チームとしての仕事

最近、問い合わせも結構多くて、電話で

「約3年待ち」

についての説明を、同じ説明何回もしているので、ブログに書きます。

 

ラファエル設計の家づくりは、計画で3~6カ月くらいかけています。

早い人だと1カ月で間取りなどは決まってしまいますが。

 

実際に工事になると、2階建て30坪~35坪で7~8カ月くらいかけています。

大工工事としては6カ月くらいです。

つまり、1年で工事ができるのは、1チームにつき2棟が限界です。

私は、設計からすべてを一人で行っています。

工事請負を始めたのは去年からです。

Q1.0住宅を作ってくださる職人さんたちも、初めての感じです。

なので、手取り足取りではないですが、職人さんたちの面倒を人一倍見てあげる必要があります。

品質を落とさない為に、現在同時に工事できる棟数は2棟と考えています。

そうなると、1年でできる家は、うまくいって4棟です。

 

1月からうまく工事が始まるわけではないので、1年間で2~3棟という感じだと思います。

 

そもそも、私が設計事務所である立場ながら、工事請負をするようになった経緯は・・・

「工務店たちの職人、監督の意識レベルが低すぎ」

という問題からです。

図面に書いてあることしかできない職人たち、

ハウスメーカーでもそこまでやっていないという発言を簡単にする職人たち、

 

高気密高断熱

という家を作る上で、まず、図面に書いていない事をはできないという時点で、ラファエル設計の提案する家づくりは、安心して任せられません。

正直、それらの工事で大切なことを、ハウスメーカー基準の人達に力説しても、時間の無駄という事が分かっています。

なので、職人さん自身が、

「高気密高断熱」

を達成するために必要な事を、学ぼうとする姿勢がなければ、私の設計は

机上の空論で終わります。

 

勿論、私自身も職人さんたちから、設計に生かせることは学ぶ姿勢でいます。

工事で設計通りにやるよりも、楽な方法があるのかを、常に聞いています。

 

チームとして、次に生かせる話し合いが必要なのです。

現在が失敗というわけではなく、今よりもっと良いものを探る感じですよね。

 

それが私が考えるチームです。

 

で、最近の問い合わせでは、急ぎでやって欲しいという方もいるわけです。

その場合は、「工事に関して」新住協のマスター会員の方にお願いするか、私の信頼する会社に依頼するという話を、それらの会社の社長とはしています。

 

ですが、これらの方法について、難色を示す方がいらっしゃいます。

ようは

「ラファエル設計のチームじゃないと、いやだ」

という事です。

 

当然ながら、工事を他社に依頼する場合、ラファエル設計が請け負うよりも単価は上がります。

社員を雇う会社に依頼するのと、個人事業主でやっている私では、必要な利益額が違いますので。

200~300万はちがうとおもいます。

といっても、これがとても高額になるというより、私が安くやっているからかもしれませんけどね(笑)

 

最近、これははっきり言うようにしているのですが、

ラファエル設計のチームは信用できるけど、私が依頼する会社のチームは「う~~ん」って感じというのは、

私が信頼する会社を信頼できないという事ですので、そもそも、

私との信頼関係はないんですよ。

というか、私の方が、信頼を生み出す気持になれません。

 

いい加減な、安い会社に依頼するわけではないです。

私が信頼して、勉強させていただくことも考えて、それらの会社には相談済みです。

それを信頼できないと思うのは、自由ですが・・・

そういう方は、仮に私がミスをした時、

「ラファエル設計を信頼していたのに!!」

ってならないですかね?

 

ミスをした時、とあるハウスメーカーのように、ミスをした人に徹底的に金額負担とかの責任を押し付ける「魔女狩り」はしません。

「うちには責任ない」

とかいうすっとぼけた会社には、するけどね。

 

最近こそ、ユーチューバーたちの恩恵もあり、ラファエル設計を知ってくださった方が来てくれていますが、現在10件以上の契約があるなか、初めのころの契約者の方たちは、本当に私が無名すぎる中で、信頼してくださった方々だと思っています。

あんなマンションの狭い一室で営業していて・・・
よく契約してくださいました・・・(^_^;)

 

会社の規模とか関係なく、私自身を信頼してくださった方を今は大切にしなければなりません。

なので、土地を持っている方が、土地を持っていない方の工事順になった時に、継続して土地探しをしている状態であれば、前に割り込むことも可能かもしれませんが、そのような曖昧なスケジュールは考えていません。

順番は原則厳守です。

 

ですので、現在、依頼をしてくれようと考えている方は、約3年後でも可能な方、そして、その3年の間に、設計をゆっくりと進められる方が、ラファエル設計で請負も含めて可能な方なのかなと思います。

急ぎの方は、他社が工事請負でも可能な方です。

設計はラファエル設計じゃなくでは駄目と考える人です。

 

新規のお客様を大切にしないというわけではなく、私と、現在契約してくださっているお客様のスケジュールをきちんと考えてくださる方が、私には必要だという事です。

 

チームというのは、私と職人さんだけではなく、お客様も含めてチームなのです。

「自分は土地あるから、割り込み可能だよね?」

って人は、チームの一員にはなれないという事です。

 

何度も言うけど、私は、一人でやっています。

日程的なことは、お客様にも助けてもらわなければなりません。

 

「輪」

なんですよ。

契約が先の人も、後の人も、ラファエル設計が行う

夢より素敵な家づくり

というコンセプトの輪の中に入るわけです。

 

すべては私が監修します。

 

ラファエル設計が家づくりの工事を託す職人さんたちは、素晴らしい人たちだと思ってお願いしています。

 

なので、そんな人たちを、信用できないとか、ちょっと心配とか思う方は、

私からすると、大切に思う人・信頼する人を批難された気分がします。

 

家づくりは、土地を探す時から楽しんでもらいたいという思いがあります。

設計の時も、わくわくした気持ちを持っていただきたい。

完成したときは感動してもらいたい。

住んでからは、ラファエル設計に依頼して本当に良かったと思ってもらいたい。

 

これらは、僕はお客様の事も、職人さんの事も、

「すげ~~好き」

という気持がなければ、楽しめないのかなと思っています。

 

2020年11月04日