モラルハザードとクライシスマネジメント

いきなりですが・・・

 

2017年(H29)一級建築士、学科「計画」から問題です。

 

〔N o.1〕 技術者の倫理等の用語に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.「公益確保の責務」は、技術者の倫理的義務の一つであり、「公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮すること」をいう。

2.「リスクマネジメント」は、危機事態が生じた後に速やかに実施するものであり、被害の最小化、被害の拡大防止、二次被害の防止等が目的となる。

3.「モラルハザード」は、保険の領域から派生した概念で、近年では、一般に、「倫理観の欠如」と訳され、企業等が節度なく利益を追求する状態をいう。

4.「不遵守行為」は、個人及び組織を含めて意図的に法令や条例等に従わない行為をいう

 

 

 

正解(最も不適当なもの)はです。

2番の説明は、「クライシスマネジメント」に関する記述です。

リスクマネジメントというのは、危機事態の発生を予防するためのリスクの分析方法等が概念の中心で、リスクについて組織を指揮統制する為の活動と定義されています。

 

こんな問題が、初出題でいきなり出てくるのが多い「計画」科目は、僕が「実務とは関係ない雑学」と考え、一番苦手でもあった科目です。

 

今日は、この問題を出題するのが目的ではなく・・・

 

この中の「モラルハザード」と「クライシスマネジメント」「リスクマネジメント」について考えて見たいと思います。

まず、ここ数日で本当にリアルバイオハザードの世界に変貌を遂げているような日本ですが・・・

最近のニュースで驚愕なのは、70歳の女性が、インフル陰性で、熱などもあったのに旅行に行き、結果コロナ感染してましたという・・・

「あなた、70年間何を学んできたの?」

というレベルの行動です。

 

完全に自分の事しか考えていないし、コロナをまき散らす人間凶器な状態です。

 

「モラルハザード」というのは、元々保険固有の概念であり、ようは、

保険に加入しているからと言って、安心して、意識が薄れ、結果として危険な状態になってしまう事を指していましたが、

近年では保険の領域に限定される事なく・・・

「倫理観(感)の欠如」と訳されるようになっております。

 

まあ、この女性にしても、政府にしてもそうなのですが・・・

 

  • クライシスマネジメント=危機管理
  • モラルハザード=倫理感がダメ(モラルの危機)
  • リスクマネジメント=リスクを組織的に管理

 

これらが全部ダメダメな気がしてます。

 

「クライシス」と言えば、僕の中では「FANATIC♢CRISIS」という大好きなバンドが連想されますが・・・

クライシスというのは、「既に起きてしまった損失」で不倫の東●は、損失を極小化出来ていませんので、クライシスマネジメントが出来ていないという事になりますし、コロナに関しては全くもって出来ていませんよね。

まあ、イベントなどの中止が相次いできましたが、遅いくらいですよね。

 

「リスク」というのは、損失の予測であり、事前に対応するべきなのがリスクマネジメントというものであり、コロナに関しては、専門家ですらこれを楽観視していたという感じですよね。

 

モラルハザードは、兎に角、咳をしていたらマスクをするとか、熱があったら旅行には行かないとか、

モラルは、道徳とか倫理的な意味合いで使われると思いますが、言ってみれば、マスクをするとかの話は「マナー」の問題でもありますよね。

 

僕が今回言いたいのは・・・

こういったマネジメント用語があるくせに、「政府」がまず出来ていない事に、問題を感じます。


クルーズ船の陰性だった人、多分数日後、陽性になってる確率高いですよね。

 

取り合えず、今の日本は、基本的に仕事や学校なども、すべて停止させれば良いのだと感じています。

 

それは難しいかもしれないけど、発症しても症状は軽かったりするから甘く見るような報道とか・・・

 

って思いますよホント。

 

今、新薬について、約3週間で結果が出るみたいだけど・・・

う~~ん・・・

とても心配過ぎる。

 

双子たちを幼稚園に通わせるのも止めたいくらいな心境です。

2020年02月21日