家の値引き!買い時なの?

ハウスメーカー等で家づくり経験ある方は、一度は経験したことがあるであろう

【値引き】

皆さんは、家を値引きしてくれる事にどう思いますか?

はじめに僕の考えを述べると・・・

僕は、「初めから値下げした金額提示してよ」って思います(笑)

契約取る為の必殺技的な感じで、値引きをしてくるなんて、ふざけた話です(笑)

だって、本当はもっと安く出来るのに、高い値段が設定されているのですから。


 

 

今月は決算月という事で、いつもより値引き額が多かったり・・・

「今月中に契約なら○○百万円安くします」

「今週契約なら○○百万円安くします」

「今日契約なら普段100万円のオプション無料+○○百万円安くします!!」

 

ハウスメーカーにもよると思いますが、今月なら結果的に300~400万円安くなる事が多いのではないでしょうか?

改めて聞きます。

「皆さんは、家を値引きしてくれる事にどう思いますか?」

得した気分になると思いますが・・・

ハウスメーカーで家を建てようと思っている時点で、元値が高すぎます。

僕の設計する家で同じような仕様で見積もりした場合、600~1000万は高い事が過去の見積もりで判明しています。

僕の設計が2000万の家だとすると、

ハウスメーカーは2600万~3000万という事です。

仮に400万安くなったとしても、2200~2600万円の家がハウスメーカーという事です。

しかも、安いには理由があり、フローリングが無垢ではなく、「合板フローリング」。

壁は漆喰などではなく、「一番安いクロス」。

 

というわけなのですが、そもそも、ハウスメーカーが高いのは、CMや営業さんのコストが莫大にかかっている為、仕方がない事です。

 

ですが、「値段が高い=高級住宅」ではありません。

ハウスメーカーで建てた家がエアコンの効き目が悪かったりって話を聞いたりしませんか?

 

『家』

というのは、衣・食・住の為に必ず必要なものであり、自分たちに、子孫にとって、財産です。

 

値引きを提示された時が買い時?

全然違いますよ!!

キチンと家の性能を提示されて、光熱費はいくらかかる家ですよという話までされた時が、「買い時」です。

というよりかは、ジャッジの時です。

仮面ライダークロノス的にいうと

「審判の時だ~~」

です。

その会社に任せてもよいのかどうかの判断をする時という事です。

 

家の性能=燃費

車でいえばガソリンと同じ燃費です。

車を買う時、燃費(光熱費)がどれくらいかかるかという事をほとんどの人が気にしません。

そういった概念がないからだと思います。

自分が購入しようとしている家の燃費がどれくらいが分からずに、契約するという事は、車の燃費(ガソリン)がどれくらいかかるか分からないで車買うのと同じ事です。

プリウスが凄まじく売れているのは燃費がよいからです。

ガソリン代を気にして世の中の人は車にプリウスを選ぶのです。

軽自動車の人もいるでしょう。

 

がしかし、家となると燃費の悪い家を、皆さん選びます。

低燃費に繋がる高断熱化を削って、激アマで基準にすらなってるのか?と疑問ばかりの次世代省エネ基準にも満たない家や、ギリギリクリアの家を、値段安くしてどうですか?と言ってきてるのです。

「安い!」という事だけにお得感を感じたり、自分の為にオプションや割引サービスをしてくれた事への嬉しさから、『燃費』なんて概念は元からないのです。

 

値引き率が大きい会社が素晴らしいのではありません。

しっかりと、妥当性のある価格をはじめから提示できる会社が素晴らしいのです。


そして、しっかりとした家の性能を担保出来る家づくりをする事が、住まい手にとっては、減額効果となるのです。

年間光熱費20万円かかる家を割引して安く売るのではなく、年間光熱費10万円の家を妥当な値段で、割引をしないで住まい手に提供する事が、『本当の値引き』なのです。

そこに日本の人達は気付くべき問題なのです。

 

 

2017年09月28日