コンクリート打設
さて、いよいよコンクリート打設です。
朝8:30分・・・
南側の山によって、去年に調査した通り、太陽が隠れてしまっています。
よって、めちゃくちゃ寒かったです(笑)
下記の様に、精米機みたいに、コメを入れるのが生コンみたいな感じで、ポンプ車に生コンを送ります。
遠い所から打設していきます。
9:30分くらいになってくると、1階にも陽が当たるようになります。
これによって、設計を考えたポイントでもありました。
コンクリートの検査も当然行います。
空気量や塩化物量、コンクリートの柔らかさなどを試験します。
指定通りに生コンが造られているか?を試験するわけです。
↓準備中
空気量は4.5%(許容±1.5)以内でOK。
凍結への抗性を高めたり、、施工性を良くするために、一般的に4.5%の空気量が、生コン中に混入されています。この空気量が多くなると強度や耐久性が低下します。
コンクリートの柔らかさもOK。
スランプ値といって、数値が大きくなるほど柔らかくなり、流動性は良くなるけど材料分離しやすくなります。
基本的には、小さいスランプ値が望ましいです。(施工ができる範囲内で)
塩化物量0.3以下、コンクリート温度も12.9℃でOK。
コンクリート中の塩化物によって、鉄筋は腐食しやすくなるため、その量が制限さ
れています。
その値が0.30 kg/m3です。
強度試験の為のテストピースも6本とります。
取り合えず、試験結果はOk!
僕は色々監理作業があります(笑)
打設に関しては、生コン車が何台かできます。
で、初めに打った所と、後に打つ所という箇所が生じます。
当然、初めに打った所は、固まり始めます。
こういうのを「打ち重ね時間」といいます。
そして、それは決められています。
この時期(外気温25℃以下)は2.5時間。
それ以外は2時間です。
これをしっかり監理しないと「コールドジョイント」というのが生じて、簡単に説明すると、先に打ち込まれたコンクリートと後に打ち込まれたコンクリートが、一体にならない事をイメージしてもらえればOKです。
でね、僕は、これをコンクリートの表面温度によって、打設計画をしています。
先に打った範囲が、隣家などによって影になり、後に打った範囲は太陽にさらされているとします。
すると、影の部分と影じゃない部分で、10℃くらいコンクリートの表面温度は異なります。
勿論、温度が高い方が早く固まります。
なので、ラファエル設計は、影の影響などを考慮して、生コンを打ってもらうよう指示をします。
↓早い段階で打ち終わった日向の部分。8.4℃
↓その隣の影の部分(1.1℃)
こんなに違います。
まあ、朝から夜まで現場にいました。
コンクリートも無事打設完了で、金ゴテて仕上げて完了。
今回、基礎工事を全うしてくださった、職人の皆様です。
一番右は弟です(笑)
夜、養生
次からは、養生の為の屋根を作ろう・・・
今回の基礎工事、職人さんたちの「笑顔」がとても見られたと感じました。
素晴らしい基礎工事・・・
本当にありがとうございました。
次は大工さんへバトンタッチです。
27日に土台敷の工事が始まります。