Q1.0住宅っていくら?安く高性能な家を造りたい

Q1.0住宅っていくら?安く高性能な家を造りたい。そんなお悩み解決します。

 

問い合わせでも良くある話なのですが・・・

『安く性能が良い家を造りたい』

という話です。

 

まず、ケース1として

『安く』というのは・・・

  • 何かの比較対象があって、〇〇工務店より安く造りたい
  • 出来る限り安く造りたい
  • 予算内で安く造りたい

色々なケースが考えられると思われます。

まず、以前もお話したことがある『前提条件』が大切です。

 

まず、Q1.0住宅のような高気密高断熱住宅というのは目安でいうと・・・

家の本体価格は坪70~80万くらいで考えなくてはほぼ無理ですね。

40坪の家であれば、2800~3200万です。

色々工夫すれば坪65万くらいで可能かもしれませんが。

 

家のカタチなどにも勿論寄りますが、その他、キッチンやお風呂など、グレードがいいものを選ぶほど高くなります。

なので、家を比較する対象となる前提条件が、

坪40~50万で建てられる会社もあるけど、ラファエル設計はそれくらい安く出来るのか?

って質問ですと、100%無理と答えます。

坪40万で建ててる家の断熱性能と、Q1.0住宅での断熱性能は2~3倍は厚みや性能が違います。

つまり、断熱材を施工する『手間』自体も、2~3倍大変という事です。


その他、気密性を高めるための処置がもの凄く多いし、手間も必要です。

 

この手間に対するお金を叩いて安くしてたら、誰も大工さん施工してくれる人はいないです。



なので、坪40~50万の家を引き合いに出して、「安く出来るのか?」って質問は、

軽自動車と同じ金額でフェラーリを安く出来るか?

みたいな質問と同じレベルです。

 

例えばプリウスの様な高燃費の車って、多少値段高くてもガソリンが安くなるから多少高くても車の本体価格にお金を出すわけですよ。

家も同じです。

光熱費がかからない家に住むことが出来れば、健康も寿命も延びる可能性もあるのです。

そういった家に対して、坪40~50万の低性能住宅と同じ考えには行きませんよね。

 

高性能住宅を建てる場合、今までUA値0.5の家で坪60万(家の本体価格)くらいでした。

消費税が結構デカくて、8%って侮れませんよね~。

これは、家具工事などを結構工夫しましたけどね。

それで年間光熱費が13万くらいに納まっていますので、低価格ながら快適な生活を手に入れた事になります。

 

ケース2として・・・

『安く性能が良い家を造りたい』

というものの比較対象が『ハウスメーカー』であれば、それは安く出来ると思います。


ハウスメーカーの場合、独自に造っている建材などがある為、全く同じ家の素材でも検討は出来ませんが、同じような比較は出来ます。

 

なので、Q1.0住宅レベルの家づくりをしている会社に、『安く建てたい』という話をするのであれば、

前提条件に、『ハウスメーカーより』という言葉をつけてください(笑)

 

『ハウスメーカーより安くて高性能な家が欲しい』

 

という話はとても現実的であり、その願いはほぼ叶うでしょう!

 

実は、断熱材の厚みや仕様だけで何百万も変わる訳ではないのですよ。

 

住宅設備は一撃必殺で何百万も動く項目ではあるのですが、

高くなる項目で、皆さん知らないのが『建具』です。

ドアって事です。

ドアの種類にもよりますが、上吊引き戸のようなドアが増えれば増えるほど高くなります。

一般的な開くタイプのドアは一番安いです。

開くタイプのドアばかりの家は安いです。

収納が多く、引き戸がとても多い家は、コストが上がります。


後は、分水が必要などでも50万とか違ってきます。

庇の出が90cmと40cmでも軒天の単価も違ってきます。

家が凸凹で外壁の面積が増えれば単価は上がります。

天井の高さも低くなれば安くなります。

窓も多ければ高くなります。


カーテンだって多くなれば50万~70万くらいいく事だってあります。

だから、カーテンがあまり必要ないような設計って非常に重要なんですよ。

 

家の要望って、皆さん全くは違わず、共通事項って多いんですよ。

だって、ドアは1つもいりませんって人、ほとんどいないですよね?(笑)

家に必要なものって、大体同じなのです。

 

家の値段というのは、住まい手が値段を上げてしまっている部分もあれば、断熱性能などで上がる部分もあります。


『あんたの会社はいくらで出来んの?』

って質問する人もいますが、坪いくら?というのは、あくまでも結果論でしかありませんので、注意してくださいね。

なので、坪いくらの家を造っているって答えない会社もあります。

 

坪いくら?

は目安です。

大体高めに話す会社もいるでしょう。

 

『安く家を造りたい』

その気持ちは良く分かりますが、そもそも、その安いって金額はいくらなのですか?

予算はいくらですか?

 

こんな事を、こちらが聞いてもあまり意味がないと思っています。

 

僕は、光熱費も含めて、何年ローンで月いくらくらいなら返済出来るか?

って所で話し合った方が一番いいと思っていますし、そうしなければ、目指す金額の目標も定まりません。

 

現在賃貸マンション・賃貸アパート暮らしで、家賃+光熱費が月々いくらかかっているのか把握する事が第一です。

仮に7万払っていて、きついなら6万台で建てられる高性能な家を目指すべきですし、8万でも行けそうなら月々の支払で可能な限り高性能かつデザイン住宅を追求すればいいと思います。

 

そうしないと、Q1.0住宅を建てる為の費用が『坪70万以上』といきなり聞いたら、ビックリする人が多いはずです。

坪70万でも、月々支払っている現在の家賃+光熱費よりもローンのお金が安い場合だってありますので。

なので、『坪いくら?』で判断するのは本当に止めていただきたいと思います。

高気密高断熱を建てている会社の方が高くなるのは当たり前なので(笑)

 

坪単価についてはこちら↓

 

2017年12月21日