家の配置について
- こんにちは。Raphael設計(ラファエルセッケイ)所長の神長宏明です。見えるデザイン&見えないデザインに特化した家づくりをしている双子のパパです。超高断熱住宅『Q1.0(キューワン)住宅』を広めるべく、健康住宅について、日々勉強、研究しています。『夢より素敵な家』を贈ります。
今日は現場監理でした!
今日のブログは↓と多少内容かぶります(笑)
家の配置について・・・
- 南東にどんな部屋を持ってきたらいいか?
- 西に面する部屋はどんな部屋か?
- 子供部屋は南側?
色々考えがありますし、楽しいですよね♪
がしかし、「理想」の方角はあっても、「周辺状況」によって、それは見極めなければなりません。
よく、寝室は朝日を浴びて起きたいという方がいますが、それって暑くて仕方なくないですか?
と思います(;´▽`A``
子供部屋や寝室も南側に配置したがりますが、明るい日中、家にいるんですか?
というのが重要です。
個人的に、寝室なんて、寝るだけの用途であれば、北側でも何ら問題ないと思っています。
寒そうと思うかもしれませんが、高断熱住宅であれば全く問題ありません。
布団干すためのバルコニーとの絡みはあるかもしれませんが・・・。
じゃあ南側はどうするの?
それは、設計依頼された時にプランをお見せしながらご説明しますね♪
配置を決定する上で一番大切な事・・・
まずは周辺の家!(周辺状況)
それらが、どんな影を落とすのか・・・。
これが分からないと、設計者としては失格だと思ってます。
上記リンク先でも説明していますが、現在工事進行中のお客様はハウスメーカー・工務店から、
↓のような影が出来るにも関わらず、「庭」「テラス」という提案を受けていました。
写真左側が南
写真右側が北になります。
4月ですがお昼前、隣地境界線から約3mも離れた所まで、影が落ちています。
冬は5m以上影が来るでしょう。
話になりませんよね(;´▽`A``
冬至の影は建物の高さの1.5~2倍くらいの影が発生します。
四角の家で高さが8mであれば、7.5m~16mくらいの影が北側の敷地に落ちます。
もし、この提案のまま家を建てていたら・・・
- 夏の時期以外は南側影
- 折角庭を造っても日影の毎日
- 敷地に余裕がない中、折角3mも取った庭が完全無駄
まあ、色々考えられますよね・・・。
さらに、ここの敷地の南側には、南側に建つ家のキッチンの換気扇がドーンとあります。
仮に目の前がリビングで、食事時なんて、窓開けられないですよね(笑)
しかも、大きい窓付いているので、目が合っちゃうかもしれませんよね
(;´▽`A``
これは東側の家も同じこと。
僕は、この敷地を見た時に、建物は南側にギリギリ寄せて、「南側を潰す」と瞬時に思いました。
下記の配置図面のように・・・。
なんと、南西の角に電柱が敷地内に埋設されていて、南のメリットが益々ない・・・。
南東の角や東側、南側が一番条件悪いので、水廻りなどを持ってきました。
エコキュートやエアコンの室外機置き場には道路から隠れるのでピッタリです(笑)
南側は約1mしか離していません。
そのおかげで、北側に駐車場2台&屋根(バルコニー)付き駐輪場も玄関脇に設けられました。
「間取り」は、正直誰でも出来ます。
工業高校の建築科の高校生だって出来ます。
主婦だって出来ます。
すると、設計事務所(設計者)に頼む意味ってないよね~~
って思いがちですが、少なくとも、僕はこういった影や生活して嫌に思う事を読むことが出来ます。
動線を考えたプランが設計出来ます。
上記写真の様に、影が落ちる所に積極的に庭やリビングを設けてしまうのが・・・
残念なハウスメーカーや工務店です。(勿論素晴らしい工務店も存在します)
場合によっては、設計者を不要と考える方々です。
そういうのは設計ではなく、「パズル」をしていると思っています。
他の物件や、外観の決まったハウスメーカーたちは、間取り自由といいながら、ほとんど決まってるんですよ(笑)
そうじゃないと、その外観にならないから。
例えば、南側に掃出し窓がある外観ならば、その部屋が何であろうと、ハウスメーカーの外観になるのです。
ただし、お風呂とか、洗面所に掃出し窓をつける人もほぼいないと思いますので、そういった自由はききません。
外観は、外壁のカタチと窓の位置とカタチで決まります。
後はバルコニーかな。
如何でしたでしょうか?
こういった余裕のない敷地に家を建てる場合、是非相談お待ちしております♪