新築した家の価値
- こんにちは。Raphael設計(ラファエルセッケイ)所長の神長宏明です。見えるデザイン&見えないデザインに特化した家づくりをしている双子のパパです。超高断熱住宅『Q1.0(キューワン)住宅』を広めるべく、健康住宅について、日々勉強、研究しています。『夢より素敵な家』を贈ります。
夢にまで見たマイホーム。
完成した時はとても幸せな気分になりますよね!!
僕は、このホームページでも、「見えるデザイン」「見えないデザイン」の話をしています。
見えるデザインとは、見た目のデザインであり、
見えないデザインとは、新築時には見えない光熱費などの事を謳っています。
昨日まで3日間に渡り・・・
家の予算&ローンの考え方【初級編~上級編】
までお話しました。
色んな人に同じような事を説明しているのですが、共通して言える事は、「家の価値」というものをキチンと考えられていないと思っています。
それは、今の日本の家づくりでは仕方がない事です。
教えてくれる人が中々いませんからね・・・
(;´Д`)
子育てと一緒で、子どもが生まれれば親として0歳レベル・・・
初めはオムツだって替え方分からないくらいの親レベルです(笑)
でも、親としての先輩は自分の親だったり、周りの友人だったり、ネットで探せば先輩方の知恵を拝借できます。
しかし、家づくりに関しては、家づくり0歳レベルでも、正しい参考が中々ありません。
国が省エネ法を「義務化」しないといけないほど、安さ重視の家づくりをしている証拠なのです。
今回お話しする「家の価値」とは、建てた時の値段が安いとか高いの話ではないので誤解しないでくださいね。
資産価値があるとかの話でもないです。
「家の価値」は、住まい手が決めるものだと思っています。
新築から1年住んでみて・・・
設計者はきちんと自分たちにあった設計をしてくれたのか、
工務店は精度の高い施工をしてくれたのか、
色々と見え始めてきますよね?
10年経てばバルコニーの下地が腐ったり、雨漏れが発生したり、
設計ミスや施工不良が最悪のカタチで現れます。
僕はですね・・・
でも家の予算の話をしたように、
「見えないデザイン」である「光熱費」をどれだけ下げられるかというシュミレーションを如何に出来るか、
家のローンでも大変なのに、光熱費まで加算させてしまう家を設計する事って本当に「住宅設計」なの?
って思っています。
施主様の要望をハイハイ聞いて設計する設計士もいますが、そんなのは設計士なんて不要だと思っています(笑)
実際に、そんな打合せが不安になり、相談を受けた事もあります。
間取りを見てくださいという相談も受けました。
デザイン優先・・・
それはそれでいいんですよ!
カッコイイデザイン、最高ですよ!
見ていてウットリしちゃいますよね(笑)
断熱性能が良ければデザインはダサくてもいいなんて1mmも思っていません。
何度も何度も完成予想図を作って、打合せします。
良い家というのは・・・
10年~30年経っても満足が続くような家だと思っています。
言ってしまえば、「超省エネ住宅」なら見えないデザインは満足できる事は間違いないんです。
僕の加入する【社)新住協 / 新木造技術研究協議会】では、50~100年持つ家づくり、日本最高レベルの断熱性能を誇る家づくりというのを、誰もが安価で建てられるという願いを込めて活動しています。
タイル貼りや大理石の床など、そういったものにお金を出すのであれば、断熱材を厚くした方が絶対的にいいのです。
まあ、いくらでもお金がある人は見えるデザインにも見えないデザインにもガンガンお金使っても、全く問題ないのかも知れませんが、見えないデザイン(光熱費)にお金を掛けるという事は、中東の石油王とかのマネーへとなるだけです。
もし、富裕層の方々が、光熱費をガンガン買わずに、地元で食事に出かければ、飲食業界も潤い、農家の潤う。
働く場が増える。給料も上がるかもしれない。
これから建築業界は木造の可能性も大きくなっていて、省エネの視点からは、木というのが非常に大きい存在なんですよね。
林業なども潤うはずです。
皆さんが、家一軒建てる事により、自分たちにもメリットのあるエネルギーがもの凄く生まれるんですよね。
それって、ものすごく価値のあるものだと思いませんか?
省エネ=地球規模
ではなく
省エネ=自分の家の価値
に「まずは」直結するものなんだと思っています。
全然話変わりますが、NHKの受信料って、結構皆さん全力拒否しますよね?(笑)
※我が家はNHKにお世話になっているので、ちゃんと支払いしています。
でも、電気代やガス代など、そういった光熱費を払う事には全く拒否する事もなく、当たり前のように払っていますよね?
NHKの受信料を、多くの人は「払わなくていい」「払いたくない」と思うわけです。
NHKの受信料を払う人は「大損」って思う人もいるわけです。
なのに、光熱費を真剣に考える家づくりって、中々浸透しないんですよね~(笑)
(;´Д`)
僕からすれば、折角新築するのに、光熱費を買いまくる家を建てる方が、ある意味大損だと思うのですよ。
何故なら、もしそんな家に自分の子どもや孫が大人になるまで住む事になったら、光熱費の負担を強いるわけです。
自分の家の価値・・・
それを評価するのは住まい手です。
息子や孫が大人になっても、自分が建てた家に住んでいたいと思えるような環境の家・・・
僕はそんな家づくりをしていきたいと思っています。