ハウスメーカーより安価で高性能な家が欲しい
『ハウスメーカーより安価で高性能な家が欲しい』
と望む方が、最近増えてきたように思います。
とても良い傾向ですよね。
最近、ブログでもよく書いている事なのですが、ハウスメーカーで建てるメリットは、今の所全然ないと感じるのが本音なのですが、ハウスメーカーって、展示場があったりするので、見学して見たままのものが建てられるというメリットはありますよね。
200万円分プレゼントとか、500万サービスするとか、1000万サービスします!というのに騙されないでくださいね。
まあ、それは、実績が沢山ある工務店とかなら、お客様の元へ案内してもらえたり、自社でもショールーム持っている工務店もありますしね。
まあ、総合的に判断して、ハウスメーカーで建てる大きなメリットは、家の性能の面で考えると、全然ないですよね。
よく、ハウスメーカー別で、UA値とかQ値の性能表みたいなものを作られる人がいて、とても分析力に長けた、すごい人だなと思いますが、これも連日のようにブログで書いてますが、単にUA値やQ値を比較しても、本当の性能は見えてこないという事です。
例えば・・・
①南の窓が小さく、UAが0.4
②南の窓が大きく、UAが0.4
これは・・・
②の方が、同じUA値でも、室温も高くなりますし、冬暖かいです。
①の方は、冬寒くて、エアコンつけて乾燥して、風邪ひくパターンが多くなりますが、夏は涼しいと思います。
つまり・・・
①は「冬寒く、夏涼しい家」
②は「冬暖かく、夏暑い家」
となるわけです。
よく、広告などで「冬暖かく、夏涼しい家」と書いてある次世代省エネ基準クリア!というのを目にしますが、
実際の住まいは、①か②のどっちかです(笑)
UA値やQ値でしか判断材料がない場合、UA値0.5以下で高断熱住宅をうたっているのをみた場合・・・
①か②だと思った方が、住んでから「思ったよりも寒い」「思ったよりも暑い」という事にならずに済みます。
このような①と②の比較をした時、光熱費が高くなるのは①です。
※あくまでも、各部位に断熱材が施工されていて、全く同じ家の比較をした場合です。
①南の窓が小さく、UAが0.4
②南の窓が大きく、UAが0.4
UAが同じという事は、損失の平均が同じで、後は、室温を何で上げるのか?という考えになります。
つまり、日射熱です。
日本の場合、12~2月の光熱費が一番高くなる時期です。
多くの人は1月か2月の光熱費が一番高いはずです。
理由は、暖房を使うからです。
暖房と冷房を考えた場合、暖房エネルギーの方が、はるかに高いのですね。
だから、エアコンを一日中つけっぱなしの方が電気代安いか高いかという話は、「冷房」に限っての話なのですよ。
断熱性能が高い家は、冬につけっぱなしでも、稼働時間が短いので、そこまで高くはなりませんが、アイドリング状態で電気代は食いますよね。
「稼働しない」が一番電気代がかからないのは当たり前と分かりますよね?(笑)
なので、冬の日射取得と、夏の日射遮蔽(日射カット)の両方が必要なのです。
先ほどの①と②のように、UA値やQ値だけ見て、性能が良い・悪いを判断するのは間違ってませんが。
「エネルギー」の事は一切考えられていないのがUa値とQ値です。
よく、一条工務店は性能がよいというのを、このUA値とQ値で判断されている事が多いようですが、実際の光熱費や家の暖かさというのは、正確に判断出来ません。
これは、実際にQPEXやホームズ君で計算すればわかる事ですが、UaやQ値が良くても・・・
要は・・・
『全体的な窓が小さく(少なく)UA0.3の家』と『日射取得と日射遮蔽がよく考えられたUA値0.5の家』
では、光熱費がUA0.5の家の方が、性能悪いのに、安くなったりします。
スポーツに例えるなら、チームの平均年俸が高いチームが優勝できなくて、平均年俸が安いチームが優勝する・・・
みたいな感じですかね(笑)
実際にイメージしやすいとすれば・・・
『全く窓のない家UA0.2』と『窓がある家UA0.4』
性能は全く窓がない家が上ですが、快適と思えないですよね?(笑)
全く窓がない家は法律上作れませんが、イメージするとそんな感じです。
ラファエル設計は、Q1.0住宅しか設計しませんので、Ua値が0.4は普通に切る設計が、普通に出来ます。
heat20の0.34を超えるG2グレードを超える設計というのを何が何でも目指していません。
理由は、Ua0.4以下くらいになると、エネルギーとの付き合い方がとても重要になってくるからですね。
このエネルギーをしっかり考える事が出来ると、例えばUA0.3くらいを実現させるコストよりも、低コストで、高性能なQ1.0住宅を設計・提案する事が可能になってくるのですよね。
こういうのを、本当のローコストを考えるって事なんじゃないかと思うんですけどね。
最近の自然災害は、地球温暖化による因果関係がとても大きく関係していると思うんです。
それを証明できるものはありませんが・・・。
『低炭素』『脱炭素』社会に向けて、世界は動き出しています。
低炭素住宅というのもありますが、どこらへんが低炭素なのか微妙だと思える感じなのですが・・・
やっぱり、Q1.0住宅を出来るだけ安価に、多くの人に提供できる家づくりが、日本にとっても、地球環境にとっても、良い事だと思うんですよね。
下記を見ていただきたいのですが、省エネ基準より少し左に位置するのが低炭素住宅です。
その低炭素よりも遥か左に位置するのがQ1.0住宅です。
そもそも、クソ激アマ基準の「省エネ基準」より少しだけエネルギー削減の家を「低炭素」と言えるのか?
という所が疑問な所です。
省エネ基準より10%エネルギー削減になるのが低炭素です。
※僕から言わせれば「高炭素」
省エネ基準より40%以上エネルギー削減になるのがQ1.0住宅レベル1です。
下記は、少し前に竣工したQ1.0住宅の性能ですが、次世代省エネ基準の使用エネルギーより約85%もエネルギー削減できる設計なんですよね。
Q1.0住宅レベル3になります。
ちなみに、Q値とUA値は↓
↓年間の平均自然温度差は9.5℃です。
これ、トリプルガラス使用してないですからね。
付加断熱(ダブル断熱)はしてますがね。
トリプルガラス使用しなくても、栃木県(5地域)では十分な性能です。
この家、坪単価にすると70万くらいです。
すごいぶっちゃけ話してます(笑)
施主様の外装・内装のこだわりがあったので、若干高くなっていますがね。
お金出せば、UA値0.27とかを簡単に目指せます。
トリプルガラスを採用すれば、UA値も0.3以下になるでしょう。
でも、『予算内で高性能な家』を追求する事が重要だと思っています。
施主様の予算を自由に使って、設計者の自己満足の設計するとかありえないですよね
(^_^;)
勿論、外観や間取りも満足していただいています。
予算内であれば、トリプルガラスを採用すればいいのか?というと、ここはシミュレーションしたり、そこに掛けるコストでどれくらいのエネルギー削減になるのか?というのを自問自答します。
下記はQPEXでの上記Q1.0住宅の『燃費』です。
年間で冷暖房費が、約¥23,000です。
ここに、全て外付けブラインドを設置したりするのはアホとしか言いようがありません(笑)
だって、冷房費は年間で約¥8,000円なのですから(笑)
\年間8,000円の為に数百万かけて外付けブラインド設置したりするのはどうかと思いますよね。
30年間でも24万ですよ。
下記はホームズ君での別な家の年間冷暖房費(つけっぱなし)です。
年間¥15,000です。
まあ、予算が結構あって、とことん高気密高断熱を追求した家を目指せることが出来れば、それは設計者としてもwelcomeです。
ただ、そうなると、高気密高断熱住宅は「富裕層だけの特産物」となってしまいます。
家づくりというのは、UA値やQ値を競い合って、良い数値出して「すげ~」って思われるのが重要ではありません。
坪80万以上の予算がある人の設計を請け負ったとしても、コスト削減は当たり前に考える事です。
何だか今はUA値とかQ値合戦みたいな気がしますね。
数値低い方が勝ち~~みたいな。
予算は勿論重要ですけど、低予算だからと言って、Q1.0住宅が手の届かないものだとは思って欲しくないのです。
UA値やQ値が、数値上そこまで良くなくても、エネルギーが削減できるQ1.0住宅であれば、エアコン可動だって少ないですから「健康」でいられる確率は高いと思っています。
環境としても、悪くないはずです。
全てにおいて、超最低スペックの、超ローコストハウスメーカーよりは高くなると思いますが・・・
それは当たり前です。
その人たちは、シーリングが必要な所にも充填しなかったり、断熱施工だって、実際に調査すると、かなりいい加減です。
なので、そもそもそういった会社と同じ天秤にかけて、コスト比較をされたのでは、負けるに決まっています(笑)
最後に誤解のないように言いますが、大手のハウスメーカーで建てるより、安価で高性能な家が出来るのは、確実です。
200万円分プレゼントとか、500万サービスするとか、1000万サービスします!と言った会社があったとしても、
恐らく、それより安く出来ます。
ホント、今なら○○プレゼントとか・・・
あほか!!って思いますよね。
仮に全財産が1万円しかないのに、親戚の子にお年玉1万円あげるという凄い人はいないですよね(笑)
ハウスメーカーだって、利益が出なければ倒産します。
○○プレゼントって出来るくらいの予算を、普段ボッタクっているという事です。
(言い方的に苦情来そうだな・・・)
全く同じ家を建てた時、タイミングでAさんは200万得したり、Bさんは100万得して、Cさんは普通に契約って・・・
Cさん可哀想すぎでしょ(;´∀`)
Bさんも、Aさんの話を聞いたら納得いかないですよね。
と言うわけで、ラファエル設計は、初めから適正価格を提示させていただきます。
値引きされないと誠意がないと感じる方に対して、設計をする気は全くありません。
ラファエル設計は、僕が全て、打合せから行います。
ハウスメーカーのように、素人の営業が間取りを考える訳ではありません(笑)
室温シミュレーションなどをお見せしながら、楽しく家づくりを進めていくのがモットーです。
ハウスメーカーより、安価で高性能な家が欲しい場合、ラファエル設計にご相談ください。
今日も、セミナーで話が出来るような内容を長々と書いちゃいました(笑)
読むの疲れるでしょうけど、許してください!