木造住宅の見積もりとコストダウン
今日は1日、『木造住宅の見積もりとコストダウン~積算は経営の重要な要素である~』
の実務講習会です。
主題の同じ著者の永元博氏です。
かなり多数の受講者数ですね。
100人はいるかな…。
専攻建築士を目指すために年間必要12単位必要なCPD単位もついています♪
しかも6単位も!通常1単位~4単位程度なのですが!
これで今年は既に14単位取得ですv( ̄Д ̄)v ブイッ
※建築士法第22条(建築士は必要な知識と技能の維持向上に努めなければならない)とあり、それを実践してるか証明出来る一つの手段がCPD制度です。
受けてみた感想・・・
素晴らしい!!
永元さんの、今までの血肉となった内容が随所に見られました。
工務店さんの見積もりで高い単価の理由の1つ・・・下見積もり。
要は、自分で数量拾わないで、設備やとか電気やなどの業者に数量拾いから単価入れまでやらせてる場合。
この辺は、一般のお客様は絶対分からないですよね(^^;)
↓のページでも書いた事と同じ様な事が話されていました。
坪単価とは、①建物工事費に対して坪単価を出すことが多いと思います。
要は、家づくりに必要な資金は下記の表(スマホ縦画面だと見にくくてごめんなさい)の様な感じで必要なのですが、①~⑤の様に分けた見積もりと・・・
項目 | 備考 | 金額 |
---|---|---|
①建物工事費 | ¥20,000,000 | |
②付帯工事費 | 分水工事、水道メーター工事、地盤調査費、 外構、カーテン、浄化槽、地盤補強など |
¥3,000,000 |
③諸費用 |
建物登記費用、土地固定資産税、抵当権設定費、 ローン申込等の手数料、火災保険、保証料など |
¥1,500,000 |
④設計監理費 | 計画~実施設計~工事監理 構造設計費など |
¥2,400,000 |
⑤その他 | 地鎮祭や上棟式の費用、工事後に購入する照明や家具、引越し費用など | ¥200,000 |
家を建てるのに必要な合計 | ¥27,100,000 |
下記のような感じで外構などの付帯工事が建物本体工事に入れた工務店の比較の場合・・・
項目 | 備考 | 金額 |
---|---|---|
①建物工事費 | 外構、カーテン、浄化槽、地盤補強など | ¥22,000,000 |
②付帯工事費 | 分水工事、水道メーター工事、地盤調査費、 |
¥1,000,000 |
③諸費用 |
建物登記費用、土地固定資産税、抵当権設定費、 ローン申込等の手数料、火災保険、保証料など |
¥1,500,000 |
④設計監理費 | 計画~実施設計~工事監理 構造設計費など |
¥2,400,000 |
⑤その他 | 地鎮祭や上棟式の費用、工事後に購入する照明や家具、引越し費用など | ¥200,000 |
家を建てるのに必要な合計 | ¥27,100,000 |
坪単価は後者の方が高くなるという事です。
なので、坪単価は結果論と僕は呼んでいます。
坪単価で勝負しても、意味がないという事というか、きちんと見積もりを見抜く力のある人間が精査しないと、見積もりの妥当性は分からないんですよという事です。
例えば、僕が見積もりみれば300万は安くなることが分かったとします。
がしかし、設計料がかかるからと言って、設計料はかからないと言ってる工務店に依頼したとします。
そうすると、300万高い事は分かりません。
さらに、その300万で設計監理が出来た事になります。
または、300万でダブル断熱にグレードアップしてもお釣りがくるくらいです。
しかし、現実は普通断熱。
設計監理もされない。
そんな家づくりとなります。
それがダメだとは言いません。
間違ってもいません。
しかし、「設計料がかからない」という認識は、間違っていると思います。
正直、設計料がかかるという事に、
( ゚Д゚)ハァ?
って人もいます。
この風習、どうにかならないもんかと本気で思います(笑)
いずれにせよ、本日の講習会の内容は、流石CPD6単位もついてるなという感想でした♪