断熱技術者認定試験の結果発表!!

実は・・・

先月の1/31日に、「BIS」という認定試験を受けてきました。

 

結果から申し上げますと・・・

 

合格!!!!!

 

です。

 

 

「BIS」というのは・・・

Building Insulation Specialistの略語で断熱施工技術者のことです。

一般社団法人 北海道建築技術協会によって試験などを受ける感じです。

 

BISには、3種類の認定があります

BIS(設計者)
住宅等の温熱環境要件に関して高度な専門的知識を有し、正しい設計、精度の高い施工方法等を指導できる技術者
BIS-E(施工者)
住宅等の適切な断熱・気密施工技能を有し、これを指導できる技術者
BIS-M
BISとBIS-Eの双方を有している技術者

(出典:一般社団法人 北海道建築技術協会)


こんな感じなのですが、このBISという資格は、基本・・・

北海道ではもう必須レベルの資格なのです。

 

皆さん、長期優良住宅って知ってますよね?

北海道では、このような住宅を造るには、

このBISという資格を持っていないと、設計も出来なければ、施工も出来ないのです。

 

建築士の試験よりも、ある意味重要です(笑)

 

ですが、本州では、このような資格を持たずとも、長期優良住宅をてきとうに造れてしまうわけです。

それで何が起きるかというと、クッソ寒い家とか、結露ダラダラの家、北側の外壁が真っ黒になるような、「申請上は長期優良住宅」という、実際には全然優良ではない住宅が完成していくのです。

 

このBISという資格があるという事を知ったのは、去年の北海道研修旅行。

北海道で活躍しておられる、私の尊敬する山本亜耕さんから教えていただきました。

 

 

それから、3月の東大でのミニシンポジウムで下記の様な発表をしました。

 


で、シンポジウムにこのBISの関係者の方がたまたまおられて、上尾の佐藤工務店の佐藤社長のお力添えもあり、普通は北海道や盛岡の方で行う試験を大宮で開催される事が出来、事前の講習も参加して、試験を受けました。

このテキスト、非常に大切な事が沢山描かれています。


試験は・・・

完全不合格だと思ってましたが、合格していたので安心しました。

 

実は・・・
試験日の前日、夜まで外での仕事で・・・
帰宅後建築知識知識ビルダーズの連載の原稿かいて、既に夜中の3時。

試験勉強は、その夜中3時から始めたら1時間で寝てしまい・・・

 

朝6時に目が覚めて、そこから4時間くらい、計算問題8問だけ勉強しました。

試験内容は、文章問題22問、計算問題8問から4択で解答する感じです。

文章問題は13問以上、計算問題は5問以上の正解で、合格となっています。

 

まあ、文章問題は、建築士の試験でも、環境設備の科目は1問間違いだったくらいに結構得意な感じなので、勉強しなくても大丈夫だろうという感じで、とりあえず計算問題だけやったわけです。

 

計算問題というのは・・・

  • 外壁等の熱貫流率(U値)を求める問題
  • 外壁とか天井の各部位の熱損失量を求める問題
  • 外皮平均熱貫流率(UA値)を求める問題
  • 暖房度日数(D)を求める問題
  • 暖房設備容量(Hmax)を求める問題
  • 年間暖房エネルギー消費量(QS)や年間暖房用灯油消費量を求める問題
  • 日射取得熱量が年間暖房灯油消費量に及ぼす影響を求める問題
  • 断熱部位の設定条件の違いで、断熱性能の向上効果を判断する問題

こんな感じの問題が出題されます。

普段、QPEXとかのソフトでやっているからね~・・・
手計算は色々確認しないとさ(笑)

 

正直、一級建築士ではこのような問題は出ません(笑)

U値を求める問題は、たまに出ますが、ほとんどの人が捨て問題でしょう(笑)

つ~か、電車内で、呪文のように頭の中で唱えて、図も描きまくって覚えたのがこちら。

 

省エネ法の計算の際に使用する、仕様値です。

これらの数値を「暗記」しなければならず、どれが出るのか分からないのです(笑)

これが分からないと、計算問題出来ない所があるのですよ。

普段、こんな仕様値を使って温熱計算をしても意味がないので、記憶はしていなくて、そして暗記は超苦手なので、参りました・・・。

 

で・・・

実際の試験では暖房度日数の計算間違いをしたと思われ、そうすると4問間違えるので、来年また受験かと思いましたが…
良かったです(^^;)

合っていたのかな?多分。



いずれにしても、日頃、QPEXの計算式の解読などをしていたことが、役に立ちました(^^;)

去年、東大のミニシンポジウムで、スライドでBISの必要性を訴えておいて、不合格とは・・・なんて気持ちでしたが、一級に続き、BISまで取得出来て、何よりです。

BIS試験後は、まだ一級建築士の結果発表前だったので、
「あ~~・・・なんか縁起悪そうだな~」

なんて思ったりしながらの電車での帰宅でした
(;´Д`)

 

何だか、一級建築士とBISがダブルで取得できるとは・・・

BISの資格は、高気密高断熱住宅を設計する上では、一級建築士よりも重要なので、取得出来て良かった・・・。

 

殆ど試験勉強はしていないが、日ごろの知識向上のための自主学習が役に立ったかな(笑)


↓北海道研修旅行のようすは下記です。

 

2020年02月10日