平屋って人気だけど・・・土地買う人は注意してね

本日も新たなお客様を弊社にお迎えして、家づくりの相談・打合せを行いました。

やはり平屋は人気のようですが・・・

土地を買う人は気を付けなくてなイケナイ事があります。

 

何だか分かりますか?

 

「隣棟からの影」

です。

 

特に、南側の大きな土地があったり、南側道路挟んで大きな畑がある土地は要注意です。

理由は3階建てマンションが建つ可能性が有るからです。

 

最悪なのは、道路挟んだ南側の畑が1mくらい高くなったりしている場合です。

基本的に3階建てマンションというのは、9.6m~9.8mくらいの高さで建てられるはずです。

何故その高さかというと、10mを超えると、日影規制にかかるのと、近隣説明、電波障害による書類を提出しなくてはならないからです。

1mも南側が高くなっていると、建物は9.8mだったとしても、自分の土地からは10.8mとなります。

日影規制にかかる高さというのは、建物が建つ部分の地盤面からです。

なので、10.8mの高さだろ!とは言えないし、相手は基準法を守っているので文句は言えません。

 

で、マンションなどが建った場合で最悪なのが、太陽光を載せた場合です。

冬は真北の触れ方によっては、日中発電しなくなります。

また、日射取得も出来なくなります。

 

日射取得が出来ないという事は、高断熱住宅を造っても、エネルギー削減に、大きく貢献はしないという事です。

暖房器具がないと、暖かくならないという事です。

 

2階建てでも、片流れの屋根で、勾配が4寸とかあると、北側は9m以上になったりするので、兎に角、南側の家達には注意が必要です。

 

日影というのは建物の高さの1.5~2倍くらいの影の長さになると思っていると、いい感じに予想が出来ます。

例えば南側に建つ家の高さが9mならば、12月あたりですと、その家から13.5m~18m、10~14時くらいは、まともに自分の敷地に影が落ちてくるという事になります。

その家と道路が2mくらい距離があって、南側道路が5mであれば、自分の敷地には日中7mくらいの影は、最低でも入ってくる事になります。

 

そんなに敷地が広くない場合、道路から7m未満しか離せない場合、平屋の場合は日中暗くなりますし、陽も入りませんので、高断熱だとしても無暖房では寒くなります。

 

その為に、ラファエル設計は下記のような陽当たりシミュレーションを行うのです。

 

平屋に憧れを抱くのは僕も良いと思いますが、素人が敷地を選ぶのって、結構危険ですよね。

予算にもよったりする所ではありますが、家のデザインというのは、本来、太陽などとの付き合い方によって、決まるものです。

 

以前、平屋でL字っぽい家の方から、付加断熱にしたけど家が寒くて仕方がないという相談を受けて、調査に行きましたが・・・

僕だけが寒いというのを信じてくれたと言っていました(笑)

どういう事かというと、付加断熱なんだから、寒いわけはないと、住宅会社の設計士が言っているそうだ。

東の角にある寝室は、顔が凍り付くように寒いらしい。

 

まあ、原因はいくつかあった。

憧れの平屋を建てたのに、寒くてしょうがないってさ・・・

エアコン28℃の設定で床面13℃とかさ・・・

そりゃさみ~わ!!

 

もうそうなったら、依頼する住宅会社間違えたねって感じになりますよね。

 

ちょっと今回は・・・

ラファエル設計が行う、将来建物が立った時の検討の設計図を特別公開致します。

日影を出して、何処にも影響を受けない場所を見つけ出し、そこにどんな部屋がふさわしいのかを探っていきます。
※何が何だか分からないと思いますが(笑)

これがストーリーのある間取りって考えの1つです。

シミュレーションソフトを使わずとも、CADソフトで普通に出来ますし、こういった見当はCADの方が分かりやすい。

とにかくグチャグチャ描いてあるようにしか見えませんが、これが見えるのがプロなわけです(笑)

 

間取りっていうのは、本来こうやって考えるのが当たり前です。

ラファエル設計に家づくりをお願いしようと考えてくださっている方、
土地探しからご協力致しますので、是非ご相談お待ちしております。

2019年06月10日