家づくり初心者が勉強して家を建てる
家を建てる時、家づくりについて、誰もが勉強しようと考えると思います。
で、実際に・・・
ハウスメーカーに依頼するのか
地元の工務店に依頼するのか
設計事務所に依頼するのか
選択肢を絞っていく感じになると思います。
そこで、家づくりについて勉強しようとするポイントで、特に女性は間取りというか、
「家事動線」について必死に考えます。
がしかし、多くはキッチンの横に脱衣所があるだけで「家事動線をしっかり考えた」となります。
そのようなものは、家事動線とは言いません。
まあ、詳しくは下記で書いてます。
男性は、打合せの途中でフェードアウトするか、奥様に全権を委任する感じになります(笑)
また、外観デザイン、内観デザインなどもこだわりを持って、積極的に打合せにも参加している男性の方は、工事監理についても自分で勉強して、出来るだけ現場にも行くようにすれば、何とかなると考える人も多い感じがします。
で、初めはそれでいいのですが、工事が始まってみると、壁にぶち当たります。
それは、出来たものが「良いのか、悪いのか判断つかない」という壁です。
仮に、「これはおかしいのではないか?」という場面に直面し、ネットで検索します。
答えだろうと思われる事はいくつかヒットするか、全くヒットしないという感じでしょうか?
そして、自分なりの答えを見つけて、疑問点を依頼先の会社にぶつけても、
「いいくるめられている」
と思ってしまうのですよね。
実際に、問題点に対する答えになっていない言い訳もありますが・・・
そもそも、自分で勉強して、監理も頑張ると決意して工務店と契約したならば、その工務店を信用するしかありません。
もしも、ラファエル設計が設計監理で入っていた場合、私に聞けばいいだけの話で、私が解決します。
ダメな部分は、時にやり直しさせます。
家づくりって、例えば住まい手が一生懸命勉強して、現場を見ていく・足を運ぶというのは悪い事ではありませんが、現場監理というのは、出来たものの粗探しをするのが目的ではないのです。
1、2か月勉強しただけの初心者の人が現場に行って指摘する事が出来るのは、単なる粗探しですが、それでも施工的に問題がある事をしっかり指摘出来ている事もあります。
例えば、現場に行って問題があって、それを指摘しても、納得の行く答えが返ってこない場合・・・
もうそれからは、その会社が疑心暗鬼になるでしょう。
もしも、自分が現場に今日行っていなかったら、この問題は見過ごされていたかも知れない!
とも思うはずです。
一級建築士だとしても、家の現場に一度も行った事がなければ、正直、初心者が行くのと同じです。
問題があったとしても、指摘する知識がありません。
大学卒業して3年目で1級建築士の受験資格が出来、試験を受けて合格出来れば1級建築士となりますが、それで家の設計が出来るようにはなりません(笑)
僕は2級建築士の試験(二次試験の製図)は超楽勝でした(笑)
高校、大学とずっと住宅の自由設計を学んできましたので、製図の試験勉強は4回くらいしか図面描きませんでしたし(資格学校通えば20回以上は描くはず)、製図試験も超ギリギリで終わるように作られているスピード勝負の試験も、プラン15分で考えて、30分以上時間が余って終わりましたが・・・
実際の家を設計は出来ても、監理する知識は全然ありませんでしたよ(笑)
実は1級建築士の製図試験は95%くらいが制限時間内に描き終わるのですが、2級建築士は70%台なんですよね。
今は違うかもしれませんが。
今時、手書きで早く描けるから、資格者に適していると判断する試験自体がおかしいのではないか?
と正直思いますけどね(笑)
今のこの時代はコンピュータで描きますからね(笑)
主に木造住宅を勉強して資格を取るのが2級建築士ですが、実務に合わせた監理試験なんてないですからね。
個人的に思う事は、問題や成功の数を経験して、それが自分の血肉になって行きます。
なので、ちょっと勉強して監理が出来るほど、甘くないという事です。
設計事務所などに依頼をせず、監理の段階で初めて、失敗したと思う人の多くがこう言います。
『甘かった』
『なめていた』
知らぬが仏とはよく言ったもので・・・
自分(住まい手)が監理に行かなければ、疑心暗鬼になる事もなかったかもしれないし、
高断熱住宅を知らないまま、普通の家を建てた人たちは、今よりずっと快適な家の存在を知ったら、ショックを受けるはずです。
家づくりが始まり・・・
毎日完成が楽しみというパターンになる人は、設計士、工務店と信頼関係がしっかりしている。
そして、設計監理費をしっかり支払っている方。
不安・心配で寝る事も出来なくなるパターンの人は、設計監理は依頼せず、自分が頑張ろうと思って家づくりスタートした方。
そうではない人も勿論沢山いらっしゃるでしょうが、個人的に、設計監理を依頼しないでスタートする家づくりは、有り得ないと思います。
スーパー工務店のような所は、監理もしっかりされているはずです。
設計監理とは、電話確認ばかりして現場に行かない監督がいても意味が無く、設計者でも現場監督でも、いいんです。
家づくりとは、皆が主役のチームでやるものです。
家づくりにおいて、初心者が頑張って勉強して家づくりをしようと考えるより、
依頼する会社に絶対的な信頼を置けるくらいまでしっかり話し合いをして、気持ちよく工事を進めてくださいね。