無料間取り診断で思う事

現在、8/31日まで限定で行っている「無料間取り診断」

皆さん、悩まれてるから問い合わせしていただいているのですが、正直どれも、間取りがパズル化しています。

 

間取りの図面って見ただけで、「声」のようなものが聞こえます。

 

一般的な間取りであれば、設計者がどんなことを考えてその間取りを作成したのか、すぐに分かります。

 

パズルというのは、必要な部屋と面積を「セオリー通り」配置して、余った所に階段や収納、水廻りを配置・・・

みたいな感じの間取が非常に多い。

 

注文住宅と言えど、ある程度規格化された家なんですよね・・・。

 

まず、パズル化した間取りで言える事は、動線が長い!(笑)

回り道するかのように、後から考えた収納が邪魔をしたりする。

 

1階に関してはマンションの延長のような間取りが多い。

 

周辺環境やその家族のライフスタイルを時間軸できちんと考えられていない。

 

そもそも、光熱費を削減できるようなパッシブ的デザインの間取ではない事が多い。

そのような図面を作成する会社は、断熱・気密・通気の知識が有るとは思えないのが正直な所です。



そして、家具を配置しないでLDKなどの広さを決めたり窓の位置を決めるのは、個人的にはあり得ない。

 

凸凹な平面にしたり、建物の角に吹抜けや階段があるのも構造的にはよくない。

 

間取りは、高校生・大学生、主婦でも誰でも考えられるものである。

しかし、

キレイな間取り、その間取での生活が、スッと思い起こされる間取りというのは、高度な技術というか・・・
住まい手になったつもりで、頭の中で生活するイメージを描ける技術がいる。

起床~就寝まで、平日・休日と色んなシチュエーションを描けるか?

要は、高度な妄想が必要という事です。

 

住まい手の未来の生活までデザインするのが「設計」の一部です。

健康でいられるデザインを提案するのも「設計」の一部です。

家の資産価値を高めるエコ・省エネデザインを提案するのも「設計」の一部です。

 

パズルのような間取りでも、マンションの様な間取りでも、ちゃんとそこでの暮らしをイメージ出来て、動線なども問題なければそれはそれでOKだと思います。

ただ、「妥協」「諦め」というのは種類によって違います。

 

心理的に嫌と思うのか・・・

物理的に嫌と思うのか・・・

 

前者の心理的な問題は、意外と住んでしまうと全然気にならなくなることが多い。

しかし、物理的に嫌な問題は、住んでからもストレスになる可能性が高い。

 

今の時代、施主様側が設計士よりも上になるくらいの知識を持たなくてはならない。

例えば高性能断熱Q1.0住宅のような家づくりをしている会社に技術的な疑問を抱くのはナンセンス。

そのような家づくりをしている会社に依頼するのであれば、上に行く必要もないです。

 

間取りに関して言えば、兎に角、自分がそこで生活するイメージが沸かなければ、絶対に契約すべきではないと思っています。

素人という言葉を使うのは好きではありませんが・・・

使った例えをするのであれば、

 

一流のプロの考えた間取りと素人の考えた間取りでは、「質」が違います。

 

重要なのは「ストーリー性のある間取り」です。


ラファエル設計の提案にご興味がある方は↓をご覧ください。

 

正直、問い合わせしてくださる方全員の間取を提案したいくらいに、もどかしさが残ります。

 

家づくりにあたり、設計士の提案してくれているプランに不安の方は、是非お問合せください。

2017年07月16日