「信じる」という事

本日、お客様がGoogleの口コミに投稿してくださいました。

「書き足りないくらいです」

という事でしたが、沢山書いてくださったので、とても嬉しい一日となりました。

そこには「信じる」というワードが書かれています。

 

正直・・・

マンションの一室で二級の設計事務所運営していた僕からしてみれば・・・

「本当によく信じてくださったな~」

という事を常々思っていました。

 

だって、Q1.0住宅を体感したわけではないですし、まだ建築知識ビルダーズの連載とかだってやってなかったし、

 

一級建築士の受験中でしたし・・・

今みたいに、建築系YouTuberの方が沢山いたわけじゃないし・・・

 

お客様自身が「信じる」という事をしてくださったおかげ様で、

何度も言っているように、

僕の「存在理由」

というものが産まれるわけです。

 

ラファエル設計じゃなきゃできない!
ことというものが特にあるわけではないのですが・・・

ラファエル設計にできることは、同じことをすれば他社でもできます。

 

皆さん、それだけの労力がないだけ。

 

ラファエル設計に相談に来る方、相談メールを送ってくださる方の大半に

「依頼しようとしている住宅会社不審」

という状態になっている方がいます。

 

不審に思いつつも、契約しちゃったりするわけです。

 

例えば解約違約金が100万だったとする。

 

変動35年ローンで考えれば月々3000円UPです。

僕なら、依頼しようとしている会社不審だと思ったら、解約して新住協のマスター会員を探します。

 

新住協に入っているだけで、勉強会に来ない人はたくさんいるので、加入しているだけでは信用できるわけではありません。

 

いずれにしても・・・

家づくりというのは、信頼関係で成り立ちます。

 

人ってさ、やっぱり、人からすっごく信頼されたら、それに心から応えたい!

貴方の為に全力を尽くしたい!

っていう気持ちが湧き上がってくると思うのですが、僕だけ?(笑)

 

うちの双子たちを見ていると思うのですが・・・

人は、いつから

「疑う」

という気持ちが芽生えるのだろう。

 

多分だけど・・・

空飛ぶトナカイに乗ったサンタクロースが実は存在しないという事実を知った時からなんじゃないかな。

 

多分、そこから

「大人が創った嘘」

という概念が芽生えるのではないだろうか?

 

家づくりには、住宅メーカーの営業さんとかと話を進めていくと

沢山の「嘘」が存在する。

 

少し前に聞いた「嘘」で驚愕だったのが・・・

「耐震等級3にすると、基礎の鉄筋が密になり、コンクリートが流れていかない可能性が出てくる」

という、大嘘

 

こういう話をする奴は、そもそも鉄筋工事をまるで知らないし、

「耐震等級3」

というものに対して、勝手に恐ろしい何かのようなものと同等に怯えているかのようである。

 

鉄筋っていうのは、耐震等級とか関係なく、

「鉄筋相互の空き」

という基準が、標準仕様書で決められている。

 

鉄筋がD13なら鉄筋相互の空きは

①13x1.5倍=19.5mm以上

コンクリートの粗骨材径が25mmなら

②25mmx1.25倍=31.25mm

③単純に25mm

この①~③の内、「大きい方」の数値以上開けなければなりません。

 

ここで問題です!

「粗骨材の最大寸法が20㎜のコンクリートを用いる柱において、主筋D22の鉄筋相互のあきについては、30㎜とした。」

〇か×か?

 

 

 

 

 

答えはXですよね。

33mmにしないといけません。

 

では次

『D19とD22の鉄筋相互のあきについては、使用するコンクリートの粗骨材の最大寸法が20㎜の場合、30㎜とした』

〇か×か?

 

 

 

 

 

答えはXです。

 

鉄筋径が違う場合、平均とします。

なのでD19+D22=41÷2=20.5
20.5×1.5=30.75mm

0.75mm足りないのでXってことです。

一級建築士の試験では、このように、1mm以下のレベルの誤差で正誤を判断する問題が沢山あります。



住宅の場合は大体D13とD10なので・・・

D13+D10=13÷2=11.5

11.5×1.5=17.25mm<25mm

 

つまり・・・

鉄筋相互の空きというのは、最低でも25mmあける必要があります。

どうしても、難しいところも正直出てきますが、コンクリートの骨材が鉄筋の間をどこからかでも通れば大丈夫だと思っています。

 

ちょっと話が飛びましたが・・・

耐震等級3にすれば、コンクリートが鉄筋の間を抜けなくなるというのは、その住宅会社が普段から鉄筋相互の空きを守れないような施工しているから、耐震等級3なんかにしたら、もっと通らないよ!って思っているアホなのかはわかりませんが・・・

大体住宅の基礎ならば、35mmくらい開けておけば良いんですよ。

 

こういった「根拠」というものを知らないと、単純に25mmだったり33mmという数字にしか思考が向かなくて、「嘘」というものが生まれたり、

「欠陥住宅だ!」

とか騒ぐ人も出てきます。

 

温熱の話もそうです。

国の省エネ基準をクリアすれば「冬暖かく、夏涼しい」

みたいな「嘘」を証明する手段がほとんどの人はないのだけど、ラファエル設計はホームズ君というソフトがあるので、それを証明できます。

 

「トリプルガラスは暖かい!!」といってUA値0.47というheat20のG1クリア、省エネ基準も余裕でクリア、ZEH(ゼロエネルギー住宅)の基準も余裕でクリア!

ですが、下記を見てください。

真冬の朝、無暖房ですが、室温一桁ですよ?

「トリプルガラスは暖かい」

という嘘がまず発覚。

省エネ基準をクリアすれば「冬暖かく、夏涼しい」?

冬寒いでしょ?

という嘘が発覚。

heat20のG1クリアしているのに、くそ寒いという真実が発覚。

 

ZEH(ゼロエネルギー住宅)の基準も余裕でクリアしているけど、冬暖かいわけではなく、この寒さをしのぐ為に沢山のエアコンをつけなきゃいけないので、太陽光をたくさん乗っけなくてはいけない。
設計者がそういう設計しているのに、住まい手に大量の太陽光費用を負担させることになる。

全然、ゼロエネルギーじゃないという嘘が発覚。

 

これだけで、どんだけ嘘が生まれている?

って話。

 

前から言っているけど・・・

「本物を知らなきゃ、偽物をわからない」

んですよ。

 

 

↑、本物を知っている人は、これらが偽物とわかります。

 

下記は、最近購入した時計ですが・・・

 

このサンバーストクロックが「リプロダクト品」という偽物なのか、

1999年からヴィトラ社より復刻して生産され、メカニックはドイツ最大の時計メーカーのユンハンス社製という「本物」なのか?

これも、「本物」を知っていると、ほとんどの「偽物」は一発でわかります。

 

ちなみに、下記がネットショップで売っている「偽物(リプロダクト品)」ね。

 

↑こんなデザイナー紹介しているけどさ。

本物は3980円では買えません(笑)

一桁以上足りません(笑)

 

 

つまりですよ。

「リプロダクト品は偽物ですよ!」

という人と・・・

「リプロダクト品とは、意匠権(著作権)の切れたデザイン家具を復刻盤として生産するので偽物ではないですよ」

という人・・・

 

どっちを信じます?

 

もっと言い換えますね。

「リプロダクト品とは、意匠権(著作権)の切れた本物のデザイン家具を復刻盤として、少しデザインを変えて似せて、家具メーカー独自に生産するので偽物ではないですよ」

 

という、リプロダクト品を生産している家具メーカーの理屈を・・・

1952年にジョージ・ネルソンによってデザインされた「本物」を知っている場合・・・

はいそうですね!

と受け入れられますか?

 

家づくというのは、トリプルガラスを使えば暖かいとか、ウレタンを使えば暖かいとか・・・

ラファエル設計からすれば

 

って話が多すぎます。

 

つまり、プロでさえ、家づくりにおいて

「本物」

を知らないわけです。

特に営業さんなんて、素人同然です。

 

なので、耐震等級3にした鉄筋の間をコンクリートが通らないとか・・・

「緊張したら食事が喉を通らないから、緊張なんてしない方がいいですよ!」

みたいな話を平気で言うわけですね。

緊張してたって、何かを飲み込めば胃に行きますよ。

シャウエッセンとか丸のみしたら、そりゃ喉も通らないですけど、

。(∥‐Д‐)。うぇっ・・・・吐く・・・・・・

ってなりますけど・・・

米粒みたいなものなら噛めば喉を通っていきますよね。

 

 

今の時代、ネットで簡単に「情報」というものが手に入ります。

建築系YouTuberの人でも

って解説ありますけどね?

無料で手に入るものなんて、所詮無料なんですよ。

 

僕のブログはたまに「有料にした方がいいんじゃないすか?」って言っていただけますけど・・・

Q1.0住宅の設計手法とかまでは公開してません。

なので、素人の人がネットで調べることで得られる

「家づくりの常識」

というのは、Yahoo!知恵袋とかで回答している暇なやつの持ってる「常識」

なんですよ。

 

何かの「答え」というものを探すのであれば、

その人の感覚的な意見では「本当の答え」にならないんです。

 

本当の答えってのは、お金を支払うことで、住まい手は得られるんです。

 

無料で発信して、無料で情報を得る。

 

登録者数が多くなるYouTuberの人は、無料での発信ではないかもしれないけど・・・

「ボランティア」のレベルの話にしか「無料」の世界ではならないんですよ。

 

そんな世界の中で「本物」と「嘘」を見分けることは困難かもしれないけれど・・・

本物と嘘を見分けるのが

「一級建築士かどうか?」

みたいな事にはなって欲しくないですね(笑)

 

自分が信じる人ができなければ、相手からも信頼を得ることはできません。

家づくりというのは、設計者側が信頼されるだけではなく、設計者側も依頼者を信じる必要があると思っています。

 

自分の目指す夢を信じること

自分のやろうとしていることを信じること

愛する人を信じること・・・

 

「信じる」

という行為は、

 

「勇気」

が必要だと思います。

 

「絶対騙されないぞ・・・」

みたいに怯えている人は

「耐震等級3なんてやったことがないからわかんなくて怖いよ~~~」

って心の中でビビっている住宅会社と必然と出会うことになるでしょう。

 


まさに・・・

 

ビビり同士の家づくり

 

 

自分が「勇気」を持っていれば・・・

 

「絶対的な自信」

を持っている住宅会社に出会える確率は高くなると、僕は思います。

 

信じた先に裏切りが待っているとか考えず・・・

まずは「信じる」という事を一番に考えていかがですか?

2020年09月04日