Q1.0住宅完成!そして完了検査

Q1.0住宅がいよいよ完成し、本日は完了検査でした。

浄化槽が補助金絡みでバタバタでしたが、何とか検査を受けられました。

完了検査とは、図面通りに完成していれば何の問題はなく、

24時間換気扇や給気口などが図面通り設置されているか、

火災報知器が図面通りついているか、

バルコニーの高さは1100以上取れているか、

建物と敷地の離れは図面通りか・・・

などなど。

これらを確認申請を提出した機関が検査しに来ます。

これ、マンションですと、消防と建築で午前・午後で開始され、ほぼ全室見たりするので、意外と歩くのが大変(笑)

住宅はそんなに大変ではなく、僕は計画変更になるような事とかしないので、いつも円滑に終わります(笑)

まあ、結果は当然ながら合格です。

たまに、階段の有効幅員が取れなくなるとか、話聞きますが、そんなのあり得ないですよね
(;´∀`)

設計図ではなく、絵を描いていたんですか?って言いたくなりますよね。

住宅の場合、そんなに細かい図面を描かない所多いので、それらが要因の1つかもしれませんが・・・。

 

僕は数十枚図面を描くので、大工さんは結構読み切れていない部分も出てくるのは仕方がないのですが、

それらを踏まえての監理を行います。

 

Q1.0住宅の性能ですが、お客様と一緒に「赤外線カメラ」でほぼ全部を見て回り、
各室の床・壁・天井の表面温度がほぼ一緒というのを確認していただきました。

平面図など、お見せ出来ないのですが、吹抜けもなく、各室が個室になってしまうような間取りでもありますが、

北側の納戸と南側の各室とでほぼ同じ19℃~20℃台でした。

一階も、西日が当たり始めた南のダイニングは22℃くらいありましたが、他は19~20℃くらいでした。

玄関は18~19℃くらいでしたね。

玄関タイルも表面温度18℃ありましたので、本当に何処も同じような温度でした。

4/1日から温湿度計を1階リビングに設置しまして、今日までの最低室温、最高室温をチェック出来るのですが、

人が住んでいない状態で、最低室温は17.6℃でしたので、相当性能が良い事が分かります。

 

何故かというと、どんなに最強の高断熱住宅を造ったとしても、外気温が0℃なら、室温も0℃に向かって行きます。

でも、それは理屈の話であって、高断熱の住宅は、そうはなりません。

それは、外気温に近付こうとするスピードがとても遅いからです。

サーモスの水筒とか、熱々のコーヒーを朝入れても、夕方までも熱いですよね?

つまり、高断熱住宅というは、「保温性が高い」って事なのです。

保温性が高い+家の中には照明や家電や人間など、発熱するものが沢山あるので、外気温に近付こうとするスピードが遅いって事なのです。

しかし、入居前というのは、内部発熱が無いし、頼りになるのは太陽のみです。


今、外気温自体もそんなに寒いわけではないので、家全体も暖まりやすいとは思いますが、北側の納戸とかトイレも他と同じ様な温度というのは、正直驚きですよね。

だって、ドアは閉じた状態なのですから(笑)

家の隙間を表す気密性能であるC値も0.44という、家全体でハガキ1枚にも満たない隙間数値を出せたのも大きな要因だと思います。ハガキ半分ちょっとって感じです。

一般的な工務店さんはハガキ2枚とか3枚分くらいの隙間が多いみたいですね。

兎に角、保温力はとても高いという事ですね。

それはしっかりとサーモカメラで見える化しましたので、とりあえず安心はしていただけたのかなと思います。

 

基本的に、足元と頭付近で2℃の温度差を感じると、局所不快感というのが生じます。

4℃が限界と言われています。

一級建築士の問題でも出題されます。

卒業式や入学式で体育館などに行くと、足元寒くて仕方がないって思いますよね?

それが局所不快です。

床暖房なども、実は生じます。

足元暖かくて、頭付近が寒いという。

 

皆さん、高気密高断熱という家に「冬暖かい」「夏涼しい」を求めると思いますが、

本当に理想的な環境というのは、「暑くもなく、寒くもない」という

『何も感じない状態』

というのが理想なのです。

なので、床暖房とか、もの凄く否定派のラファエル設計です(笑)

 

温熱環境というのは、誰もが同じ様に「快適」となるかというと、そうではありません。


何故なら、動いている人、寝そべっている人とでは、発熱量が違うから。

なので、本当に理想的な家というのは、「着衣量」によって温度コントロールできる環境が良いのです。

暑ければ一枚脱ぐ、

寒ければ一枚着る

みたいなね。

 

時間開いたら、新住協のマスター会員と登録申請しなければ!!

新住協のQ1.0住宅を造る会社として

全国でマスター会員として登録しているのは全国で60社くらいしかありません。

Q1.0住宅というのは、単純に次世代省エネ住宅の40%以上エネルギーを削減できる事だけではなく、

落雷によっての火災なども考慮した設計となっています。

落雷火事による話は別の機会で取り上げます。

 

いずれにしても、自然素材のQ1.0住宅って、本当に空気感・匂いが全然違いますよ~

 

是非、自然素材を使ったラファエル設計のQ1.0住宅に住んでみてはいかがでしょうか?

2018年04月09日