屋根工事完了

切妻屋根の南側はエコテクノルーフ(太陽光一体型屋根)

北側は横暖ルーフαSです。

棟部材やけらば部材も全て板金で納めているので、非常に美しい納まりでキレイです!
一般の人はちょっと分からないかもしれませんが・・・(笑)
こうなるように、屋根の出とか、細かく設計しています。

 

ここで非常に重要な工事部分を公開します!

写真の中央に見える黒いL字部分は、換気棟となり、屋根の下側を通気出来るようになっています。

 

ラファエル設計は、屋根全面の通気を可能とする為、端から端まで通気部材にします。
ちょっとコストUPになるのですが、屋根が腐るよりいいですよね?(笑)

 

このような通気を、『小屋裏換気』って言い方をしますが、屋根の出が無いようなお宅ですと、この小屋裏換気をやっていないという、クレイジーな工務店もいます。

これは、非常に重要なものです。

ラファエル設計の場合、土台の下を通期の入口として、外壁を通って、この棟で排気されるようにしています。

これにより、空気が停滞する部分が無くなり、壁体内結露を防止する事が出来ます。

ハウスメーカー初め、通気層は15~18mmですが、ラファエル設計の場合30mmです。

約、2倍の通気層となります。

ここら辺も、普通は見えなくなる部分ですし、普通の一般方が説明も受けないような部分です。

この通気層が、本当に大切な部分なのですが、キチンとした説明を受けている人ってどれくらいいますかね?

100年家を持たせるには、こういった所に対して、如何にアプローチ出来るかです。

通気が出来る、出来ない、ではなく・・・

通気量が足りるのかどうか?

と考えるのが設計です。

 

こういった部分が、キチンと監理出来るか、工務店の施工方法はどうなのか?

僕の様な設計士に依頼せず、

「自分は素人だけど、ネットで情報収集して、自分で監理すれば、予算を浮かすことが出来る」

と考える人にとって「限界」を感じる所です。

というか、素人の人達の集まりのネット掲示板では絶対に解決できない内容でもあります。

 

現在の外壁はサイディングが多いと思いますが、通常は「通気工法」というものを採用されます。

ウレタンを使用すれば大丈夫とか、断熱材によって決めるものではありません。

下記に解説しますので、興味のある方は読んでみてください。

 

ネット掲示板では解決できないような事を書きました。

通気層工法の湿気の放散・雨水の排水の仕組み(イメージ縦断面図)
通気層は湿気を逃がす役割を担います。※出典:デユポン タイペック カタログ
通気層が取れなくなるダメな施工(横胴縁)
茶色の部分が木材で胴縁と言います。
横に取りつけてあるので「横胴縁」といいます。
赤くなっているのは、矢印の向きに湿気が逃げて行かない事を表しています。
こういう施工をしちゃうなら、ウレタンは有効かもしれませんが、そもそもこんな施工してたら経年劣化以前の問題で劣化します。
通気層が取れる最適な施工(横胴縁)
窓廻りが特に、通気が遮断されるポイントなので、横胴縁をさっきみたいにぶつける人が多いんですよね。
下図のように通気が出来れば、OKです。
グラスウールでも、全く問題ありません。
通気層が取れなくなるダメな施工(縦胴縁)
茶色の部分が木材で胴縁と言います。縦に取りつけてあるので「縦胴縁」といいます。
赤くなっているのは、矢印の向きに湿気が逃げて行かない事を表しています。
先ほど同様、こういう施工をしちゃうなら、ウレタンは有効かもしれませんが、そもそもこんな施工してたら経年劣化以前の問題で劣化します。
やはり、窓廻りでこういった事が起きやすいです。
初めて付き合う職人さんにはこの辺をしっかり説明しないといけません。
僕に依頼する設計監理というのは、こういった所もチェックします。
こういった所に、住まい手はお金を出さずに、自分でチェック出来ますかね?
通気層が取れる最適な施工(縦胴縁)
窓廻りで縦胴縁を離します。
こうする事で、通気が正常に働きます。
これもまた、グラスウールでも全く問題ありません。

 

2019年01月23日