パッシブハウス アジアカンファレンスに参加

第2回パッシブハウス アジア・カンファレンス 2017 in 東京

 

学力では縁のない東京大学へ行ってきました!!

 



(パッシブハウスジャパンHPより転記)

「第1回パッシブハウス アジア・カンファレンス2016 in 青島」を経て、第2回目の今年は東京での開催となります。
今年のテーマは「パッシブハウスの夏」。
ドイツ・パッシブハウス研究所より夏のスペシャリスト(冷房・除湿負荷計算のプログラミングの専門家)であるユルゲン・シュニーダース(Juergen Schnieders)博士をお招きし、「パッシブハウスの夏」というテーマでご講演いただく他、私達に身近なアジア圏からゲストをお招きし、各国におけるパッシブハウスの取り組みについてのお話や、パネルディスカッションを行います。
高温多湿なアジアの気候に適した「パッシブハウス」のあり方をみなさんと模索、そして共有し、「パッシブハウス」をキーワードに、パッシブハウス・ジャパンはアジア圏の省エネエキスパート達とのコミュニケーションを開始します。


 

講師陣のご紹介(パッシブハウスジャパンHPより転記)

基調講演:ユルゲン・シュニーダース博士(ドイツ)
パッシブハウス研究所
太陽エネルギーと効率的なエネルギー利用に焦点を当てた物理学を学ぶ。1997年よりパッシブハウス研究所の研究員として在籍。2009年、「南西ヨーロッパにおける温暖地域のパッシブハウス」というテーマで博士号取得。現在、PHPPの冷房負荷・除湿負荷計算のプログラミングを担当している。
主な専門分野:
・パッシブハウス設計のためのエネルギーバランスの検討と開発
・動的温熱シミュレーションソフトの開発と応用
・フィールドモニタリングデータの評価
・異なる地域や気候におけるパッシブハウス アプローチに関する調査
セッション1:ユ チェンジさん(青島・中国)
Sino-German United Group Co., Ltd.ゼネラルマネジャー
青島パッシブハウス・エンジニアリング&テクノロジーCo.,Ltd. CEO
パッシブハウス及び超低エネルギー建築に関する中国政府の住房和城乡建设部(Ministry of Housing and Urban-Rural Development)のテクニカル・ガイドライン作成にかかわる。
シーメンス社と共同でパッシブハウス向けの省エネプラットフォームを設立
2016年 13,768.6㎡の床面積を持つパッシブハウス・テクノロジーセンター(PHデータベースID:4674)が竣工、同年に第一回パッシブハウス・アジア・カンファレンスを青島にて主催。
セッション1:ユ チェンさん (北京・中国)
LEED公認専門家
High Performance Building Research Center of China Academy of Building Research所長及びGreen Building Research and Design Center副所長
Green Building Council
中国の住宅及び都市計画省によるグリーンビルディング認定の監査役
2000年、Tsinghua大学、熱工学にて学士学位(優等学位)取得
2002年、Tsinghua大学、建築物理学にて修士学位取得
2010年、オックスフォード大学、理工学部にて博士学位取得
過去5年の間に、中国におけるパッシブ・低エネルギー建築、低炭素建築等に関する政府基準確立のための複数の委員会に参加。
セッション2:チョウ ユブームさん (韓国)
Ajou大学ESSA
独・バーデンヴルテンベルク州公認建築士
PHI公認パッシブハウス・デザイナー
2000年 独・シュツットガルト大学にて建築&都市計画のディプロマを取得
2000-2002年 独・テュービンゲンのLOG-ID greensolar architecture勤務
2002-2004年 独・シュツットガルトのProf. Wagner architecture勤務
2004年- ソウルにて設計事務所の仕事に従事
2012-2016年 ソウルのGreenpassive building energy consulting office勤務
2017年- Ajou大学ESSA(Institute for Environmentally Sound and Sustainable Architecture)勤務
2013年竣工GoesanのLOHAS Academyプロジェクト(PHデータベースID:2957)で韓独の橋渡しを務める。
セッション3:イエ シーチェンさん(台湾)
BWK GreenArchitecture Co.Ltd.代表
Taiwan Passive House forum
PHI公認パッシブハウス・デザイナー
BREEAM公認専門家
中原大学、建築学部卒業
2011年 バース大学にて環境デザインを専攻
2012年 高齢者施設での温熱環境改善による省エネ効果に関する研究に従事
2012年 BREEAM及びパッシブハウス・デザイナーの資格を取得
2015年 BWK GreenArchitecture Co.Ltd.設立、アジア圏でのパッシブハウスのプロモーション及び人材育成を開始
2016年 台湾パッシブハウスフォーラムを設立
近年は台北にて集合住宅のパッシブ・リノベーションに取り組む(PHデータベースID:5265)。
セッション4:シェ ユアンジンさん(上海・中国)
Landsea グループCTO
Passive House of Alliance Chinaチェアマン
1987年 University of PLA(中国人民解放军后勤工程学院)にて建築&物流管理で学位を取得
1987年~2003年 南京Military Architectural Design Instituteにてチーフデザイナーを務め、
大規模な建築プロジェクトに関わる。
2003年より中国、ドイツ、アメリカに展開する住宅デベロッパーLandseaグループ勤務。
セッション5:森 みわ さん(日本)
パッシブハウス・ジャパン代表理事
KEY ARCHITECTS主催
東北芸術工科大学客員教授
独・バーデンヴルテンベルク州公認建築士
PHI公認パッシブハウス・デザイナー
1999年 横浜国立大学工学部建設学科建築コースで学位取得
2002年 独・シュツットガルト大学にて建築&都市計画のディプロマを取得
2002-2004年 シュツットガルトの設計事務所Mahler Guenster Fuchs Architekten GmbH勤務
2004-2008年 ダブリンの設計事務所Bucholz McEvoy Architectsで勤務
商業施設の省エネ建築デザインを手掛ける
2008-2009年 ランドスケープデザイン事務所MosArt勤務
アイルランド政府向けにパッシブハウス仕様のソーシャルハウジングのプロトタイプを設計
2009年 神奈川県鎌倉市にて設計事務所キーアーキテクツ株式会社を設立
2010年 非営利型一般社団法人パッシブハウス・ジャパンを立ち上げ、代表理事に就任
パッシブハウス・ジャパンの資格セミナー講座「省エネ建築診断士セミナー」の累計受講者は3000人を超え、
省エネ建築診断士の資格を有する実務者は2017年現在で2000人を超える。賛助会員は150社。
独・パッシブハウス研究所の日本における正式な窓口としてエネルギーシフトのための情報発信を続けている。
建築家としての最新作は黒部のパッシブタウン第三期街区(PHデータベースID:5304)。
リノベーションで国内初のEnerPHit認定を取得。
パネルディスカッション:松尾 和也さん(日本)
有限会社 松尾設計室 代表取締役
JIA(日本建築家協会)登録建築家
一級建築士 APECアーキテクト 
パッシブハウス・ジャパン理事
PASSIVE WINDOW JAPAN 理事
住まいの屋根換気壁通気研究会 専務理事
空気調和・衛生工学会 省エネルギー委員会 住宅指針改訂検討小委員会 委員
1998年 九州大学工学部建築学科卒業(熱環境工学専攻)
2005年 「建築環境省エネルギー機構」の「サスティナブルTOKYO世界大会」で「サスティナブル住宅賞」受賞。
2012年 環境省にて自治体の温暖化対策課の担当者へ講演
2009年には、パッシブハウス・ジャパンを立ち上げ、
理事としてドイツの最先端省エネ建築の考え方を日本の気候条件に合わせる形で普及促進活動を行なっている。
パッシブハウス・ジャパンでは年2回のペースで「省エネ建築診断士講習」を開催。
パネルディスカッション:前 真之さん(日本)
東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 准教授
専門分野:建築環境工学
研究テーマ:住宅のエネルギー消費全般
特に省エネ基準における給湯・コジェネ設備の実態に即した1次エネ評価手法の開発に関わる。現在は、省エネで快適性の高い住宅に向けた要素技術と設計手法の開発に取り組んでいる。
1998年03月  東京大学工学部建築学科卒業
2000年03月  東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了
2003年03月  東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了
2003年04月  日本学術振興会特別研究員として建築研究所に勤務
2004年04月  独立行政法人建築研究所 研究員
2004年10月  東京大学大学院 東京電力寄付講座 客員助教授
委員会等:
国土交通省 建築物省エネ法・社会資本整備審議会小委員会 委員
国土交通省 社会資本整備審議会建築分科会 委員
建築環境・省エネルギー機構 設備込評価WG 給湯コジェネSWG 主査    他多数
所属学会:日本建築学会、空気調和・衛生工学会、日本太陽エネルギー学会
パネルディスカッション:スベン リングさん(青島・中国)
WFP Architekten勤務
2000-2001年 同済大学、建築&都市計画スクールに交換留学生として滞在
2008年 ブランデンブルク大学にて都市&農村計画の学位取得
2009年- 語学力を生かし、中国国内での複数のプロジェクトにおいて、プロジェクトマネージメント、建築デザイン、パッシブハウス・トレーニング及び設計監理等に従事し、ドイツと中国の共同プロジェクトにおいてコミュニケーションの要となっている。青島のパッシブハウス・テクノロジーセンター建設にも深くかかわる人物。

 

このような方々でした!

高気密高断熱の住宅において・・・

「夏は暑いんじゃないの?」

というセミナーって、恐らく初めてだと思うんです。

色々再確認したのもあるし、勉強になりました!
大御所の皆様を沢山見かけました!

Facebookでお世話になってる方々とも沢山お会いできました!

森みわさんのお話は初体験でした♪

 

その中で、話の引き出しがいくつか増えたことは本当に収穫です!
『エアコンの風が嫌いと言われてしまうエアコン君は、可哀想なんだな!』と言うこと。
『家の性能が悪いために、全力で動かされてる』
つまり、とばっちりを受けているという事を、今度話のネタにしようっと!(笑)




森みわさんの内容は、最近ラファエル設計がホームズ君という温熱シミュレーションソフトを使用して「温熱環境の見える化」を開始したわけですが、そのような内容と被る部分でもありました。

冷暖房負荷などを、シミュレーションソフトを使用して、実際の暮らしと同じ様な数値を出すという素晴らしい内容でした。

これからは、こういったシミュレーションをして家を設計しなければならないと思います。


前先生のお話は、内容が色んな意味で面白すぎる(笑)

話の内容は、先月7月に参加したセミナーの内容をざっくり説明した感じでしたので、その時の内容まだレポート書いてないですが、非常に重要な財産になったんだなと改めて再認識。http://raphael-pd.com/posts/post2017_7m3.html

 

今、設計している家の室温を太陽に頑張ってもらうために、キューピットとなり、窓とのフィーリングカップルを誕生させたいのですが、設計手法は間違ってなさそうなので、再度ホームズ君の入力の設定を見直してみるか…

今日は、心が躍り、こころを滾らせてくださった、講師の方々に、感謝です!

松尾さんから、「中国や台湾に負けてると思う人?」という問いがあり、
何だか、、日本は中国とかに負けてる!?って思って、挙手しました。

 

 

「夏は暑いんじゃないの?」

について、どうなの?

ですが、結局は、「夏は日射遮蔽・冬は日射取得」という事ですよ。

これまで僕のホームページでも、そのような事は色んなページでお話しています。

 

それで、「夏は暑いんじゃないの?」という問いに対して、「前提条件」が大切です。

前提条件とは、「室温」に対してなのか、「快適性」に関してなのかです。

室温に関していえば、日射遮蔽と高断熱が必須になってくるし、

快適性に関していえば、体感温度やPMVの話もなって来ます。

湿度を感じるかどうかによっても違ってきます。

 

7月の前先生のセミナーの話も含めて話すると・・・

 

「結局、暑けりゃエアコン使いましょう」

 

って事です。

 

断熱性能が高いと暑くなるのでは?と思う人は、プロとしては、非常に勉強不足です。

断熱性能が悪いと、外壁面の壁が熱されて、室内に放射されます。

表面温度があがると、断熱材は性能が落ちてきます。

だから、断熱材の厚みが必要なのです。

つまり、「室温上昇」となる訳です。

 

その他、家電製品も、もの凄い熱を発しています。

ミニ暖房器が付いているようなものなのです。

除湿器は、非常に熱を発しているので、エアコンに負担を掛けるので、前先生は「最悪」と以前話されていました。

エアコンの除湿も、電気代かかるだけなので、冷房にした方が全然安いです。

 

除湿を機械に頼って行う場合、もの凄いエネルギーを使うのですよね。

なので、電気代も考えると、除湿機能なんて不要と言えます。

あくまでも、僕がこれまで勉強した結果を踏まえてですけど。

 

いずれにしても、とても勉強になった1日でした!

 

 

2017年08月25日