Q1.0住宅の実力!この猛暑での室温設定は何と・・・

Q1.0住宅の実力!この猛暑での室温設定は何と・・・

 

『27℃で快適です!!』

 

という、住まい手からの驚愕のお話(笑)

 

実は本日、4月に引き渡ししたQ1.0住宅に導入した「パッシブエアコン(全館空調)」が、どうも子供室への風量が足らないという報告を受けたので、調査&是正に行ってきました。

ここは、栃木市の新築住宅で、「オーダーメイド」満載のお宅です。また、デザイン住宅でもあります。

 

 

室温は何度に設定しているか?という質問に対し、「27℃です」と。

確かに、冷房の設定は、省エネ計算などで27℃で計算する話をして、一応27℃が良いけれど、外が暑い時は25℃とかにしても問題ない事はお伝えしていたので、僕の話をキッチリ守ってくださったのか!?

と思ったわけですが・・・

子供室以外は、27℃設定で全く問題ないとの事。

この殺人的な猛暑の中、27℃の設定から変えていないというのが、驚きでした(笑)

 

外気温が40℃近い時は25℃とか23℃にしても大丈夫ですからね?

と言っても、27℃で大丈夫との返答(笑)

これには、設計した僕自身がビックリΣ(・ω・ノ)ノ!

でした。

 

で、まあ・・・

暑いという子供室にあった温度計を見ると、26.1℃とか26.7℃でした。

勿論、設定温度は27℃。

色んな所の表面温度を、40万するサーモカメラで測定。

殆ど25~26℃台。

1階も2階も。

2階の天井裏なんて、普通殺人的な暑さと思うけど、点検口から小屋裏覗いても、全く暑くない。

高断熱にすると、夏はめちゃくちゃ暑くなるという勘違い発言をする人がプロも含めていますが、全くそんな話はデタラメで、高気密高断熱にしたのに、2階が暑いという人は、申し訳ないですが・・・

「なんちゃって高気密高断熱」

の可能性が大です。

 

よく、ビニールハウスに住むイメージだとかクレイジーな事を言う人がいますが、本当にビニールハウスのような家だったら「快適」なんて言葉は出てきませんよ(笑)

 

基本的に、玄関なども、表面温度25~26℃台。

 

閉め切りのトイレなども26℃台。

ウォークインクローゼットの中も26℃台。

 

まあ、家の性能とパッシブエアコンがベストマッチした結果と言えるでしょう。

では、そんな様子を画像で見ていただきます。

2Fサブリビング&廊下&子供室入口
外気温29℃
エアコン設定温度27℃

各部分の表面温度25℃台

カメラの中で、温度差が無いと一面同じような色になります。
1Fキッチン・ダイニング
外気温29℃
エアコン設定温度27℃

各部分の表面温度26℃台
※窓のガラス部分は約28℃

窓部分と温度差があるので、天井面などは青くなっていますが、窓ガラス部分約28℃に対して天井面は26.5℃くらい。
玄関の床と玄関ドアの枠とガラス部
外気温29℃
エアコン設定温度27℃

各部分の表面温度25℃台
ガラス部分が28.6℃
枠下27.5℃
玄関上部
外気温29℃
エアコン設定温度27℃

各部分の表面温度25℃台
ガラス部分が29℃
枠上29.9℃
エアコン吹き出しの風量と温度の測定
風がどのように出ているのか、どのように冷やされているかをサーモカメラで確認。

まあ、こんな感じで、他にも撮ってますが、同じような画像ばっかりなので、これらでご勘弁を(笑)

注目すべきは、玄関とキッチンが同じような表面温度という事。

これにより、帰宅時の「ムワッ」っていう感じが無いという事です。

29℃の外から入ると、やはり涼しく感じました。

 

帰り際、住まい手の奥様から・・・

『こんなに素晴らしい家を造ってくださり、ありがとうございます』

という言葉に、設計者としての喜びを感じる瞬間でした。

栃木市でも、信頼できる設計事務所として頑張って行きたいと思います。

2018年07月27日