ヒートショックを知らない人多いですね

先日、新たな住宅設計の打合せで・・・

「ヒートショックって知ってますか?」

と聞いてみました。

 

答えは・・・

「家の中が熱くなっちゃうこと?」

でした。

 

その前にも別な方に「ヒートショックって知ってますか?」を聞いてみましたが、「知らない」

でした(;´Д`)

 

これでは、いくら断熱性能の話をしても、伝わりませんよね
(^_^;)

なので、初めに「ヒートショックって知ってますか?」を聞いています。

 

ヒートショックについて詳しくは↓

 

ちょっと、ヒートショックを含め、新築する際、リフォームする際に一番大切な知識をおさらいしましょうか!

 

まず・・・

現代の『家の中』は、交通事故「死亡者数」より3~4倍も死者数が多いという事を知らなくてはいけません。

 

 

冬はヒートショック、

 

夏は室内での熱中症です。


子どもを見送るママが子供に

「行ってらっしゃい、気を付けてね!」

と声をかけますが、実は自分の方が気をつけなくてはいけないのが「家の中」なのです。

 

つまり、家を建てる時、リフォームする時、ほどんどの方が最重要視するべき問題がこれらの死亡事故を起こさない為の家づくりです。

外観デザイン、家事動線・・・

これらは第2段階くらいに考える内容です。

第1段階というのは、「家を建てる根拠」を考える時です。

 

仮に、1億かけて総タイル貼りの住宅を建てたとしても、断熱性能が悪ければ、これからの未来、断熱リフォームをしなければ、ほとんど資産価値がない住宅に等しいと思っています。

 

「予算がないから断熱にまで回せない、今回はデザイン重視で!」

ハッキリ言って、間違っています。

 

「予算がないからデザインよりも断熱性能重視で!」

が正しいです。

 

ラファエル設計は、命の基本仕様である家づくり・住宅設計は行いません。

最近、設計料が400万くらいになる住宅設計の依頼がありましたが、「資産価値」が残せない家づくりになる事が確実視される要望で、一切断熱性能・耐震性能などを含めて、目指すものが全く違いました。

仮に、設計料400万で請け負ったとしても、その依頼者の子孫・孫世代がリフォームをするとなると、400万では出来ない家づくりです。

400万が安くて設計出来ない訳ではありません!

400万を僕がいただく代わりに、そのご家族の未来に400万以上のリフォーム費用を負担させる事になる訳です。

これは犯罪レベルな行為です。

そのような設計はしたくありません。

そのような設計は、家族の未来を設計したことにはなりません。

そのような設計は、自分の仕事を誇れません。

 

家づくりとは、何の為に行うのか?

原発は東日本大震災などの時、メディア含めて、もの凄く放射能・被爆の事に神経質になりましたよね。

僕は放射能とか気にせず野菜など買ってましたが・・・。

断熱性能を軽視した家なんて、50代を過ぎたら毎日「死」のリスクが隣合わせなのですよ?

命がけでお風呂に入るようなものですから。

放射能よりも神経質になるべきですよ。

 

エアコンかければいいじゃん?

違います。

震災などで電気が使えない時、それが冬だったらどうなりますか?

 

今が良くてもいけません。
ご自身が50歳を超えた時のヒートショックのリスクは必ず知った上で、家づくりをしていただきたいと思っています。

 

2017年08月16日