三ツ星レストランと三ツ星HM・設計事務所

今日は、普段思っている事をブログにしてみます。

皆さんは、三ツ星レストランって行った事ありますか?

僕はありません(笑)

1つ星もありません(笑)

 

皆さんは三ツ星レストランに行くぞ!って誘われたら、どんな事を思い浮かべますか?

  • 絶対美味しい
  • 凄く高そう

この2つは必ず思う事ではないですかね?

 

三ツ星レストランとは、究極に美味しいから★★★なのではなく、

『★★★レストランの為だけに出かける価値がある』

という事のようです。

そこには、味や雰囲気、食材、料理の見た目なども評価基準なのでしょうかね?

 

ちょっと話変ります。

格付けというTV番組があります。

たまに観る事があるのですが、僕は思うのです。

人間の五感って簡単に騙されるんだなと(笑)

 

ここまで話をして、何が言いたいかというと、もし、設計事務所に★を付けるなら・・・

もし、ラファエル設計が三ツ星の設計事務所として認知されるなら、どんな事をすれば、僕に設計してもらいたいと思うのかな?と。

 

僕は、ハウスメーカーに依頼する人の心理という物を少し研究したいと思っています(笑)

住宅展示場に行くと、各メーカーは旗を掲げています。

  • 売り上げNO.1
  • 満足度1位

などなど。

これって、家の性能とかは度外視しても、この旗だけみて、五感が騙される人が多いと思うんですよね(笑)

 

もう、このメーカーは、すごいんだとか、満足させてくれそうとか・・・。

きっと、自分の中での★★★ハウスメーカーになってしまうのでしょう。

★★★だから、値段が高くても仕方がないとも思うのかもしれません。

 

ちょっと話を料理に戻しますが・・・

高級食材を使った料理に、人は高いお金を出してもいいという気持ちになります。

なので、例え美味しくなくても美味しいと思わなければやってられないという想いが勝手に出来上がりませんかね?


特に、お肉に関しては、高級ステーキをステーキソースや塩とかバルサミコソースで食べるより・・・

スーパーで500円くらいのステーキ(多少柔らかい必要はある)を「宮のたれ」で食べる方がよっぽど美味しく感じてしまう(笑)
栃木県民なら、この気持ちが分かるだろう(笑)

肉なんて、硬いか柔らかいかでしか、ほとんどの人は美味しいか判断出来ないと思われるので、
神戸牛にしても、松坂牛にしても・・・

決め手は宮のたれに決まっているよ。僕の中ではね(笑)

 

家の設計には、断熱性能を上げる部分で、窓の性能を高くするという考えがあります。

木製の窓でガラスはトリプル(3枚)にしたりすれば、値段は高いですが、性能は上がります。

早い話、お金を掛ければ簡単に高性能な高断熱仕様の家は出来るのです。

そんな家を沢山作れば話は早いというか、「凄い家を造っている会社」として認知もされるでしょう。

しかし、坪単価80~90万っていう家を購入できる人も沢山いるわけではない。

ハウスメーカー含めて、本当の高断熱住宅を日本中で造り始めれば、どんどん単価も安くなるとは思うのですが、

日本には、★★★レストランならぬ、いんちき★★★住宅展示場が沢山ある。

住宅を見るために、わざわざ足を運ぶ。

意味としては★★★と同じである(笑)

そして、目的のHm以外は、「ついで」になる。

正直、住宅展示場なんて、ほとんどが坪100万以上の仕様の為、同じような家を安価で建ててもらえるはずがないのです。


この会社の人達が、本気で日本の家づくりを変えようと思わなければ、いつまでたっても高気密高断熱の住宅は、富裕層にしか建てられないというイメージでしかないのです。

  • 値引き作戦
  • オプション無料作戦
  • 100万円相当無料作戦

これらで勝負しているのが大手ハウスメーカー。

 

良くこれらを見てください。

 

家の性能に対してではなく、自分たちの家を安売りして買ってもらっているのが分かりますよね?

つまり、その家に住む家族の未来の健康などは考慮されていないのですよ。


重要なのは値引きなのです。

 

三ツ星レストランが値引きしますか?(笑)

 

僕は、誰もがQ1.0住宅に住めるような日本になって欲しいと願っています。

その為には、家を建てようとしている人たちが、家の性能を見極める能力を養わなければいけないと思っています。

高気密高断熱住宅に、一歩足を踏み入れた瞬間に、住宅展示場とQ1.0住宅の違いがわかるはずです。

 

僕は、誰もがQ1.0住宅に住めるようになるには、いきなり坪80万以上の高断熱住宅をごり押ししても、ダメだと思っています。

理由は『高い』というイメージが圧倒的に勝るから。

ラファエル設計が行う、行ってきた高気密高断熱住宅は、低コストながら、光熱費を抑えたものになっています。

極端な話・・・

窓に何百万もかけて高断熱住宅としなくても、光熱費のかからない注文住宅の設計は可能なのです。

トリプルガラスを使用しなくても、真冬でも室温18℃近く行く設計だって出来るのです。

 

よく、断熱性能はあまり考えなくていいから、安い家を設計してくれ。

断熱性能は重要視していないから、デザイン重視の家にしたいという要望があります。

 

ラファエル設計の家づくりで、断熱性能は、命の基本仕様です。

なので、Q1.0以外の注文住宅をこの世に生み出す事は、今後ありません。

 

例えば、三ツ星レストランに行って・・・

100円ショップで買った包丁と鍋で美味しく調理してくれ。
その分、安くしてね。

とはいう人いないですよね(笑)

美味しい料理を提供するお店というのは、ストウブの鍋を使ったりしているはずです。

それはそのお店の、美味しい料理を提供する為の基本仕様の一部なのですよね。

 

ハウスメーカーなどの設計した図面を見ると、窓はアルミ樹脂が基本だったりする。
勿論、自然素材なんて一切使っていない。

それで家の値段は2000~3000万以上する。

それだもん、値引きしたって、それが本当の値段のちょっと高いくらいの状態なのですよ(笑)

 

ラファエル設計は三ツ星設計事務所ではありませんが、

ラーメン屋での、麺硬めとか、味濃いめとかの注文の様に・・・

断熱性能に係わる部分に対する要求(断熱材を薄くする事)は一切受け入れません(笑)

天井・屋根は基本的に300mm以上としますが、これを400mmにしてくれといっても、それは熱貫流にあまり影響されないので、他の部分の性能UP提案をすると思いますがね。

断熱性能も高いが家の値段も高くて、光熱費も高いのでは全く意味がない。

健康面では意味があるが、それは設計が下手という事になる。

 

ラファエル設計は、建てる前に室温が分かるという取り組みを行っています。

ちなみに下記は左がラファエル設計の家で、右が長期優良住宅にも認定される次世代省エネの家です。

両方、無暖房です。

ラファエル設計の考えるQ1.0住宅は・・・

  • 吹抜けの有無問題
  • 床暖房の有無問題

などなど・・・

意味のない議論にするくらいの戦闘力を持った、注文住宅です。

床暖房が無くても床の表面温度は外気温マイナス5.2℃でも20℃あります。

吹抜けがあっても、無暖房で20℃行くような設計が可能です。

 

これから、窓の性能を良くしても室温が上がる訳でも、光熱費が安くなるわけでもないというページを沢山作る予定です。

日本でもそこまで考えてやっていないというくらいの室温・温熱シミュレーション目指して頑張ります。

 

2018年03月29日