家の予算&ローンの考え方【中級編 光熱費の金額】
3回にわたり、新築の予算、新築のローンを僕なりの考えで解説致します。
本日は昨日のブログ「家の予算&ローンの考え方【初級編 坪いくら?】」に引き続き
家の予算&ローンの考え方【中級編 光熱費の金額】を詳しく説明していきます。
いきなりネタバレですが・・・
月々にかかる『 光熱費 も家のローンの一部』と考えて、家づくりをしないと駄目です!!
とハッキリ言わせていただきます
m(__)m
では・・・
家の予算&ローンの考え方【中級編】
「光熱費の金額」
を考えて見ましょう!!
ちょっとおさらいして・・・
新築の為に必要なお金は↓な感じで決まります。
項目 | 備考 | 金額 |
---|---|---|
①建物工事費 | 住宅設備、給排水工事、照明など | ¥20,000,000 |
②付帯工事費 | 分水工事、水道メーター工事、地盤調査費、 外構、カーテン、浄化槽、地盤補強など |
¥3,000,000 |
③諸費用 |
建物登記費用、土地固定資産税、抵当権設定費、 ローン申込等の手数料、火災保険、保証料など |
¥1,500,000 |
④設計監理費 | 計画~実施設計~工事監理 構造設計費など |
¥2,400,000 |
⑤その他 | 地鎮祭や上棟式の費用、工事後に購入する照明や家具、引越し費用など | ¥200,000 |
家を建てるのに必要な合計 | ¥27,100,000 |
でしたね?
さあ、夢のマイホームを購入しました!!
ローン返済35年頑張って行こう!!!
月々6万円!(仮)
・・・ちょっと待ってくださいね!
家のローンは月々6万円かもしれませんが、生活する上で必要なものってありますよね?
電気・ガス
皆さんは、自分たちが年間・月々いくら電気代やガス代がかかっているか、把握していますか?
意外と不思議なもので、分からない方多いんです!!
僕の場合は住まいが賃貸マンションなのですが、
2016年の1年間で・・・
- 電気代(東京電力)
- 約20万円
- ガス代(エネオス)
- 約13万円
- 合計
- 年間33万円
- 月々の光熱費
- 27500円
こんなに払っています。
Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
現在、宇都宮でダブル断熱住宅を建てたお宅に協力していただき、月々の光熱費(オール電化なので電気代)を見せていただいております。
そのダブル断熱の住宅というのは、新住協加入前だったのでQ1.0住宅ではないですが、QPEX(省エネ計算ソフト)で計算して・・・
- Q値2.04
- UA値0.55
函館の省エネ基準はクリア出来る仕様となっております。
そんな高性能なお宅なわけですが、年間で光熱費を計算すると、10万円前後となる事が分かっています!
ちょっと比較でまとめてみます。
なんという衝撃!!
Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
約60%OFFですよ!(笑)半額以下ですよ!
光熱費というのは、絶対必要な「お買い物」です。
断熱性能の悪い賃貸マンションに住んでいる我が家は、電気を買いまくっているわけです。
一方、ダブル断熱住宅のお客様は、最低限必要な電気を購入しているわけです。
電気代だけで、我が家の約半分となっています。
家のローンというのは、35年ローンの場合、金利にもよりますが・・・
変動0.925%だとすると、
100万円UPで、月々のローンは約¥3000円程度UPになります。
200万円UPで、月々のローンは約¥6000円程度UPになります。
※あくまでも目安で♪
たかだかこんなもんです。
さあ、光熱費の比較を簡単にまとめです。
- 省エネ基準をギリギリクリアしている断熱住宅
- 光熱費(電気):年間¥18~20万円
月々に直すと¥1万5000円~1万7000円 - 省エネ基準を圧倒的にクリアしているダブル断熱住宅
- 光熱費(電気&ガス):年間¥10~12万円前後
月々に直すと¥8千円~1万円 - 差額
- 年間で¥8万円~10万円
月々に直すと¥6700円~¥8300円くらいの差が出ます。
さあ、どうでしょう!?
200万円UPで、月々のローンは約¥6000円程度UPでしたよね?
光熱費の事を考えると、¥6700円~¥8300円くらいの差です。
実は、高断熱住宅を建てた方が、場合によっては安くなるのです!!
高断熱住宅=低燃費
という事です。
家づくりを始める方は、『家の燃費』という考えを知ってもらいたい。
まさに下記の通りな感じがお分かりいただけるでしょうか?
(出典:あたらしい家づくりの教科書)
差額200万というお金を家のローンとして払うのか、光熱費として払うのか…・・・
車はガソリン、家は電気代などの光熱費。
車を購入する時、燃費って一番気にする所じゃないですか?
車の場合、燃費が素晴らしく良い車なら少し高くても購入するのに、
家に関しては、光熱費などの燃費なんて全く考えないで家づくりをする人が本当に多い。
初級編でお話した「目先の金額」しか見えていないからです。
そして、ハウスメーカーなども、そんな説明はしないからです。
太陽光無料、カーテン無料、仕様グレードアップなどなど・・・。
車購入の際に、カーナビ無料、メンテナンス無料、仕様グレードアップなどなど・・・
同じ様な話です(笑)
高断熱住宅を建てたら、健康改善やアトピーなどのアレルギーが改善されます。
それらの話は↓で♪
高断熱住宅というのは、暑いか寒いかをしのぐ為に建てるのではないのです。
さて、いかがでしたでしょうか?
家の予算&ローンの考え方【中級編 光熱費の金額】
光熱費を買いまくる家を建てるという事は、エアコンなどの設定を気にしたりしながら「我慢」する家を買うという事。
↓水が光熱費だと思ってください。
光熱費を買わなくて良い家を建てるという事は、「我慢とは無縁」で健康で快適な生活が待っている。
光熱費も買うという事を考えてローンを考えれば、高断熱住宅の場合、結果的に月々の支払は同じくらいになる。
むしろ安くなるかもしれない。
目先の金額で、高断熱住宅を買わない理由はほとんどないと思います。
断熱性能上げると「過剰」という人がいれば、それは「寒いか・暑いか」という点にしかフォーカス出来ていません。
まさに目先の金額です。
エアコンつければ暖かくなる、涼しくなるという考えは、光熱費を購入する覚悟の人。
次回は上級編として、【高断熱住宅に住む為の減額方法】を一緒に学びましょう!