栃木で省エネ・高気密高断熱の家づくりブログ②

2020年11月23日
夢より素敵な家づくり
2020年11月04日
チームとしての仕事
2020年09月27日
一種換気と三種換気の勘違い
2020年09月26日
断熱をするという事

栃木で省エネ・高気密高断熱の家づくりブログ②一覧

断熱をするという事

下記は、Q1.0住宅都賀②の「無暖房」での室温状況です。

9/25日と26日です。

水色が「外気温」です。

 

 

25日は外気温もそんなに上下運動していない感じのグラフですが、26日は若干山なりに推移しています。

16.9℃~21.9℃と、外気温は5℃変化していますが、室温は、「全室」ほとんど変わりありません。

外気温16.9℃の朝5時では、ほとんどの室温は23.5℃前後。

つまり、外気温が、室温よりも6.6℃低いくらいでは、室温は「室温低下」というダメージをほとんど受けないのです。

 

これが、

「断熱をしっかりしている」

という事なのです。

 

こういった環境は遮熱塗料とかでは実現できません。

↓こういった、「外反射断熱シート」という、勝手に「断熱」という言葉を用いて、名付けてしまうアホな会社の広告を見たら、絶対に依頼すべきではありません。

 

この「外反射断熱シート」

って「タイベックシルバー」という

「透湿防水シート」

でラファエル設計は、現在標準で採用していますが、

間違っても・・・

「断熱」

の為じゃないから。

そして、タイベックシルバーのHPでも、「断熱」なんて一言もうたってない。

 

タイベックシルバーの根本的な目的は「防水」と「透湿」だからね。

 

上記の広告とかもそうだけど・・・

 

「夏涼しい」

「冬暖かい」

と広告とかでうたっている会社で、ラファエル設計のように、実測の室温データとか、そういうのを公開していない会社がほとんどなので、何の根拠もなく、「いったもん勝ち」じょうたいの世界。

 

もし、こういった広告をうたっている会社に依頼しようとしているそこの貴方!

下記の画像しようしてOKですから・・・

「タイベックシルバー+充填断熱」のダブル断熱で、この図のようになりますか?」

って聞いてみてください。

そして、「なる」

と言われたら、そのデータを見せてもらってください。

 

見せられないのなら、

「何の根拠を元に、そうなるって言ってるのですか?

と聞いてみてください。

 

はい。

こういう事書くと、また文句言われそうですが・・・

工場とか、そういう所でやった実験ではまったく意味ないですから。

 

遮熱するという事と、断熱するという事とは、まったく意味が違います。

2020年09月26日

一種換気と三種換気の勘違い

Googleでスマホにたまにおすすめのブログが表示される。

「一級建築士が選ぶ24時間換気システム」

というタイトル。

 

気になったので読んでみたけど・・・

 

というレベル・・・。

 

少し掻い摘んで書くと・・・


 

自分が設計した自邸を建てたハウスメーカーは超高気密高断熱をうたっていて、24時間換気は一種を進めてきたと。

でも、選んだのは「3種換気」。


 

まあ、別にここまでは「ふ~~ん、そうなんだ」という感じ。

こんな感じで理由が書かれていた。

 

で、下記の赤線すべてが突っ込みポイント。


 


 

 

とりあえず、一種換気と三種換気を説明しよう。

1種換気
給気:機械
排気:機械
2種換気
給気:機械
排気:自然排気
3種換気(住宅に一番多い)
給気:自然給気
排気:機械

 

 

このような感じです。

この一級建築士の方の一番のミスリードは・・・


 

窓を開けて風を通したい

夜は窓を開けて寝るのが好き

そんな方は第1種換気は

お勧めできないです!

というか、第1種にする意味がないです



第1種換気の性能が意味を成すのは

家を締め切っている状態なんですね


 

という・・・

 

「家を締め切っている状態」

というのは、三種も同じだから(笑)

って話(笑)

 

今の時代・・・

窓を開けて風を通したい
夜は窓を開けて寝るのが好き

という事を、

真夏と真冬に行う馬鹿がどこにいるのよ?(笑)

 

この一級建築士の方は、一種換気と三種換気の内容は知っているけど、

「換気」

という考えに対して、

「私は一級建築士だけど、無知です」

って言っているようなもんですよ?(^_^;)

 

こういった方が設計する家は・・・

狙ったように換気ができないというより・・・

エアコンが、暖冷房室しか効かないような家だという

事がわかります。

 

一級建築士の試験では、換気はそんなに深堀しないです。

表面だけの知識しか勉強できません。

 

換気っていうのは、二酸化炭素の発生とかの汚染空気をキレイにする目的もあります。

なので、単に窓を開けたからと言って、窓を開けていない部屋までの換気はできません。

 

この一級建築士のいう

ハウスメーカーの標準仕様だからと

そのまま決めずに、自分の生活スタイルに

合った換気システムをおすすめします」

 

っていうのは、無視してください。

換気は、生活スタイルで決めるものではありません。

 

じゃあさ・・・

自分たちが人生に終わりを告げて、子供世代、孫世代が窓を開けたりする生活スタイルじゃなくなったらどうするの?

 

真夏とか梅雨時期・・・

外は湿度90%前後とかある状態で、窓開けて通風して、室内も湿度90%の状態になるけど、三種換気がおススメですという事?

その方が、電気代安くていいよ?と。

 

打合せで、この一級建築士の方の考えをHMも聞いたと思いますが、それに

「はいそうですか」

となったなら、「超高気密高断熱」を本当に造っているの?

って疑いたくなりますけどね。

 

最後にもう一度言うね?

 

第1種換気の性能が意味を成すのは家を締め切っている状態・・・

 

自然給気をして、機械で排気させるには、

「給気ー排気」

までの経路に窓の開放などがあったなら、狙った所から排気ができない可能性が出てくるわけで・・・

それは障害物になるという事。

逆に、窓を開けて、レンジフードを回したらトイレやお風呂とかに窓があって、窓を開けていたならトイレやお風呂の汚染空気がキッチンなりLDKに逆流するという事を知らないと・・・

 

「窓を開けていれば、一種換気より三種換気で十分!」

みたいな頓珍漢なことを言い始めるわけですね。

 

一級建築士

その肩書だけ見れば一般の方からすれば凄いイメージで、

実際に僕なんか合格するのに14年もかかったわけで・・・

 

手の届かない人には一生手の届かない資格だけど・・・

 

換気や断熱に関して、常識的な範囲でその知識があっても、なくても、試験に出る問題は1問か2問だったりする。

つまり、その1、2点を間違えたとしても一級建築士にはなれてしまうわけで、

家づくりする人に伝えたいのは・・・

家づくりにおいては、「資格」の色にとらわれないで、

その人が持つ「知識」に意識を向けてください。

 

詳しくはこちらを

 

 

2020年09月27日

チームとしての仕事

最近、問い合わせも結構多くて、電話で

「約3年待ち」

についての説明を、同じ説明何回もしているので、ブログに書きます。

 

ラファエル設計の家づくりは、計画で3~6カ月くらいかけています。

早い人だと1カ月で間取りなどは決まってしまいますが。

 

実際に工事になると、2階建て30坪~35坪で7~8カ月くらいかけています。

大工工事としては6カ月くらいです。

つまり、1年で工事ができるのは、1チームにつき2棟が限界です。

私は、設計からすべてを一人で行っています。

工事請負を始めたのは去年からです。

Q1.0住宅を作ってくださる職人さんたちも、初めての感じです。

なので、手取り足取りではないですが、職人さんたちの面倒を人一倍見てあげる必要があります。

品質を落とさない為に、現在同時に工事できる棟数は2棟と考えています。

そうなると、1年でできる家は、うまくいって4棟です。

 

1月からうまく工事が始まるわけではないので、1年間で2~3棟という感じだと思います。

 

そもそも、私が設計事務所である立場ながら、工事請負をするようになった経緯は・・・

「工務店たちの職人、監督の意識レベルが低すぎ」

という問題からです。

図面に書いてあることしかできない職人たち、

ハウスメーカーでもそこまでやっていないという発言を簡単にする職人たち、

 

高気密高断熱

という家を作る上で、まず、図面に書いていない事をはできないという時点で、ラファエル設計の提案する家づくりは、安心して任せられません。

正直、それらの工事で大切なことを、ハウスメーカー基準の人達に力説しても、時間の無駄という事が分かっています。

なので、職人さん自身が、

「高気密高断熱」

を達成するために必要な事を、学ぼうとする姿勢がなければ、私の設計は

机上の空論で終わります。

 

勿論、私自身も職人さんたちから、設計に生かせることは学ぶ姿勢でいます。

工事で設計通りにやるよりも、楽な方法があるのかを、常に聞いています。

 

チームとして、次に生かせる話し合いが必要なのです。

現在が失敗というわけではなく、今よりもっと良いものを探る感じですよね。

 

それが私が考えるチームです。

 

で、最近の問い合わせでは、急ぎでやって欲しいという方もいるわけです。

その場合は、「工事に関して」新住協のマスター会員の方にお願いするか、私の信頼する会社に依頼するという話を、それらの会社の社長とはしています。

 

ですが、これらの方法について、難色を示す方がいらっしゃいます。

ようは

「ラファエル設計のチームじゃないと、いやだ」

という事です。

 

当然ながら、工事を他社に依頼する場合、ラファエル設計が請け負うよりも単価は上がります。

社員を雇う会社に依頼するのと、個人事業主でやっている私では、必要な利益額が違いますので。

200~300万はちがうとおもいます。

といっても、これがとても高額になるというより、私が安くやっているからかもしれませんけどね(笑)

 

最近、これははっきり言うようにしているのですが、

ラファエル設計のチームは信用できるけど、私が依頼する会社のチームは「う~~ん」って感じというのは、

私が信頼する会社を信頼できないという事ですので、そもそも、

私との信頼関係はないんですよ。

というか、私の方が、信頼を生み出す気持になれません。

 

いい加減な、安い会社に依頼するわけではないです。

私が信頼して、勉強させていただくことも考えて、それらの会社には相談済みです。

それを信頼できないと思うのは、自由ですが・・・

そういう方は、仮に私がミスをした時、

「ラファエル設計を信頼していたのに!!」

ってならないですかね?

 

ミスをした時、とあるハウスメーカーのように、ミスをした人に徹底的に金額負担とかの責任を押し付ける「魔女狩り」はしません。

「うちには責任ない」

とかいうすっとぼけた会社には、するけどね。

 

最近こそ、ユーチューバーたちの恩恵もあり、ラファエル設計を知ってくださった方が来てくれていますが、現在10件以上の契約があるなか、初めのころの契約者の方たちは、本当に私が無名すぎる中で、信頼してくださった方々だと思っています。

あんなマンションの狭い一室で営業していて・・・
よく契約してくださいました・・・(^_^;)

 

会社の規模とか関係なく、私自身を信頼してくださった方を今は大切にしなければなりません。

なので、土地を持っている方が、土地を持っていない方の工事順になった時に、継続して土地探しをしている状態であれば、前に割り込むことも可能かもしれませんが、そのような曖昧なスケジュールは考えていません。

順番は原則厳守です。

 

ですので、現在、依頼をしてくれようと考えている方は、約3年後でも可能な方、そして、その3年の間に、設計をゆっくりと進められる方が、ラファエル設計で請負も含めて可能な方なのかなと思います。

急ぎの方は、他社が工事請負でも可能な方です。

設計はラファエル設計じゃなくでは駄目と考える人です。

 

新規のお客様を大切にしないというわけではなく、私と、現在契約してくださっているお客様のスケジュールをきちんと考えてくださる方が、私には必要だという事です。

 

チームというのは、私と職人さんだけではなく、お客様も含めてチームなのです。

「自分は土地あるから、割り込み可能だよね?」

って人は、チームの一員にはなれないという事です。

 

何度も言うけど、私は、一人でやっています。

日程的なことは、お客様にも助けてもらわなければなりません。

 

「輪」

なんですよ。

契約が先の人も、後の人も、ラファエル設計が行う

夢より素敵な家づくり

というコンセプトの輪の中に入るわけです。

 

すべては私が監修します。

 

ラファエル設計が家づくりの工事を託す職人さんたちは、素晴らしい人たちだと思ってお願いしています。

 

なので、そんな人たちを、信用できないとか、ちょっと心配とか思う方は、

私からすると、大切に思う人・信頼する人を批難された気分がします。

 

家づくりは、土地を探す時から楽しんでもらいたいという思いがあります。

設計の時も、わくわくした気持ちを持っていただきたい。

完成したときは感動してもらいたい。

住んでからは、ラファエル設計に依頼して本当に良かったと思ってもらいたい。

 

これらは、僕はお客様の事も、職人さんの事も、

「すげ~~好き」

という気持がなければ、楽しめないのかなと思っています。

 

2020年11月04日

夢より素敵な家づくり

久々のブログです。

本日、ほぼ完成に近いQ1.0住宅鶴田へお客様が確認に来てくださいました。

 

そこで、施主様からこんなお言葉をいただきました。

「夢より素敵な家づくりというキャッチフレーズ通りなのですね」

 

小学校6年生のお兄ちゃんは

「家の常識を超えた!」

って(笑)

 

その後、現場近くで車検待ちしている妻と双子たちにも見学させました。

 

後から判明したことですが・・・

妻は号泣するのを我慢していたそうな(笑)

 

「僕の想い」と「住まい手家族の想い」が、ものすごく感じられたんだって。

 


今回のお客様は、ものすごく、僕の存在意義を示してくれました。

 

家づくりをする家族ごと、いろんな人生がある。

冬の寒さに本気で困っている家族、

それらも含めて、別の付加価値を求める家族、

ラファエル設計と契約してくださる方々は、大きな所は共通している事がほとんど。

 

今回のお客様は、別に変な意味ではないのですが、依頼時から

「特殊」

というか、一般的な思想を少し外さないと、同じ方向を向いて設計できないなと思いました。

 

今回は、小学生のお子さんも家づくりにバリバリ参加して、設計も決めていきました。

普通は、

「小学生の意見なんて聞いていたら大変」

って思うのは普通かもしれないけど、

僕はそうは全く思わない。

 

プライバシーもあるのであまり詳しいことは書きませんが・・・

こんなこと書くと偉そうに思われるかもしれませんが・・・

 

一緒に家づくりをして、これから明るい未来が待っているだろう、長い人生の中で、大きな経験にしてもらいたかったのですよね。

そして、その明るい人生となるべきモチベーションの一つというか、これから辛いこととかあった時、楽しいことを思い出せ!と自分に言い聞かせる時が来た時、

僕と一緒に設計考えて、施工も少し手伝ってもらったりした経験というか体験を、人生の財産にしてもらいたくて、

ラファエル設計と出会えたことを、何より喜んでもらえれば僕もうれしいという思いでした。

 

ラファエル設計の家づくりは、誰でもできるかどうかは、最終的には予算になるのですが、例えば30坪の家で1200万~1350万というのが限界の人はできないわけです。

つまり、坪単価とかで判断しているような方とは出会うキッカケも生まれないのだと感じています。

 

3社とか回って、どこがいい間取りを提案してくれたか?

何処がいいデザインを提案してくれたか?

そのような方とも、比較をしている段階では絶対に出会わないでしょう。

 

何故なら、ラファエル設計は無料プランを絶対に描かないから。

 

会社の規模とかが大切ならば、安心な会社に依頼すればいいし、それが間違っているとかは誰も判断する資格はない。

 

多くの人が口にしたり、思いを描くのが

「夢のマイホーム」

 

一般ユーザーが思い描ける夢と同じ夢の家を提案するのは、

三流、二流の建築士だと自分に言い聞かせています。

 

完成したとき、夢のマイホームだと想像していたものを超える夢のマイホームを提案できるのが、本物のプロであり、

一流の建築士への道の一つだと思っています。

 

僕はまだまだ経験不足だと思いますし、勉強することが沢山あります。

 

家づくりって、

住まい手の考えはシャボン玉のようなものだと思っています。

簡単に割れてしまうものもあれば、最後まで割れないシャボン玉もある。

つまり、設計者は、沢山シャボン玉を出させる必要があるし、住まい手もたくさん考え(シャボン玉)を出していくほど、洗練された家づくりができていくのです。

「お宅はどんな良い間取、デザインを提案してくれんのよ~~」

ではだめなんですよ。

色んな意見、考え、提案などを出し合って高めていくのです。

 

「予算にあった家、考えてくれよー」

って、住まい手からの一方通行なのもラファエル設計の考えではない。

 

夢より素敵な家づくりの物語に登場する人物は、

常に当事者全員が主人公なのです。

 

何より素敵な場所・・・

それは、ラファエル設計と一緒に考えた、

「夢より素敵な家」

であって欲しいと思っています。

2020年11月23日