茨城での地震
地震速報が鳴り響いた時にいた宇都宮のマンション、1階でしたが全く揺れませんでした。
震度6弱もの地震が起きてるとは想像しませんでした。
つい先日、地震に関するブログを書いたばかりでした。
こちら→制震装置『SSダンパー』
耐震に関するページはこちら→耐震性能
今回の茨城は震度6『弱』ですので、建築基準法では、
『稀に発生する地震』
となるでしょうか・・・。
東京地震を想定して、
- 極めてまれ(震度6強以上)=数百年に一度
- 倒壊させてはダメ
- 稀(震度5強以上)=数十年に一度
- 柱や梁などの構造に係わる部分が損傷してはダメ
って感じでなのですが・・・
6強が数100年なら
6弱って・・・
100年に一度みたいなもんですよね。
- 地震1回だけに対して倒壊、崩壊等しない程度を想定
しているのが現在の耐震設計基準です。
2回目来たら、震度6弱でも高確率でどこか損傷するでしょう。
ニュースを見ると、天井落下なども起きているようです。
東日本大震災の時、かなりの数の震災復旧の業務の担当になりましたので、天井落下の恐怖などはよくわかっています。
それなので、国も一定の規模の天井を「特定天井」として、新たな基準を作りました。
今までの天井は、簡単に落下してしまう工法でしたからね・・・。
ですので、特定天井の基準前の建物は、当然基準を満たしておりません。
満たすように改修する業務も増えてきてはいますが、まだまだです。
要は・・・
何か起きないと、新基準は作られないのです。
個人的に思う事は・・・
もう、「耐震」の様にガッチリ強度型では家は安全とは言えない・・・
と思っています。
「制震」のように、しなやかにいなす型でないと、これからの地震に対して安心感はないのかなと思います。
いくら耐震等級3の家を建てたとしても、一度震度6とかくらったら、もう耐震等級3の強度保ってられないですからね。
- 大手のハウスメーカーでは、やってない
- 制震なんて過剰設計
- 大地震なんて起きないかもしれない
こういった考えの人には何言っても理解出来ないと思います。
制震なんてやらなくていいものにお金かけるんですから、中々現状の世の中で理解してもらうのは難しいですよ。
特定天井だって、全部の規模で基準を満たすのが義務なわけではありません。
基本的には「耐震」+「制震」の組み合わせは現実的なベストコンビだと思います。
カッコイイキッチンやカッコイイデザインよりも、「制震ダンパー」の優先順位を上げる事をおススメ致します。
制震ダンパーなら何でもいいわけではなく・・・
Raphael設計が推すのは
『エヴォルツ』制震ダンパーです。
防災対策・・・
本気で考える時は既にスタートしております。
重要な事は・・・安心と安全である
- 「地震が発生している最中でも家の中はどこよりも安全である」