合せのメインとなる住まい手の方は大抵「女性」です(笑)
女性の場合、現場に行きたくても、職人さんがちょっと怖いと思って抵抗感があったり、どんな人が現場に入るのか不安だったりしますよね?
言いたい事も言えないような職人さん達だったらどうしよう・・・みたいなね。
そんな不安などを解消する為に行う目的でもあるのが「着工式」です。
これから、限られた工期を厳守して工事が始まりますが、僕も「現場監理」という業務を遂行する為に、何度も現場に足を運びたいと思います♪