Q1.0住宅 気密測定の結果は!?
家には、どれくらい漏気しているかを示す『隙間の数値』として、C値というものがあります。
現在は撤廃されてしまいましたが・・・
以前の省エネ基準では宮城辺りから南の地域の省エネ基準でC値は5㎠/㎡でした。
以前は5㎠/㎡以下であれば、高気密住宅と言えたわけです。
ですが・・・
基本的に僕は1㎠/㎡を切るべきだと思っていまして・・・
聞いた話ですと、一条工務店は0.6を目指してやっているみたいですね。
本題です。
本日気密測定を行いました。
3回行い、本番として2回行い・・・
【結果】
0.44㎠/㎡
0.45㎠/㎡
とてもいい数値だと思います。
今回は、床面積が約192㎡なので約86㎠/㎡の隙間があるという事です。
以前の省エネ基準で例えるなら、960㎠/㎡で高気密認定となっていたわけです。
それに比べたら、約11倍以上の気密性があるという事です。
- C値(相当隙間面積)
- ※気密性能を表します。
家全体の隙間を表します。
数値が小さい方が高性能です。
C値1.0というのは
1㎠/m²
となります。
床面積1m²につき1㎠の隙間があるという事です。
ハガキに例えます。
ハガキというのは10cm×14.8cmです。
面積にすると148㎠になりますね。
家の床面積が148㎡(44.8坪)でC値1.0なら、その家は隙間を合計すると、
ハガキ1枚分の隙間があるという事です。
C値が0.5なら、半分となりますのでハガキ半分の74㎠/㎡の隙間という事になります。
気密性の悪い引き違い窓を2つ使ってこの数値なので、気密性の良い窓にこだわればもうちょっと良い数値出せたかもしれませんが、今回の様な数値であれば、そんなに気にする必要もないです。
勘違いしてはいけないのが、このC値は『家全体』の合計の隙間であるという事。
窓の気密性能だったり、ドアのカギ穴だったり、そういった所にも影響されるのがC値です。
個人的に、C値が1.0以下であれば、0.5でも1.0でも、それほど室温に影響するとは思っていません。
測定は換気扇や給気口などを塞いで測定しますが、
実際の暮らしでは、換気扇回せば暖かい空気は逃げますし、窓を開ければもっと暖かい空気は逃げます。
第三種換気の場合、給気口全て開けたら実際のC値は大きくなります。
どちらかというと、グラスウールであれば、気流が起きれば断熱性能は6倍以上低下してしまうので、気流止めが必要なわけです。
気流が起きてしまうような建物の場合、C値がいくら良くても断熱性能はほぼ無いです。
気密を取るのは勿論重要ですが、C値だけで家の性能を判断するのは間違いです。
断熱材の厚みや種類の方がよっぽど重要です。
C値0.1とか0.2が出せれば、それはかなり凄い事ですが、0.5切れなかったからダメとか文句言うとか、
そういったレベルの話ではありません。
そして、壁の中で気流が起きないように、入口と出口を造らないようにする事の方が重要です。
本日来ていただいた気密測定士の方の話ですと、その方は0.5を切る事は殆ど経験が無いみたいですね。
一般的な工務店で2㎠/㎡とか3㎠/㎡って所も沢山あるようです。
ちょっとそれは、室内の空気ダダ漏れですね
(;´∀`)
気密測定士の方は、測定中、
「あれ!?全然気流感じないですね!!かなり良い数値出るんじゃないですか?」
と言っていましたが、
工事中、かなり気密に関しては細かく監理・指導してきたので、その成果ですね!
コンセントBOXの近くに手をかざしても、全然気流を感じなく、床下の基礎空間にも全然気流を感じませんでした。
これで、このお宅に関しては、設計の話だけで高気密高断熱という事ではなく、
実際にそうだという事が証明出来ましたね♪