帝王切開出産は5件に1件 ママたちに残る心の傷

Yahoo!ニュースにこんなタイトルの記事があった。
「帝王切開出産は5件に1件 ママたちに残る心の傷」

ざっくり内容を説明すると・・・


 

帝王切開による出産が増えていて、日本の一般病院では20%を超え、30年前のおよそ3倍という事。

で、帝王切開での出産をした場合、心に傷を負うママさんがいて、子育てに深刻な影響を及ぼすケースがあるという。

母になった笑顔の下に隠された本音は何か?
彼女たちに寄り添う人たちには何が見えているのだろうか?

5人に1人が帝王切開で出産している日本。


 

という事。

記事にはこんな事もかいてある。
「テレビで自然分娩(経腟分娩)のシーンが出てくると、見ていられなかった。インターネットでも、そうした情報は目にするのがつらくて。なぜ、自分は下から産めなかったんだろうと」

 

さらにはこんな事も書いてあった。
ざっくり書きますが・・・

「1人目は帝王切開だったけど、マタニティーヨガに通うなど体調管理に努め、2人目は自然分娩出来る病院を見つけて、第2子の出産を待った。」

しかし・・・

「10か月後、予定日を過ぎても陣痛が来なくて、医師の勧めで再び帝王切開で出産したけど、1人目の反省もあって、体づくりに励んでいたのに同じ事になったので、精神的に更につらかった」
という事。

 

それから1年以上過ぎて、かわいい子供を2人授かってありがたいと日に日に思いは強くなるけど、「自然分娩できなかった」という心のざらつきは消えていないらしい。

 

別な人は、「帝王切開で産んだ我が子が憎い」らしく、カウンセラーの方に

「私を人殺しにしないでください」

と訴える人もいるみたいです。

 

正直、これを見た時、ずいぶん幸せな悩みで、心を病むママがいるもんだと思いましたよね。

帝王切開が出産ではないと思っているのだろうか?

「産む」という段階を踏めるのは、実は限られた人のみなのですよ。

正確に言うと、「生きた我が子を産む」という段階。

 

限られたと言っても、ほとんどの人がその段階を踏めると思いますが、

「生きた我が子を産む」という事が、人によっては、もの凄く難しく、それにすら至らない女性もいる事を、知った方がいい。

ママになりたくてもなれない女性だっている。

子どもを諦めた夫婦だっている。

流産や死産を乗り越えて、ママになった女性だっている。

 

我が子が出来ただけでも、喜ばしい事なのですが、人間は欲張りですから、我が子が誕生した喜びに満足すれば、今度はその過程までも「自分が考える上で満足できる」ストーリーを描く。

だから、何故自然分娩出来なかったのか?と考える。

ただ、これには、第三者の発言からそうなったりする。
クソ野郎な姑とか、年寄りですよね。

まるで自然分娩じゃない出産が、まともじゃないように考えている奴ら。
人達っていいたいけど、あえて「奴ら」っていいます(笑)

『どうしてまともに産めなかったの』
『陣痛がなくて楽でよかったね』

という事を言ってくるわけですよね。

 

帝王切開を知らない人はいないと思うが、帝王切開は、赤ちゃんや母体が危険と判断されたら行うわけですよね。

 

妻は、看護師なので、自然分娩にこだわり、出産に時間がかかり、脳に酸素が行かなくなって、長く生きられない赤ちゃんを出産する事になったりする事例を数多く見てきたので、双子を出産するにあたり、初めから帝王切開を選択しましたし、僕も異論はまったくありませんでした。

やっぱり、出産の過程で生涯が出てしまった赤ちゃんのママは、ほとんど病室に来なくなるようです。

 

僕は正直、男なのでママになった女性の気持ちを100%分かっていないのかもしれませんが、あえて言います。

出産方法をこうしたい!って決めるのは、ハッキリ言って自己満足だと思っています。

思い出作りみたいな出産が出来る人はいいですが、出産て基本的に「命がけ」ですよね。


帝王切開だって、身体にメスを入れるわけですから、その出来た傷は、安全に我が子をこの世に誕生させたという
「勲章」
ですよ。

何を恥じる事がある?

自然分娩で、苦しんで産まなきゃ満足できないのですか?

 

何故、我が子を憎いと思う?

 

 

それは、自分の思い通りに行かなかった事に対する怒りを、子どもに向けているだけじゃないですか?

お腹の下に出来た傷を見て、我が子に会えた時の喜びを思い出してくださいよ。

 

我が家は、双子だった為、1か月ちょい早い出産となりました。

勿論陣痛は来ていません。

しかし、妻は、足などが、かなりの水ぶくれで苦しんでいました。

後1週間お腹の中で育てたかったというのはありましたが、「安全性」を選択しました。

 

その結果、2人とも2000gくらいで小さく産まれてしまい、その後体重減りますから娘は保育器生活となり、帰宅も1週間遅くなりましたし、今も、身体の大きさは4歳ながら、ようやく3歳くらいの大きさです。


でも、それは結果論です。

 

自然分娩で下から生まれようが、帝王切開で生まれようが、子どもにとっては関係ない話です。

大昔は、危険だろうが何だろうが、今ほどの設備は研究結果はありませんでしたから、誰もが自然分娩での出産だったかもしれません。

そして、それが「出産」というものの「当たり前」だったかもしれませんし、今でも当たり前かもしれません。

でも今は、帝王切開という選択肢が出来た事によって、帝王切開もまた、「当たり前」の出産でもあるわけです。

 

時代と共に、「当たり前」は進化するのですよ。

 

今の時代と、ママと赤ちゃんにとって、最適な出産方法が、その人にとっての「当たり前」なのです。

ですから、「当たり前」は人によって大きく違うという事ですよ。

 

ちょっと話がズレますが、高気密高断熱が当たり前と思っている僕と、そうでない人。

アトピーなどを改善させるために、高気密高断熱&自然素材の家を建てる人と、
アレルギーありながら、ビニルクロスなど、自然素材の家じゃない家を建てる人・・・

耐震等級3は当たり前と思う僕と、そうでない人。

地震を「確率論」で語る人。

 

色々な人がいるわけです。

 

出産だって、我が家のように、子どもが生きたまま生まれてくれれば、出産方法なんてどうだっていいという人。
助産所で、アットホームな雰囲気で出産したいと思う人。
帝王切開なんてありえないと思う人。

 

色んな人がいるので、どれが正解という話も全然ありません。

 

出産というのは、地獄の育児の始まりでもあります。

人によって、子どもの性格は違いますので、地獄の育児なのか天国のような育児なのかは分かりませんが、我が家は地獄以外の何ものでもありませんでした。

基本、寝ている時以外は、泣いているのではなく、「泣き叫んでいる」のですから(笑)

起きた瞬間から泣き続けているのですよ。

抱っこして布団に置けば泣いて起きる。

熱出した時は、基本抱っこ。
座れば泣いて起きる。
僕は10時間立ったまま抱っこし続けたりしてましたよ(笑)

夜泣きが凄まじく、夜中ドライブでチャイルドシートで寝かしたりなんて事もありました。

1時間かけて寝かして、ようやく布団に置けたと思ったら、片方が泣いて、寝かした方がまた起きて、30分寝かしつけ延長なんて事もしょっちゅうでした(笑)

なので、正直いうと、寝ている時以外、可愛いと思えた事はほとんどありませんでした。

 

妻はストレスから全身じんましんになり、夜中、僕と泣きながら抱っこしたりなんて時もありました。
僕は泣いてませんが(笑)泣きたかったけど・・・。

 

もしかすると、帝王切開で産んだから、子どもの復讐だったのか?(笑)
って、このブログを書きながら冗談を言えるくらいに、今ではずいぶん楽ですが、出かけると最悪なくらいに大変です。
なので、基本的に出かけたりしたくありません(笑)

 

まあ、そんなわけで、出産が育児のスタートと考えるならば、始まりは大切かもしれませんが、スタートの事なんか忘れるくらいに、その先は長いわけです。

育児のゴールが、子どもが社会人になるまでとするならばね。

出産の事よりも、我が子がどんな子に育つのか楽しみながら育児をしたり、親孝行してもらえるような育て方をしていけばいいのではないでしょうかね?

出産方法を恨んだりするより、我が子の未来を考えましょうよ。

帝王切開が「心の傷」と思うなら、その傷に効く特効薬は「自然分娩」しかないと思います。

なので、2連続帝王切開の人は、傷を広げるだけになってしまい、3人目が出来ない限り、傷は癒えません。

 

人間の身体は、「自然治癒力」というものが備わっています。

 

帝王切開を傷だと思う人は、自分で自分に傷を作っているに過ぎませんよね。

傷だと思わなければ、初めから心の傷なんて出来ませんし、出来るのは「勲章の傷」です。

途中からでも、心の傷と思わなくなれば、自然分娩という名の特効薬がなくても、傷は癒えませんかね?

 

自分の思い通りにならない事に対して、殺意まで芽生えるような親が自分だとしたら、それは子供もそのように成長してしまうかもしれませんよ。

育児に対しても、自分の思い通りにならない事で、子どもを叱ったりすると、子どもの成長過程でもそういった性格になってしまう可能性だってあるし、親になった時、同じ事をしているかもしれません。

 

まあ、いずれにしても、「出産」というのは、女性誰もが経験出来るものではありません。

母親になりたくてもなれない人がいる中で、母親になれているのです。

 

帝王切開で産むことになった事を、自分のせいだと思うママもいるかもしれません。

それは、ママのせいではありません。
子どものせいでもありません。

〇〇のせいって、何か悪い事に対しての責任の話です。

 

自然分娩が「正常」
帝王切開が「異常」

こう思うから、〇〇のせいって考えが生まれるのですよ。

自然分娩も「正常」
帝王切開も「正常」

こう思う事が大切じゃないでしょうか?

出産に対して、無事に我が子に対面出来れば、何も悪い事なんてないのではないでしょうか?

 

我が子を虐待するクソな奴らもいますが、病気になったり、アレルギーになったり、我が子を強い子に産んであげられなかったとか思うのも、ママのせいとかではありませんよね。


病気になるのはウイルスのせいだし、アレルギーになったりするのは、家の中のカビとかダニのせいです。

 

でもまあ、自分以外の数名で、陣痛とかの話で盛り上がっていたら、自分だけ蚊帳の外って感じですが、それに対して負い目や劣等感を感じる事は全くないですよね。

僕はそう思います。

 

 

このニュースの記事は↓です

https://news.yahoo.co.jp/feature/1034

 

2018年08月18日